いたずらと予想外
秋雨です!
「ミオ、ガネル呼んできて」
『了解』
パタパタと飛んでガネルを呼びに行くミオ。
あっさり行ったなぁ。
「ガネルが来るまですることないな」
カナタの目ができあがったギオウを捕らえる。
「…………もっと飲ませてみるか」
「え!?」
それ以上はまずいんじゃ………。
「ほら、ギオウ。酒だぞ」
『ヒック……。しゃけ………?』
「シャケじゃなくて酒」
呂律回ってないし!
「カナタ、それ以上は飲ませちゃ駄目」
「なんで?」
「危ないから」
「そうか………。でもな、リュカ。もう遅い」
………嫌な予感。
「手遅れだ」
ギオウが酒瓶1本全て飲み干して、次の酒瓶に手を付けていた。
「ああ………」
もう、どうなっても知らない。
「カナター、リュカー、来たぞー」
もう来たの!?早いなー。
「「おじゃましまーす」」
ん?あれ?リルとレナの声!?
「カナタ、リルとレナも来てる!」
「なぜだぁ!!」
こんなことをしたことがバレたら…………。
考えたくもない!でも………。
「リル達にも仕掛けたいよね」
「…………だな」
いたずらPart3は実行。
「カーナター、リュカー、どこだー?」
「カナタ君^?リュカ君ー?」
「いないのー?」
ぼくとカナタは隠れ中。
「おーい。お、ギオウ。カナタとリュカ知らね?」
ガネルがギオウを見つけた。
さて、ガネルはどんな反応をしてくれるかな?
『かにゃたとりゅか?しりゃんじょ』
「は?」
ガネル硬直。
「ガネルー、2人いた?」
レナ登場。
「ガネル?どうしたのよ……って、ギオウ?」
『れにゃ?ろーしたんら?』
「え?いや……えっと………」
戸惑っているレナ。
「レナちゃん?どうかしましたか?」
「リル、ギオウが………」
「?ギオウがどうかしましたか?」
「あれ…………」
大魔王様がギオウを見つける。
『りりゅもかにゃたによーか?』
「ギ……ギオウ………」
『なんりゃ?』
「かわいすぎですっ!!」
ガバッとギオウに抱きつく。
『ふぎゃっ!にゃ、にゃにしゅりゅんら!!』
「んー、かわいすぎですーっ!!」
ジタバタ暴れるギオウだが、リルには敵わず。
『く、くりゅしい………』
「あ、すみません」
『に゛ゃ』
いきなり手を離されたギオウは、地面に落ちて変な声を出す。
『いちゃいれはにゃいか!』
「ごめんなさい。つい………」
『つい、れはにゃい!まっちゃきゅ………』
そろそろ何言ってるかわかんなくなってるぞ。
『やみにょじょくしぇーしんちょみょありょうわりぇがにゃんりぇ………』
………ギオウ!?今、“闇の属性神”って言わなかった!?
「カナタ、このままギオウ放っとくととヤバイんじゃ……」
「ああ、めっちゃヤバイ。だけどリルはなんて言ったかわかってない」
リルを見ると、頭に?を浮かべまくっていた。
「なるほど。それなら大丈夫か」
「ギオウ、“闇の属性神ともあろう我がなんで………”って言ってるわよ」
レナ!?訳さなくて良いから!
「カナタ、これは本格的にヤバイよ」
「本格的にヤバイな……」
ギオウを止めないと………。
しかし、ギオウの暴走はまだまだ続く。
次は緋絽さん!




