セダと闇の属性神
秋雨です!
「おや、次は闇の属性神様ですか」
『そうだ』
ギオウが全てが黒い漆黒の剣をブンブン振って答える。
『この姿での戦闘は久しぶりだ。手加減できんぞ』
「それは良かった。こちらも手加減できませんので」
互いに互いを挑発する。
『若僧。闇がどのようなものか知っているか?』
「?………知りませんが」
ギオウのいきなりの質問に困惑気味のセダ。
「なあ、カナタ。ギオウのやつ、なにが言いたいんだ?」
「さあ?」
カナタもわかんないか………。
『闇は全てを飲み込む。光さえもな』
「しかし、光は闇を照らします」
『それは光が闇より強い場合だけだ』
「あなたは結局なにが言いたいんですか?」
ちょっとイラついているセダ。
『貴様では我には勝てん、と言いたいだけだ』
「そんなもの、やってみないとわかりません、よっ!」
セダが持っていた剣でギオウに切りかかる。
『そんな攻撃が当るとでも?』
軽くよけたギオウは、剣の柄でセダの右肩を力一杯殴る。
うわ、いたそー。
「ぐあっ」
痛みにうめいたセダは、剣を落とす。
『ふんっ!』
ギオウの蹴りがセダの背中に当たり、セダは15mほどぶっ飛んだ。
『どうした?もう終わりか?』
モクモクと砂埃があがっているほうに向かって言い放った。
「ゲホッ、っ、よくもやってくれましたね」
砂埃の中から出てきたセダは、激怒していた。
『このくらいでは駄目か………』
「次はこちらから行きますよっ!!」
2人の戦いは、どんどん激しくなっていった。
「なあ、リュカ。このままギオウがセダを倒したらどうする?」
「え?うーん………」
ギオウがセダを倒すと、ぼくらの出番がなくなるどころか、仕返しもできない。
「それは困る」
「だろ?でな、ゴニョゴニョ………」
「それ、ナイスアイデア!」
「だろ?」
~カナタside~
よし、リュカもナイスって言ってくれたし、ギオウ戻すか。
「ギオウー、もういいぞー。戻って来ーい」
『何故だ』
「いーから、戻って来ーい」
『断る』
チッ、頑固な奴め。
「も・ど・っ・て・こ・い」
ちょっとドスをきかせて言う。笑顔付きで。
するとギオウはおとなしく戻ってきた。
「よし、じゃあ次行くか!」
腕を回しながらセダに近付く。
「次は魔王ですか………。キツいですね」
「は?何言ってんの?」
「何がですか」
「お前の相手は“俺”じゃない」
にいっと不敵に笑う。
「“俺たち”だ」
俺が言った瞬間、リュカがセダの背後から攻撃を仕掛けた。
次は緋絽さん!




