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この世界の女の人なんか勘冴えすぎじゃない…?えっ、それはどこの世界でも変わらず俺が鈍いだけ…なのか…??

シリリアの搭乗ポイントまで車でのりつける。

そこには既にサーシャさんがおり、色とりどりの花々が鉢や瓶に収まりとても綺麗に咲いていた。

俺は目でリマを見やるとリマがサーシャさんの方へ近づいていって、


「こんにちは。この度は依頼を引き受けてくださりありがとうございます。

この街で一番の花屋と風の噂で聞いておりましたが本当に素敵な花たちです。

私の名前はリマ。マーケタリー家のトオル様に仕えております。

今回の船旅中、私があなたのサポートをさせていただきます。よろしくお願いします。」


と(俺に見せるのとは何か違う)スマイルで流暢にサーシャさんに挨拶をした。

リマが「これでよろしいのですよね?」と目で訴えてきたので、ジェスチャーで「グッジョブ!!ありがとう!」と伝えた。


サーシャさんがリマに花を船内に運び入れたい旨を伝え、それをリマが従業員達へと伝えて花を運ぶ。

100人ほどの従業員がそれぞれ花を船に乗る際持って乗ったので、10分とかからず花を船に運び入れることができた。

全ての花が運び込まれたのを見届け、自身もリマの先導に従って船内に乗り込むサーシャさんが船に入ったところを見て一息つく。

鋭い彼女のことだからこの旅のどこかで俺のことに気がつくだろう。

まあ、何はともあれ船に乗ってくれたのて今はそれでよしとしよう。

ぼーっ…と船とその後ろに広がる海を眺めて一度頭の中をクリアにしてから俺に乗り込もうとしたところを後ろからアニカに声をかけられた。


「どうした。何かあったか。」

「それを尋ねたいのはこちらでございますご主人様。

あの花屋の店員と何か個人的なつながりでもあったのでしょうか?

腕の良い生け師も珍しい花も、現地でこだわらなくてもご用意できますのに…と思っていたので…。」


アニカの質問は俺の予想範囲内であった。

ありのままを話すわけにもいかないので代わりに用意しておいた答えを話す。


「最近、この街によく遊びに来ていたんだ。

その時ここの花屋を見つけて。花がとても綺麗だなって思ったんだ。

俺、よく花とか分からないけれど折角パーティーを開くなら俺が綺麗だと思った花を賓客にも見てもらいたい。

そう思ったんだ。」


嘘ではない。これも一つのれっきとした理由だ。


「左様でございますか…」というアニカは大方納得してくれたようだ。

残りの少しは…女の勘というやつだろうか。何か俺が隠しているということを見抜いていそうだが彼女はこれ以上何も言ってこない。


「マーケタリー家お抱えの花師が残念そうにしていましたよ。」

「えっ」


それだけ言うと彼女は他のメイドたちのところへ戻っていった。


マーケタリー家お抱えの花師…か。

俺は今回彼らの仕事を奪ってしまったのだな…と思う。

お抱えの花師という言い方からして他に何かやっていたりはしないのだろう。ということは我が家が彼らの花を使わなければ彼らは……、、、。

というところまで考えてやめる、

それも大事な気がするが、今やることではないと思う。


ぐるっと180°ターンし、シリリアの街を見渡す。

これでしばらく陸とはお別れだ。(といっても1日くらいだ…しかしこの1日はとても長くなるだろう…!!)


俺は胸の中にいろいろなものを抱えつつ…しかしそれらに一旦は蓋をし、意気揚々と船に乗り込んだ。

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