逆ドッキリと呟き
秋雨です!
~ガネルside~
「それもそうだけど……」
「このままじゃ、何か嫌なんですっ!」
俺もイヤだけどさー。どーにもなんないしー。
「あの2人をギャフンと言わせてやりたいわね」
ギャフン………。
「でも、あの2人結構手強いですよ」
だよなー。あの2人ががギャフンって言うのって………。
お、いいこと思いついた!
「逆ドッキリはどうだ?」
「「逆ドッキリ(ですか)?」」
「そっ!」
「…………いいわね、それ。こっちはいっつもされてたし」
「するならコテンパンにしてやりましょう。私達に隠し事をした罰です。これくらいはしてもいいでしょう。クククッ」
リ、リル…………。笑い声が怖い!
「でも、何するの?」
「向こうに乗ってあげるんです」
どーゆうことだ?
「向こうは多分、“避けられるだろうなぁ”とか思っているはずです。そこにつけこみましょう」
「つまり、2人を避けろってことね」
「そういうことです」
「いいわね、それ」
「でしょう?」
ククククッと笑い合う2人。
ゴメン、リュカ、カナタ。俺はもうこいつらを止めることはできない。
「題して“2人を騙して避けよう作戦”!」
「決行です!」
俺も入れてくれーぇ。
~リュカside~
ぼくらのことがバレて3日が経った。
あの日以来、ぼくらは3人と話をしていない。
正確に言えば、話しかけてるけど避けられてる。
「リューカ!」
肩が重い。
「カナタ………」
「暗い顔すんなよ!余計テンション下がるぞ?」
カナタはテンション高いね。
「なぁ、カナタ。ぼくらもう戻れないのかな」
「…………戻れない、かもな」
「いらずらPart3なんて、考えるんじゃなかったね」
「だな」
バラした本人は異空間で反省中。
「……………もう、帰っちゃおうかな」
「俺も」
3人がいなくなっただけで、世界が寂しい………。
~ガネルside~
「なあ、そろそろ許してやろうぜ」
「嫌です。もうちょっと痛めつけないと気が済みません」
リル様ぁーーーー。
「あのね、あたし、さっき聞いちゃったんだけど………」
おずおずとレナが言い始める。
「リュカ達、“帰ろっかな”って言ってた」
それは………。
「困りますね」
リル様ぁ、もういいでしょー。
「仕方ないですね。許してあげましょうか」
リル様最高!
「では、明日バラしますか」
次は緋絽さん!




