ある執事の正体
俺の名はスネーク
元の名前は蛇沼影利というすこしキレやすい日本人で、俺はあるしがないゲーム制作会社でプログラマー兼シナリオライターだった
過去形なのは俺は死んだ後、女神様に怒られこの世界に転生したからだ
そうかつて自分がシナリオを書いた【デザートの国のお姫様】【デザートの国のお姫様~2~】という歯の浮くようなゲームにだ
どうやら天界では、下界のゲームが大流行らしくそのうちの1つがこのゲーム
女神様にまで楽しんでいただけるとはありがたい限りだが、怒られてしまった
いわく
・嫉妬による行動を取っただけなのに悪役令嬢が不憫(後から転校して来たのに悪役令嬢の婚約者を寝取るヒロが許せない)
・王太子が馬鹿すぎる
・もともと素敵な婚約者ホワイトがいるのに裏切るなんてありえない(ロイにころっと騙される攻略対象とはいかがな物か)
など散々に言われた
でも、売れるゲームを作る為には王道路線に沿わせなくてはいけなくて・・・と弁解したところ更に怒られ、罰としてこのゲームと似た世界と似たで彼女・彼氏を守りなさいと来たもんだ
どうも人が創造した世界(小説など)はパラレルワールドとして新しく創造されるらしい
だが俺は29歳童貞で死んだので魔法も使えないので勘弁して欲しいと、懇願すると肉体チート【遅老遅死】というものを頂けた
これは字のごとく老いるのが遅く死ぬのが遅い物らしい
そして俺はかつて自分が書いた世界に執事として転生を果たした
何故、執事かというと両作品に共通として出演する立ち絵が執事しかいなかったからだ
そして気の遠くなるほど生きて、登場人物たちを幸せに導いたのだ
悪役令嬢を貴族の見本となる良い令嬢にし俺様系の攻略キャラを良識ある人物に・・・
ただ王太子だけはどうにも出来なかった
頼むよ女神様、悪役令嬢を貴族の見本となる良い令嬢にしたことによって更にいい縁談が来ることになったんだから許してくれ
そのころ天界では~
「まぁ、これだけ出来れば上等でしょう。あとは彼が老衰で死ぬまで穏やかに暮らしてもらいましょう」
「ぬぉぉぉぉぉ!!!!」
「どうしたの、純心の男神?うるさいわよ」
「な、なんでこんないたいけな娘がハゲ親父にピーされなくてはいけないのだ!許さんぞ、このゲームのシナリオを作った蛇沼影利という男!例え死んで転生しても見つけ出し、彼女を救い出させてやる!!」
あらあら、彼は次も大変そうね?
彼は執事? はこれにて完結です!何かありましたら意見ください!