47
南海孤島より帰り、二学期になっても咲夜は我が家に居候を続けた。
「……あのよ、なんで咲夜は今も、朝芽さんの家に居候をしてるんだ?」
二学期に初の昼休み。私たちはいつもの如く屋上の定位置に集まり、お弁当をかっ込みながら、駄弁っていた。ちなみに、咲夜はあれからは普通の男子の制服を着ている。
「……なんで、つっても、両親から「今暫く、お世話をお願いします」って、朝芽の両親に言ったらしくてよ。それで、だ」
「まあ! 咲夜さんったら、なんでズルい……ではなく、大変なんですのね」
「彩ったら、本音だだ漏れ」
和気あいあいと進むお昼の時間。そんな中、
「でも、驚きましたわ。咲夜さんが髪を切ってイメチェンとは」
「確かにな。だがよ、そっちの方が似合ってるぜ。
なあ、朝芽さん」
「……そうね。」
私は外方を向いて、チラチラと咲夜を見ながらそう曰う。
──さて、これとはまったく別に、デバイス無しで魔法が使える事についてだが、だいたい一ヶ月で結果が出た。
その内容は、
「──おそらく、これは異世界でのウイルス感染が原因ですね。」
だとか。
しかも、普通であれば魔法を使うと、カードの魔法陣のように高熱が発生するようなこともなく、実質、無限に使えるというオマケ付き。
これにより、私は国が秘密裏に指定する“国家研究対象”に選定され、扱いはVIP対応である。
──さてさて、ガラリと変わってしまった、私の周囲。はてさて、この先、どうなることやら?




