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続編1「神様は嘘つきだ」
神様は、なんでも叶えてくれる。
優しくて。
あったかくて。
見てるだけで心が綺麗になる。
でもね。
神様にも、できないことがあるんだって。
変だよね。
だって神様なのに。
……ううん。
違うよ。
神様だから、なんだって。
悪い子の願いは叶えない。
昔から言うでしょ。
「いい子にしてないと、神様に見放されるよ」って。
でも僕は違う。
僕、いい子だもん。
ちゃんと静かにしてるし。
泣かないし。
叫ばないし。
赤い飴玉をくれたあの人の言うことをちゃんと聞いて。
今日はお願いしたんだ。
友達がほしいって。
神様へって書いた手紙を、枕の下に入れて眠った。
朝になって、急いで外へ出た。
公園に向かった。
ブランコに乗って待った。
誰が来るかな。
男の子かな。
女の子かな。
初めてのお友達。
ずっと待った。
お昼になっても。
暗くなっても。
誰も来なかった。
神様は嘘つきだ。
嘘つき。
嘘つき。
嘘つき、嘘つき、嘘つき。
……ううん。
違う。
嘘つきは神様じゃない。
願いは叶うって言ったのは、あの人だ。
「神様は、いい子の願いを叶えてくれるんじゃよ」
僕は悪い子じゃない。
ちゃんと、いい子なのに。
だから神様は、僕を見放してない。
嘘つきなのは――
あの人だ。




