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鏡合わせのテオミーム? いいえ、断じて違います!  作者: 白月 仄
一 ドッペルゲンガー、現る?!
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 ──昼休み。

「ほらほら、朝芽さん、お弁当は早くお召し上がりになってくださいまし」

 私は彩にせっつかれ、お昼ご飯をものの数分でお腹に掻き込んだ。あー、今日のお弁当のおかずは上手くできたのになー……。そんな事を思いつつも、空になった弁当箱を仕舞い、彩に続いて席を立つ。

「──まずは、よく目撃されている、ここ四階の男子トイレからですわ!」

 彩は廊下をずんずんと進み、昼休みに入ったばかり故か人の出入りが多い男子トイレの前──入口に立ち止まると、

「失礼いたしますわ!」

 そう断りを入れて、彩は堂々と男子トイレの中へ。うっわー、彩は本当に度胸が据わってるなー。そう心の内で呟きながら、私はソロリと彩の背中を追う。

「……フム、いませんわね」

 男子トイレの入って直ぐの手洗い場から、男子トイレ内を見渡す彩。私も彼女の肩越しに覗くも、ズボンを下ろして、……えーっと、……その、小用をしている男子が、いきなり入ってきた彩と私を見て“ギョッ”としていたが、肝心の“ドッペルゲンガー”の姿は皆無。

「……個室にもいませんわね」

 そして、いつの間にやら彩は更に中へと進み入り、個室の中も確認していた。が、誰もいなかったようで、

「次に行きますわよ」

 と、踵を返し男子トイレを後にする。


 それからも、昼休みが終わるまで、彩と私は“ドッペルゲンガー”が目撃された学校内の様々な地点を見て回ってみたが、収穫は梨の礫だった。

「放課後も調査を続行いたしますわよ」

 そして、教室に戻ると彩は私にそう告げて、自分の席へと戻っていったのだった。


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