暴走と後悔
夕です!
~リュカside~
ギオウ、バラしちゃったのー!?
『にゃんら、きょわいきゃおひて』
ぐでんぐでんのギオウはベッドで丸くなっていたのだが、突然――――――。
『むぅ………』
「「げっ」」
本来の“闇の属性神”の姿に戻ってしまった。
黒髪の青年がベッドで丸くなってる、所謂すごい光景。
「バカ!!」
「なにやってんだよ!!」
『にゃにもしてぇいにゃーーい!!しょれに、わりぇはばきゃではにゃいろっ』
こんな状況になって固まっているのは、ガネル達だ。ぼくとカナタもだけど。
「カナタ、どうする……?」
小声で話す。
「どうするって……、こんな時は………」
「「逃げるっ」」
ギオウはほったらかしでその場から逃げた。
部屋では3人が騒ぎ始めたけど気にしない!!
あぁ……酒なんて、飲ませるんじゃなかった………!!
~レナside~
「レナちゃん、これ……誰でしょう……」
「ギオウ?」
『なんらっ』
カナタもリュカも逃げるし、訳がわからない。
「ガネルもっ、いつまで腰抜かしてるのよ!!」
「だ、だって……ギオウが人になった……?」
リルが口を開いた。
「これがギオウの本当の姿なんですよ。ね、ギオウ」
『ぬあ?しょうらっ、わりぇはやみにょじょくせーしんらっ』
何でリルはそんなに落ち着いてるのよ!!
『かなちゃはまおーでりゅきゃはじぃーきかになのら』
「そうなんですか」
魔王に次期神………。
「それってホント!?」
『わりぇをうたぎゃうかぁっ』
「ご、ごめん………」
「レナちゃん、きっと本当ですよ。今まで、あの2人何か隠してる気がしてたんです」
「あ……それなら、あたしも………」
セダ?って人とリュカ達が戦ってたときに………恐ろしいリュカを見た。
「でも、あの時はっ、リルが違うって言って………」
「ごめんなさい。レナちゃんを怖がらせたくなかったんです。私も……見ました、リュカ君」
そして沈黙。
あたしもリルも黙り込んでしまった。
気まずい雰囲気の中、最初に口を開いたのは―――――――
「で……でもさ………」
~リュカside~
「また、ギオウ置いてきたーーー……」
屋根の上で足を伸ばす。
「もう、一緒にいられないかもなぁ」
「うん………」
ぼくらは知らなかった。
2人してリル、レナ、ガネルが離れていってしまうと考えてる時、下では全く違う話し合いが始まっていたのだった。
「でもさ……、魔王と次期神でも……あいつらは、あいつらだろ……?」
次は秋雨さん!




