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イノセントフラワー  作者: こじー
しおんの章
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貴方の為に

「『イリミネイト』……。遂に来たんだ」


私はいなくなったアロエの事を考えるのを一旦辞めて『イリミネイト』を倒す事に切り替えた。今回の『イリミネイト』は恐竜の様な生き物だった。


「私がやるんだ。皆の代わりに私が倒すんだ……」


私の動悸が激しくなる。この力を使うと記憶が無くなる。それが分かってるから2人に使わせたく無い。しかし、いざ使おうとしたら全身が震えていた。それは、力を使うのを拒否をしている様だった。震えて動かない自分を『イリミネイト』は待ってくれるはずは無く、口からビームを撃った。震えてる事に気を取られていた私は『イリミネイト』の攻撃に気付くのが遅くなり、避けるのが遅くなって攻撃をくらった。


「きゃあ!」


直撃は避けたが、ゴロゴロと転がり大ダメージを受けた。


「リリース・リコレクション!」


そう叫んだのは、アロエだった。何処にいるのかと思ったらシャボン玉に乗って空にいた。


「アロエ!?何でその力を!?やめてって言ったのに!」


私はアロエに向かって叫んだ。アロエはシャボン玉に乗って『イリミネイト』の所に飛びながら言った。


「やめない!だって、私に外に出る希望を与えてくれたのはしおんさんとあんずさんだったから!その2人の為なら私は何だってする!」


「お願い!お願いだから……」


アロエはビームを避けながら『イリミネイト』に近付いた。


「いっけえぇぇぇ!」


今までにない量のシャボン玉を飛ばした。


「GOOOOOOOO!」


『イリミネイト』に当たり、怯んだ。しかし、直ぐに立ち直り自分の体を回転させて尻尾で攻撃した。


「ぐっ!」


アロエにその攻撃が直撃し元の姿に戻った。ユーカリは後2回まで使えると言っていた為、アロエは後1回使うと記憶が完全に記憶が無くなってしまう。その前にアロエを止めないといけない。もう私も迷っていられない。私は走りながら新しい力を使う事にした。


「リリース・リコ……」


新しい力を使う為のキーワードを言おうとしたら、後ろから鈍器の様な物で殴られて気絶した。


「ごめんね、しおん。眠ってて貰うね。記憶を無くして欲しく無いのは私も一緒だよ。私は虐められない事が私の夢だったけど、しおんとアロエがいるだけで願いを叶えて貰ったのと同じだから、しおんは親友のかすみちゃんって人の足を治して楽しんで欲しいな。自分の記憶を掛けてまで戦える人なんてそうそういないから、それだけしおんにとって大事な人なんでしょ?その人を大切にしてあげて」


あんずはしおんの頭を撫でてアロエの所に行った。


「大丈夫?アロエ」


「心配ありがとうございます。何とか大丈夫です。あんずさんこそ大丈夫ですか?さっき気絶されてましたよね?」


「あはは。魔法少女の体は強かったって事だよきっと。ここどうする?アロエ後1回しか使えないんでしょ?」


あんずは苦笑いをした。


「止めないでくださいあんずさん。私は恩返しがしたいんです」


「私も一緒だよ。しおんに助けられた。あんなに楽しいと思ったのは生まれて初めてだもん」


「私の恩返しはあんずさんも含まれてるんですよ?」


「そんなこと言ったら私もアロエの事も含まれてるよ?」


2人は笑い合い、キーワードを言った。


「「リリース・リコレクション!」」


「アロエは私が守るから任せて?何たって2回も使えるんだからね!」


「2回も使うつもりなんですか?そんな事させる前に私が倒しますよ?」


「頼もしい後輩だね!先輩の意地を見せなきゃ」


「サポートお願いしますね、先輩♪」


2人は手をグーにしてごつんと合わせると、『イリミネイト』に向かって走り出した。

次回でしおんの章最終回となります。毎回最終話は力入ってしまっていつも以上に文章多めになるかもですが、楽しんで頂けたら嬉しいです!

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