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決戦2

「拒否する物に後悔を、ハレルヤ!」

(駄目だ、これはあかん!)

涼音が思い、自身とその周りに「護壁」の上位魔法「遮断」を3重に張る。

味方をも巻き込んだ真紀の詠唱。

涼音達の防御を信じたやばい物(人外の詠唱)を正面から受けた結界が悲鳴をあげる。


(な、なんちゅう物を、前触れもなく放つかなぁ。)ハイベルト達4人を守りながら涼音が思う。

目の前には強大な、しかし暖かな光がさく裂している。

ハイベルトも、キャラウェイ達も、目の前の光景に完全にフリーズしている。

「こ、これは、不死者でなくても魂を凌駕される。」ハイベルトがぼそりと言う。

「我々は、こんな者たちを「あの森」で相手にしていたのか?」

(いや、いや、普段はいませんよー。あたし達みたいな下っ端だけですよー。)涼音が心で突っ込む。


しかし、その状況の中でキャラウェイが我に返り、人型に戻りながらぼそりと呟く。

「何故でしょう、私には涼音達が、只、蹂躙しているだけのように見えるのですが。」


「キャラ。何なら今すぐ結界を解こうか?」涼音がキャラウェイを見てぼそりと呟く。

キャラウェイはびくりと反応すると、跪いて涼音の腰に手をまわすと、顔をいやいやと振りながら涙目で訴える。

「な、何でもしますから、見捨てないでくだシャイ。」

アメリとラビィも祈るようなポーズでフルフルしている。

ふと横を見ると、ハイベルトもライオンの姿のまま、首をふるふるしていた。

(シュールだね。なんだろう、何かが確実に終わった気がするのは、きっと私の気のせいだよね。)涼音が頭に手をやりながらため息をつく。

光りが収束していく。

涼音はハイベルトとキャラを見る。

獣人化していた二人の爪は、不死者達との戦いでボロボロになっていた。

涼音は結界を保ちながら、二人に癒しを施す。

「安息!」ヒールの上位魔法は二人の傷を癒し、従者二人のマジックポイントも瞬時に回復させる。

更にハイベルトに言う。

「ハイベルト様、剣はお持ちですか?」

「む、獣化を解けば、帯刀した状態になるが。」ハイベルトが答える。

「剣をお貸しください。」涼音が言う。ハイベルトに獣化を解けと言っているのだ。

「う、む。」ハイベルトは素直に獣化を解いた。何か思うところがあるらしい。

そして、腰にある剣を鞘ごと涼音の前に差し出した。

涼音はその剣の上に手を翳すと、もごもごと呪文を唱え、「祝福」と発声した。

すると、涼音の手からキラキラとした光がハイベルトの持つ剣に降り注ぎ、その剣を黄金色に輝かせる。

その輝きは、消えることなく剣を輝かせた。

ハイベルトは目を見開き、剣を見ている。

それは、ハイベルトにも感じ取ることができた。

ハイベルトの持つ剣は「聖剣」と同じ物になっていた。


「少しの間だけ、不死の者に対抗出来る剣にしたので。」涼音がぼそりと言う。

「二回戦、頑張って!」

いつの間にか、ため口になっていた。


真紀の放った極大魔法の光りが完全に消える。


そこには二体の陰があった。

「やっぱり、効かないか。」

聖魔法の極大魔法も無効化した2体を見て、涼音が冷静に言う。

「ふぅ。」とため息をついて涼音が中心の2体に向かって歩き始める。

しかし、ふっと思い直し、ハイベルトに向かい声をかける。

「ハイベルト様、ご同行願えますか?」

「お、おぉ。」ハイベルトが挙動不審になりながら平静を装って答える。


涼音は中心部を「看破」する。

いくばくかのダメージはあったが、ほぼ無傷でその2体はそこに存在していた。

「まぁ、詠唱は止められたから、それで良しとするかな。」

歩きながら、涼音がハイベルトに言う。

「ハイベルト様。」

「お、おぅ何じゃ?」

「あの2体は、たぶん何らかのアイテムで物理攻撃無効状態です。」

「むぅ。」

「そして、おそらく。ほとんどのアンデットがそうであるように、魔法もほぼ効かないでしょう。」

「・・・。」

「本来、効果が高い聖魔法に耐えた事から、それに対するスキルか、アイテムもあるはずです。」

「では?どのように?」

「その剣でアイテム破壊を!」

「アイテムを?」

「それが叶えば私たちの勝利です!」

涼音はそう言うと、ハイベルトを振り返ってニカッと笑う。

子供のような、それでいて何故か勝利を確信したような笑顔であった。


お盆休みって一瞬で過ぎるものなのですね。

知らなかった><

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