安静と捜索
秋雨です!
「う、うーん……」
「リュカ!目が覚めたのかい!?」
目を開けたぼくの目の前には、涙と鼻水でぐちょぐちょの親父の顔。
「うわあっ!」
ぼくはついつい殴ってしまった。
「ぶっ……」
親父は壁にぶつかって(めり込んで)バタンキュー。
「あっ………」
親父を殴ってようやく気づく。
ここ、ぼくの部屋だ…。
「お、リュカ。目ぇ覚めたのか」
「カナタ」
もんもんと考えていたら、カナタが部屋に入ってきた。
「ぼく、なんで部屋で寝てんの?」
「覚えてねーの?お前、魔力をムリヤリ抑え込んでただろ?で、体に負担がかかってバタンキュー。わかった?」
わかりやすい説明、ありがとう。
「そういや、セダは!?」
「セダ?…………ああ、あいつのこと?どこいるかわかんねぇ」
「そっか……」
くそ、なんだよあいつ。言うだけ言ってどっか行きやがって…。
あー、ムカつく。
「おいおい、そんなに怒るなよ」
「何でわかるんだよ。カナタって心読めたか?」
「いや、魔力でわかった」
そういや、指輪が2つ壊れたんだっけ。
気をつけないとな。
「じゃ、俺セダ捜しに行くから」
「は!?それならぼくも―――」
「リュカは絶対安静」
カナタのあとについて行こうとしたら、親父にとめられた。
「離せ、バカっ!」
「離さない。おとなしくしてないとクッキー食べさせるよ」
クッキー!?それだけは嫌だっ!
「チッ」
ぼくはおとなしくベッドに戻る。
「…………そんなにイヤかい?」
カナタside
ったく、リュカのやつ心配かけやがって。
にしても、セダ……だっけ?どこにいんだ?
「なあ、ギオウ。セダ、どこにいると思う?」
『さあな。とりあえず、隠れやすそうなところを探してみるのはどうだ?』
「隠れやすいところ…」
そんなこと、あったかな…。
「あっ、あった!」
あそこなら!
というわけで、来たところは森。
『なんで森なんだ?』
「そりゃあ、隠れるところ盛りだくさんだし…」
『広すぎて逆に探しにくくないか?』
「………………」
考えてなかった。
「歩いて歩いて歩きまくる」
『今考えただろ』
まあ、そうだけど。でもさ、歩く以外にないよね。
というわけで。
セダの捜索(もとい散歩)開始!
次は緋絽さん!




