親父と日常
秋雨です!
こんにちは。忘れられてるかもしれませんが、リュカの父です。
今日はリュカのお友達のためにケーキを作ろうと思い、材料を買いに出かけています。
リュカは父さんの作ったおかしとか食べてくれなかったけど、お友達さんはおいしそうに食べてくれて…。嬉しかったなー。
「あっ」
あんなところにリュカが。
「リューカー」
手を振りながらリュカに近づく。と。
「うるせぇ、バカ」
顔を蹴られた。
「ぐほぉっ……」
軽くふっとんでしまった。
「い、痛いじゃないか」
一番ダメージが大きかった鼻をおさえて立ち上がり、リュカに近づく。
「チッ。もう少し強く蹴ればよかった」
あれ?舌打ち?父さん悲しいなー…。
「で、何してんの?」
「ん?ケーキの材料買いに行ってるのさっ」
「はい、強制帰宅ー。ミオ、やれ」
『はいはい』
「お?お?うわ――――っ!!」
リュカの使い魔くんの風で、強制的に寮に帰らされてしまった。
しかも着地は荒っぽく。
「ぶへぇっ!!」
ズドンッというすごい音で着地して地面に穴を開けた。
「いたたたたた……。乱暴だなぁ」
「あの、大丈夫ですか?」
「うん…。って、あれ?君はたしか…」
「リルですよ、グリルさん」
お、覚えていてくれた…。
「どうしたんですか、こんなところで」
「いやー、ちょっとリュカに飛ばされて…」
「リュカ君が、ですか?」
そう言ったリルちゃんの雰囲気がかわった。
「そうですか…。では、少し行ってきますね」
「ど、どこへ行くんだい?」
思わずとめてしまった。
「もちろん、リュカ君のところです」
振り返ったリルちゃんは、満面の笑みだった。
――――目以外は。
「では、さようなら」
そう言って去っていくリルちゃんの後ろに、ドス黒い何かが漂っていた。
………見なかったことにしよう。
心の中でリュカに手をあわせて部屋に入った。
遠くでリュカの悲鳴とリルちゃんの笑い声が聞こえた。
だけど、気にしないのさっ。
とばっちりはイヤだからね。
紅茶を用意してズズーっとすする。
今日も平和な1日でした。
次は緋絽さん!




