反省文と勝負
秋雨です!
「あ゛ー、終わらない!」
なかなか進まない反省文に腹を立て、ガネルに八つ当たりをはじめる。
「25枚なんて書けるワケないだろ!1枚書くのもキツイのにさっ!くそっ、今度学園長に会ったらボッコボコにしてやる!!」
「い、痛い!痛いって!!」
グリグリと踏みつけているガネルが半泣きで訴えているが気にしない。
『随分と荒れてるな』
ぼくの肩にギオウが乗った。
「なんでギオウがここにいるの?」
『カナタが我を使ってリュカに伝えることがあるそうだ』
「つまり伝言?」
『そうだ』
ギオウパシられたんだ。
「カナタ何って?」
『“どっちが先に終わらせるか勝負しないか?”だそうだ』
「勝負か………」
それ、良いかも。
「いいよ。受けてたつって言っといて」
『ああ』
とてとて歩いてギオウは部屋を出て行った。
「よーし、絶対負けないからな!」
ガネルを踏みながら宣言する。
そうと決まれば早速取り掛からなければ。
「フレーッ、フレーッ、リューカ!」
机に向かってうんうん唸っているぼくを応援し始めたガネル。
「フレッ、フレッ、リューカ!頑張れ頑張れリューカ!」
ガネル五月蝿い。集中できない。
「リューカ、リューカ、フレッフレッリューカ!」
「……………うっさい。ちょっと黙れ」
ギロリと一睨み。
それだけでガネルは静かになった。
よし、頑張ろう。
気合を入れなおして反省文を書いた。
終わったのは朝だった。
「終わったーぁ。後はこれを学園長に持って行くだけ」
よくやったよ、ぼく。
「んあ?終わったのかー?」
寝ていたらしいガネルが欠伸をしながら聞いてくる。
「終わったよ。ねえ、ガネル。そんなに眠かった?」
「ん?おう。ちょっと疲れちゃってさ。いつの間にか寝てた」
カラカラと笑うガネル。
「そう」
ぼく、一生懸命頑張ってたのに寝るって酷いよね。
ということで、お仕置きしよーっと。
「ガネル。そんなに寝たいなら永遠に寝とけ」
「えっ!?ちょっ、やめて!!」
ぼくが1歩近付いたら、ガネルは部屋を飛び出して逃げていった。
「…………早く行こーっと」
ガチャリと扉を開くと、隣の部屋の扉も開いた。
「「お」」
出てきたのはカナタ。
「なんだ、リュカも出来たのか」
「カナタも?」
「このとおり」
カナタが手に持っていた紙の束をぼくに見せる。
「じゃあ、ここからが勝負か……」
「負けねーぞ」
「こっちもね」
ぼくとカナタは競いながら学園長室に行った。
次は緋絽さん!




