ダンジョンその後
あけおめ。
今年も良しなにお願いいたします。
ナーガは涼音が行った「封魔石」による封印に恐怖を感じていた。
「わ、我も逆らったらあのように・・」
ナーガは涼音の腰にしがみ付いた。
「た、頼むのじゃ、何でもするから封印しないでほしいのじゃ。」
「ちょ、邪魔!」涼音がナーガを払おうと腰を中心にグルんグルんと回転するが、ナーガはぎゅっとしがみ付いて離れない。
「マジでうざい!」涼音が言う。
―――
シュワとキャラはその存在が消えた事に気付いていた。
「涼姉達がやったみたいですぅ。」
「そのようですね。」
そう言いながら「そこ」から動けなかった二人が中に入る。
「ダンジョンも死んだという事は、コアが手に入ったという事ですね。」
「勢い余ってコアを破壊して無ければ良いですが。」
そんな事を話しながら部屋に入った二人が見たものは、腰に少女を摑まらせてくるくる回る涼音と、そんな涼音をニコニコしながら見てるシャイナであった。
「えーと、何してるんですか涼姉。」
「何してるように見える?」
「お遊戯ですか?」
「違うわ!こいつが離れないんだよ!」更にぐるぐる回る涼音が言う。
「え~と、誰ですか?」
「ダンジョンコアだよ。」
「「はぁ?」」シュワとキャラが「訳が分からない」って顔で涼音を見る。
「ナーガさんって言う龍族の方なんですが、ダンジョンに取り込まれてコアになっていたみたいなのですよ。」シャイナがニコニコしながら言う。
「シュワ、こいつ取って。」涼音がシュワに言う。
「え?。あたしがですか?」
「離れなくてうざいんだよ!」
「頼むのじゃ~。封印しないでくれなのじゃ~。」
「涼姉、なんか言ってますけど、とりあえず封印しないって言えば取れるんじゃないですか?」
涼音はそれを聞いていった。
「とりあえず話を聞くから、手を放せ。」
「何でもするから、封印しないでほしいのじゃ。」手を放してナーガが言う。
「何でもするんだ?」
「何でもするのじゃ。」
「ふ~ん。」虐めっ子の顔になり涼音が言う。
「じゃあ今すぐ封印されて。」
「いやなのじゃ~~!」ナーガが涼音に抱き着こうとするが、涼音がそれをひょいとかわす。
ナーガは涙目になりながら涼音に突進するが涼音は「回避の腕輪」を発動してそれをとごとくすり抜ける。
「頼むのじゃ~、お願いなのじゃ~。」
シュワはそんな涼音を見て言う。
「涼姉、今、悪の化身のようにになってますよ。」
涼音はシュワの言葉で気を取り直す。
「分かった、抵抗しなければ、そのままでいいよ。」
ナーガは不安でいっぱいの顔になっている。
「理沙様ならきっと悪いようにはならないですよ。」シャイナが ニコニコしながら言う。
ナーガはシャイナに抱き着いた。
「あらあらあら。」
「お願いなのじゃ、助けてほしいのじゃ。」
「いや、あたしが極悪人のように聞こえるんだけど。」涼音が頬を膨らませて言う。
「まさにその通りですぅ。」シュワが言う。
「ズビシッ!」切れの良いチョップがシュワのでこに叩き込まれる。
「痛った~い!」おでこを押さえながらシュワが涙目で言う。
「シュワ、短い付き合いだったねぇ。」涼音が右手に石を持って言う。
「みぎゃ~~~~~~。」シュワが叫ぶ。
「す、す、涼姉、止めて、それはシャレにならないですよ。」
「悪い子にはお仕置きだよね。」
「ちょ、あの、ずびばぜんえじだ~~~。」シュワが土下座する。
直後にシュワの頭に小石が当たる。
「にゃ~~~!」シュワが叫ぶが何も起こらない。
シュワは涙目で顔を上げる。
涼音のデコピンがシュワの頭にさく裂する。
「みぎゃ!」
「あんたを封印すると、美味しい紅茶が飲めなくなるからねぇ。」
「でも。少し節度を持とうか?」
「ごめんなさいでした。」シュワがえぐえぐしながら言う。
「良いよ、許す。」
「あら、それじゃあ帰りますか?」
シャイナの声に皆が賛同した。
「ん~~っと、ナーガは町を歩けるのかな?」涼音が疑問に思ったが皆は帰り支度を始めた。
涼音さんがだんだん黒く。。
いやいや、凄く素直な良い子なんですよ。
きっと、たぶん。




