説得
七歳になった。
転生物のゲームや漫画などは、大抵このぐらいの年から修行を始めているよな・・・
よし!母さんに修行のことを言ってみるか。
「母さん。俺、剣の修行がしたい!」
「あらフォン。剣を習いたいなんて言うけど、どうして?」
そんなのは決まっている。この世界を見て回りたいからな・・・などといったら子供らしくないよな。なら、
「剣士ってものすごくかっこいいじゃんか!」
こんな感じでどうだ!
「そんな小さい理由では教えられないわ。アーグルに怒られちゃうし。」
「えっ!?父さんが怒っちゃうの?!なんでよ!」
「何度か教えようとはしたのよ?でも、アーグルが危ないからとか、子供の意見を尊重とか、いろいろ言ってくるのよ。」
アーグル・・・大事にしてくれるのはありがたいけど母親みたいなこと言わないでくれ・・。
いやまあ確かにライラよりは母親らしいけど・・
「今あなた余計なこと考えなかった?」
げっ、ばれてる。
「う、ううん考えてないよ。じゃあどうしたら教えてくれるの?」
「アーグルを説得できたらいいわよ。いっぱい教えてあげる。」
やっぱりそうなるのか・・・アーグル心配性だからな、いい返事もらえる可能性が低いぞ・・・
「とりあえず、アーグルのところ行ってみたら?今ならたぶん草むしりしてると思うから。」
「うん、わかった!いってみるね!」
とりあえず行くか・・行かないことには始まらないし。
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アーグル発見。うわ、あんなに草むしりしたのかすごいな。
「父さん。お話があるんだけどいい?」
「どうした?改まって。なんか壊したか?」
「壊してなんかないよ!・・実はね僕、母さんから剣を習いたいんだ。」
「け、剣を?いきなりどうしたの?母さんに言えって言われたか?」
ここでさっきみたいな台詞だと許可下りないだろうな・・本当のこと話すしかないかな。
「僕、この世界を見てみたいんだ。そしていろんな冒険をして、いろんな人に出会いたい。」
「本当にそう思ってるのか?世界にはいろんな魔物がわんさかいるし、嫌なことがいっぱいあるぞ?」
「うん。それでも僕は世界を見てみたい。」
これでだめならどうするかな・・しつこく言うしかないか。
「・・・・・・本当にそう思ってるなら、いいよしても。」
「ほんと?ありがと!!」
「ただし!世界に行っても一人で生きていけるな、とこっちが判断しないと世界には行かせないからな。たぶん、ライラも同じこと言うよ。」
それもそうだな。こちらは何もわからない素人だしな。下手なことしてこの人生を無駄にはしたくない。
「うん。わかった約束するよ。」
「よし、それならいいよ。でも、もうすぐ夕方だ稽古は明日からね?」
家からライラのおなか減った~という声が聞こえた。
アーグルがクスッと笑うと
「ご飯にしようか。なにがいい?」
もちろん
「肉!!!」
「・・・・うんそうか、そうしようか。ならさきに家入っちゃいなさい。」
と言われたので、俺は家に向かうことにした。
明日から修行だ!異世界で生き抜くためにがんばらないと!
そう心に決めたのだった。
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フォンが家に入った後アーグルは草むしりのかたずけをしていた。
「よしこれで終わりかな。疲れた疲れた。」
「フォンがあんなこというなんてなぁ・・・まさかこんなに小さいときにその話をするとは、ライラとよく似てるよ。」
彼はクスッと笑っていた。
「この世界のいろはを教えないとな。さあ、大変だ大変だ。」
そんなこと言いながら彼はうれしそうだった。
「ライラが師匠になるのか・・大丈夫かな、無茶なことと言うからなぁ。」
「でも、ライラの修行を耐え抜いたらそこらへんで負けることはないだろ。」
(世界に名をとどろかせた”神速の騎士”と言われた彼女から教えてもらうのだから)




