帰宅
「え~!!」
「神様!?」
瑠衣と龍司が驚く
「な?驚くだろ?」
「神様ってことも驚くけど神様も浮気するんだなー」
龍司が腕を組みながら前後に揺れている
「わしもびっくりじゃ、まさか式をあげて幸せ気分の時に浮気現場を目撃してるんじゃからな」
今考えるとなかなか酷いことするなそいつも
「で?その旦那ボコボコにしたのはいいけどこれからどうするよ?」
確かにそれは気になる
「とりあえず結婚は破棄じゃ、ただ元旦那に会いたくは無い」
仙狐が半ギレになりながら言う
「でもここの場所はバレてるだろ?」
龍司がそう言うと同時に何故か俺は嫌な予感がし、寒気もした
「そうじゃ、だから寝泊まりできるところを探さないとならん」
「じゃあ仁のところでいいんじゃね?」
うん、予感が的中した、こいつは1度痛い目にあってもらわないと気が済まない
「いやいやいや!さすがに無理だ!」
「なんでじゃ?」
「なんで?」
このバカどもどうしてくれようか!
「そもそもなんで見ず知らずのやつを家に入れなきゃ行けないんだ!」
「見ず知らずでは無い!わしの名前は稲荷仙狐!これで見ず知らずではない!」
ダメだ!このバカ話が理解出来てない!
「知ってるわ!お前の名前は!!」
「稲荷が1000個で稲荷仙狐なのか?」
龍司が仙狐に聞くと何故か仙狐はこぶしを握っている
すると仙狐右ストレートが龍司の顔面をぶん殴った!
「ゴフ」
もうカオスだこの状況
「あははははは」
瑠衣も瑠衣でずっと笑っているから話にならない!
「はぁーでもいいんじゃない?仁の家でも」
「瑠衣まで何言い出してんだ!俺が急に家に女連れ込んだら親もびっくりするだろ!」
「わしのことは心配するな!わしは動物にもなれる!動物を飼いたいと言えば入れてくれるんじゃなかろうか?いささか不満だがな!」
「それならいいんじゃない?私の家も龍司の家も動物ダメだし動物OKなの仁の家だけでしょ?」
「まぁそうだけどさー」
「なぁなぁ仁よ」
仙狐の声がしたから振り返ると
「泊めてくれんか?それともワシだと嫌か?」
と頬を赤らめてモジモジしながら仙狐が言ってくる
「べ、別に嫌なわけじゃないよ」
もしかしたら俺はちょろいのかもしれない
「チョロ」
瑠衣にも言われてしまった
「じゃあ決まりじゃな!これから世話になるぞ!仁!」
仙狐がぴょんぴょんはねながら喜んでいる
なんか色々めんどくさい事になりそうだ
「ねぇそういえば今日って仁の好きなゲームの情報発表の日じゃない?」
そうだった!色んな情報が一気にはいりすぎて忘れてた!
「わりぃ俺帰るわ!そこにぶん殴られて気絶してる奴を頼むぞ!」
「あー龍ちゃんねわかったよー」
「龍ちゃん早く起きなー私たちも帰るよー」
「ゲホ、俺今日怪我しすぎじゃね?」
「ほぼほぼあんたが悪いよ」
龍司は瑠衣の介護があるから大丈夫そうだ
早く帰らなければ!
「おい!仙狐早く行くぞ!来るんだろ?俺の家」
「うん!」
俺はダッシュで家に帰るゲームの最新情報を求めて