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俺と姉貴がオンラインゲームで付き合ってる話 続々  作者: 黒斬行弘


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28/41

2000万ゴールド

さて、ようやく俺も、ブラックアース公式サイトのアップデート情報を見て来た。


 まず、アップデートそのものは1カ月後で、その1カ月をかけて徐々にアップデートデータを配信していく。しかし、1か月後に全てのアップデートが実装されるかと言うとそうじゃない。


 まず実装されるのは、新マップ「死者の島」だ。


 この島は、島全体がアンデットの巣窟(そうくつ)となっており、出現するモンスターは全てアンデットだ。もちろんボスもアンデットボスだ。


 尚、この島はある一定以上のレベルでないと入島できない制限がある。また、一定時間しか狩りをすることが出来ない。この一定時間内に、島のどこかにボスが出現。倒すか制限時間を超えると、強制的に島の出口へ送還される。


 さらにこの島に入島できるのは24時間に1回だけだ。これは、特定のギルドで独占されることが無いようにと言うのが一つ。もうひとつは、島の大きさとサーバー1個当たりのゲームを人口を考えた上での処置らしい。


 まあ、島があんまり大きくないので、時間制限をかけることで、皆が島に入れるようにしたいらしい。


 噂では、神秘の塔よりも、かなり参加への敷居は低くなっているので、高額レアの類は神秘の塔に劣るんじゃないかと言われていたんだ。


 そしてそれが正しかったことが今回の発表で証明された。しかしそれは超上級者に限っての話だ。


 俺達中級者からすると、めちゃくちゃレア度の高い狩場なんだ。そして上級狩場へ中々行く事の出来ない高レベル者にとっても、お金稼ぎが出来る美味しい狩場となっている。


 つまりこのマップは、ゲーム内で一番多いであろう「中級者~上級者」にぴったりの狩場なんだ。


「なんか、俺達でも島に渡れる気がしないでもないですねこれ」


「あ、それ私も思いました。里奈さんと千隼さんの回復があれば、なんとか頑張れる気がします」


「そうねえ、もし可能なら、ブラックアウトの人達と一度行ってみて、どんな感じか体験してから自由同盟で行くのも良いかも」


「ああ、そうだな。そうしてくれると助かるかも」


 いきなり何の前情報も無しに行くと。、俺達では全滅しかねないからなあ。前もって里奈が体験しておけば、かなり助かるのは確かだ。


「ええ、そこはダーク君が「俺に任せとけ!」とかいう所じゃん~」


 そんな話を里奈達としているとアッキーさんが割り込んできた。


「無理ですから!」


「ええー、甲斐性が無いなあ」


「じゃあ自分が行ってくださいよ!」


「ダーク君が怒った~。レイ君怖いよー」


「ダーク君、黒を制するのにそんな事じゃダメだろ?」


「関係あ・り・ま・せ・ん!」


 なんだよ、俺だって行けるものなら行ってるっつーの!自分だって俺とレベル変わんないじゃん!


ライデンがログインしました。


 俺が一人で怒っていると、利久の奴がログインしてきた。


ライデン「こんばんは!ねえ見た!?アップデート情報!なんかすげえ興奮してきたああ!」


 入るなりこいつはテンションMAXだ。でも気持ちはわかる。


「ライデンはりきってるねー」


「もちろんだぜ団長!今はまだレベル制限あるけど、絶対近いうちにレベル上げてやる!」


「いいよいいよライデンいいよ!」


 団長がここぞとばかりにライデンを誉めている。


 利久の奴、この前要塞戦に参加した事で、モチベーションがかなり上がったみたいなんだ。実際あれから、これまで適当にやってたゲームのシステムも、詳細まで知ろうとするようになったし、わからない事はどんどん聞いてくるようになった。


 たぶん、今一番ゲームが面白いんじゃないかなあ。こういう奴がギルドに居ると雰囲気も明るくなるよな。


 「そういえばライデンは、今レベル幾つになったんだ?」


 最近の利久のレベルを聞いてなかったと思って、俺はそうライデンに聞いてみた。


「49!」


「まじかよ!レベル制限解除まであと1じゃん!」


「おう!」


 こいつ本当に頑張ってたんだなあ。そういえば毎日ログインしてたもんああ。


「もうすぐお前と一緒に要塞戦参加できるぜ!」


「だな!」


 なんかこいつと一緒にカルニスクで戦うとか、ちょっとワクワクするな。ちょっと憧れたんだよね。友達と一緒に要塞戦とかさ。まあ、そもそもブラックアース始めたのもこいつに誘われたからだからな。


 利久じゃないけど、俺も姉貴や千隼さんに早く追いつきたいぜ!


◇◆◇◆◇◆◇◆


「先輩!」


 ある日俺がゲームにログインすると、ヒイロに凄いテンションで話しかけられた。


「よう。あれ?今日はお前一人なの?」


 ログインメンバーを見たら、今日はヒイロしかINしてないらしい。


「そんな事どうでも良いんですよ!」


「お、おう?」


「ユーザー取引所見ましたか?」


「見てないけど、なんかあったの?」


「シャイニングエアーですよ!相場が上がってます!」


「え?ホントに?」


 ユーザー取引所と言うのは、ゲーム内でユーザー同士が、武器や防具、又は道具の売買を行う時に使用する、公式の市場システムだ。


 システムは簡単で、売りたい人は任意の価格を設定して、売りたいものを登録する。買いたい人は、欲しい物を打ち込んで、表示されたリストの中から自分が買いたいものを買う。


 たったこれだけだ。もちろん、購入や販売したいときに、強化数や属性で検索する事もOKだ。


「で、いくらだったの?」


「20Mです」


「は?」


「20Mです」


「まじで?」


「まじです」


 まじかよ・・・。20mって・・・。


 この世界ではさ、1000ゴールドのお金を1kと略すんだ。10000万ゴールドは10kな。ちなみに100万ゴールドになると1mと略する。


 つまり20mは2000万ゴールドなんだ。


 じゃあなんで、シャイニングエアーの価格が20mだと驚くのかと言うと、これまでのシャイニングエアーの相場が、大体90~120kだったからだ。


 つまり、10万ゴールドの剣が2000万になったんだよ!つまりこれが意味するところは・・・。


「先輩、いきなり40m持ちのお金持ちですよ!」


「どどどどどど、どうしよう!」


「先輩落ち着いて!まずは危ないので私に剣を預けてください。大切に保管します」


「なんでだよ!」


「ちっ、ばれたか。まあでも、前衛職は何かとお金がかかりますから、使い道はちゃんと考えた方が良さそうですね」


「だなあ」


 前衛職は魔法が使えない。なので、回復にポーションが大量に必要になってくる。なので、他のクラスと比較しても、装備には気を使わなきゃいけない。


「戦士の証を買ってみてはどうですか?」


「今度実装される鎧だっけ?」


「はい」


 戦士の証。確か、毎秒ごとにHPが回復するという、前衛職には待ちに待ったと言っても過言ではない鎧なんだ。特にヒーラーと一緒に狩りに行けない戦士職にとっては、ありがたい防具と言える。


「まあ、相場がどのくらいになるか次第ですけどね」


「シャイニングエアー1本は自分で使いたいから、せめて20m前後になると助かるな」


「あ、やっぱり島で使うように1本は残しとくんですね」


「ああ。アンデット特別効果まで付いてるなら、殲滅スピードもあがりそうだしな」


「ですです」


 それにしても20mか。一気に夢が広がりそうな気がしてきた。とはいえ慎重に買い物しなきゃな。


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