第6話 ギルドとマスター室
先程のガイズの魔法騒ぎから3時間程経った今アキ達は街の門を入って直ぐの冒険者ギルドのマスター室へ来ていた。
「シ、シオナ…??
そろそろ機嫌を直してくれないか?」
ガイズが見た目に全く似合わない程か弱い声でシオナへと許しを乞いていた。
一方でシオナはそんな父親を表情を消した冷たい顔で睨みながら
「機嫌を直す??
直る訳ないでしょう!!
お父さんは私の命の恩人にあんな魔法をいきなり放っておいて許されると思って居るんですか?!」
そうシオナに言われガイズは大きな体をいっそう小さくして
「そうは言ってもだな
父さんはまたいつもの鱗目当てのバカ共が近付いてきたのかと…」
父親の言葉を聞いてシオナは更に烈火の如く怒った
「ふざけないで下さい!!
私は最初にアキさんに助けて頂いたと言ったでしょう!そんな言い訳は聞きたくありません!!」
「あのぉ~すいません」
先程まで空気の様に二人の言い合いを聞いていたアキが声あげたのを聞き二人はアキを見た。
「教えて欲しいんですけど鱗目当てってどういうことですか??」
そう聞かれた二人は目を点にしていた。。
シオナは本当に何を言っているのか本当に分からない顔でアキに聞き返した。
「あの、アキさん??
昨日わたしの体見ましたよね?」
そう言われアキは昨日の情事を思い出しながら
「は、はぃ。。」
そう答えていた。
「でしたら私の種族は分かりますよね?」
「うっ、分かりません…」
そう言われシオナはため息を吐きながら説明し出した。
「はぁ。。私の種族は鱗族と言います、私のお腹に鱗がありましたよね?あれが鱗族の特徴です。
そしてあの鱗は薬の原料の一種なんです。」
確かに肌の色に少し白を足した様な鱗が下腹部に少しあったなぁーとアキは考えていた。。
「へー薬になるんですか、凄いじゃないですか。
何の薬になるんですか?」
アキはなにも考えずに思った事を口に出していた。
そしてガイズが警戒した難しい顔で聞いてきた
「アキと言ったな?
お前何者だ、鱗族の鱗の事なんてこの大陸じゃ子供でも知っている常識だ。
お前が鱗目当でわ無いのは分かったがお前が何者か分からん以上信用出来ん。」
そう言いながらガイズは魔力で威圧してくる
だが威圧されているアキは威圧など感じていない様にボンヤリと
んー常識だったのか。
まぁ隠す気もないしいいか、、
などと思っているのだった。
そしてアキはおもむろにガイズに向かい言う
「ガイズさんは人のステータスや称号を見れますか?」
「ん?まぁギルドカードを渡してくれれば見れん事は無いがなぜだ?」
「僕が何者か説明するならその方が早いからですよ、それとカードは無いので作っていただけます?」
アキに言われガイズはよく分からないがそれで何者か分かるならカードの発行をするつもりで立ち上がりソファーの奥にある自分の机から水晶とカードを取り出したのだった。
「これがギルドカードだ
それを片手に持ちながら水晶に反対の手を置きながら魔力を流すか血を垂らせ
そうすればカードにステータスなんかは出るようになる」
そう説明しながらガイズがカードと水晶をアキにわたした。
カードの見た目は金属製で鈍い金色をした名刺サイズのものだ。
水晶は本当に見た目は只の水晶だった。
アキは言われた通りカードを持ちながら水晶に魔力を流してみた。。
その瞬間カードが輝き水晶は砕け散った。。
アキは驚きながらもカードを見てみた。。
名前 煌
レベル 測定不能
HP 測定不能
MP 測定不能
称号
異世界を旅する魔導師
原初を知る者
始まりの蛇の主
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うん、、やっぱり見せれないかも。。