凄絶な美と壊れた指輪
緋絽です!
ザザザザザッと木の中を落ちる。
地面に落ちると隣にカナタも落ちてきた。
「いってぇ…」
枝やらなんやらで傷だらけになった腕をさする。
「厄介だな。学園にも追いかけられるなんて…」
「あぁ~くそっ、なんで学園外に出ちゃ行けないなんて規則があるんだよ!!」
「捕まったら、1週間の謹慎だろ!?その間に逃げられちまうよ!!」
「そんなのいやだ!!」
壁の向こうで大人たちの声が聞こえた。
「いそごう」
「うん」
中へ入っていった。
「二手に別れるか」
「そうだね。ぼくあっち行くよ」
「じゃ、俺こっち」
「わかった」
ぼく達は別々の方向へ走っていった。
気配をたどると森の中にいる事は確かだ。
「……こっちか」
そこに向かって走る。
――と、急に気配が学園のほうに向かいだした。
なんだ!?
その気配を追う。
あいつの気配は学園内に入っていった。
なんで…すぐに入れる…!
学園長達の役立たず!!
≪転移≫で中に戻る。
先生達に気づかれないように気配を追う。
こいつの向かってる先は―――!!
リル達のいる寮!!
スピードをあげる。
またぼくの友達を傷つけようってか!?
許さない。許さない、白服!!
レナside
「…リュカ達何してるのかなぁ…」
「学園外に出るなんて…どうしたんですかね…」
「ホント…。…ガネルがあんなことになっちゃって…もしかして犯人を捜しに行ったのかな…」
「ムチャですよ。もしかしたら死ぬかも…」
リルと私は不安になりながらリルの部屋にいた。
「ちょっと窓開けるね」
ガラッとあけた。
風が入ってくる。
「ん~気持ちー!」
瞬間に目の前に男が現れた。
ガネルを傷つけた人だと思った。
ブンと剣が振り上げられた。
「キャ…!!」
キンとぶつかったような金属音がして目を開けた。
パキンと何かが割れる音。
前で誰かが男の剣を受け止めていた。
「リュ…カ…?」
受け止めている人と目が合う。金色の目。思わずひかれてしまう美しさと震えるほどのおそろしさを兼ね備えている目―――。
「誰……?」
受け止めている人が男の剣を力で押し返して私から離すとそのまま逃げている男を追いかけていった。
「あ……っ」
カチッと何かが手に当たる。指輪…?割れてる。
これ…見たことある…。多分…リュカの…。
「今の…リュカ…?」
次は夕さん!




