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Bランク

おはようございます

見ていた


ずっと見ていた


仲間が倒されて行くのを


人間に倒されて行くのを


人間は俺たちの何を食うわけでも無い、ただそこに俺たちが居るから、あいつらはそれだけの理由で殺す


ある時仲間が犬に殺された


犬になら仕返し出来るかもしれない


犬を追いかけた


犬は人間だった


俺は更に怒った、人間は魔物に化けてまで俺らを殺すのか


しかし、あの犬は仲間を食べていた様な……食べてくれていた(・・・)様な


いや、そんな事はどうでもいい


人間への怒りを抱きつつ今日も俺はみている






予約まで済ませてしまった俺たちは、今とても焦っていた。

とてもじゃないが払える金額では無い。

予約して早一週間、もうお金を払ったら商品と交換出来る様になったが、あれから集まったお金は宿泊費差し引いて10000万弱。

しかし、バックレる訳にもいかないし、払える様になるまでずっととって置いてもらうわけにもいかない。

この際お金になる依頼はたくさん受けて行こうと思う。

朝からギルドに押しかけた俺たちは、普段手にはしないランクの依頼を物色し始める。

もう、手っ取り早くランクを上げてしまおう。

依頼を受ける分にはランクは高く無くてもどんな依頼でも受けられる。

結果どうなるかは自己責任だ。

しかし、ランクが高いと色々な利点がある。

例えば、平和に貢献して居るとみなされvip扱いしてもらえたりするわけだ。

もっと身近に、具体的に言うと宿泊料もどんどんと安くなって行く。

それに、直接依頼も増えて来る様になる。

基本ギルドはかなりの信頼度があるので、依頼はギルドにするのが基本である。

しかし、それは高ランクの冒険者なら話は別。ギルドが認めた実力を持つと言うこともあり、ランクと言うのはとても信頼されている。

そして、高ランクともなると依頼を選び始めるため、ギルドを仲介せず直接依頼を持ち込んだ場合の方が、高ランクの冒険者に依頼を受けてもらえる可能性が上がって来るのだ。

なにせ、ギルドに取られる仲介料が丸々冒険者のもとに行くので、冒険者も貰える額が増えるのだから。

まぁ、ギルドが普段やってくれていた事前調査やなんやらを全部無くすのだから、いつの間にやら犯罪の片棒を担がされていたりすることもあるらしいので、そこはしっかりとした判断が必要だ。

とにかく、高ランクになることで今よりお金が稼ぎやすくなるのも事実だ。

ランクを上げるには具体的に何をすれば良いかと言うと、自分のランクより高い推定ランクの依頼を10回以上受け、成功させる。そうするとギルドの方からお声がかかるので、ギルドの職員を連れてそのランクの依頼を成功させると、晴れてランクが上がることになる。

例えば、今Dランクの俺たちがCに上がるには、Cランクの依頼を10回以上成功させればいい。

今回は、お金稼ぎが最重要事項なので、高ランクの、具体的にはここからがベテランと言われるBランクまで上げようと思う。

と、言うのもBランクに上げるまでに受ける依頼ですでにたくさん稼げる上に、Bランクになると、宿泊料30%OFFなのだ。

リオンもナミもスペック的にはBランク相当はある。

そしてBランクなら、C.Dのランクの依頼も受けることが出来るので、俺たちにとって最もベストなランクなのだ。

しかし、Bランクともなると本格的な魔物討伐や、貴族の護衛、商人の護送など、時間のかかる物も増えて来る。

それらも含めて、無理しない位に急いで行きたい所だ。

まぁ、そんなこんなで俺達はいま依頼を吟味中である。

「ヒロ〜、Bランクの依頼はこれで全部だよ。」

ギルド内の喫茶店のテーブルに、依頼書を並べて眺めていたナミと俺の元へ最後の紙を持って来たリオンが言った。

「よし、じゃあ決めるか。」

選ぶ要素は大きく分けて3つだ。

一つは難易度だ。

Bランクの依頼と言っても、その中にだって当然難易度の差はある。

俺達は数多くやらなければならないので難易度は低め、そしてあまり時間がかからなくて済む物を選びたい。

もう一つは報酬だ。

報酬の相場はDランクが1000〜1500

Cランクが3000〜4000

Bランクからはかなり上がり15000〜40000位だ。

金の価値は円の3倍位だと考えれば間違いはない。

と言うことは報酬が高いのを選んで10回やって500000行くか行かないか位だ。

Bランクは難易度の差が大きいランクなので、当然報酬の差も大きい。

なるべく報酬も気にして選んで行きたい所だ。

そして最後の条件は受諾期間である。

受諾期間とは、簡単に言うと制限時間である。

ギルド側としても信頼を元に成り立つ仕事なのだから依頼を受けたからには成功させなければならない。

そこでギルド側が考えたのが受諾期間の設定である。

依頼を成功させなければならないとはいえ、同じ依頼に何人も向かわせると今度は報酬金の面で問題が出てくる。

そこで、この期間までに依頼を成功させなければ、失敗したとみなされ依頼受諾は破棄される。

そうして、次の冒険者の元に仕事が行く様になったのだ。

と言うわけで依頼には制限時間がある。

Bランクともなると依頼の量も減ってくる。そもそも、Bランクの冒険者に頼まなければならない事件が滅多に起きないのだ。

と言うことはいい条件の依頼は積極的に受諾していかないと他の冒険者に取られてしまうかもしれないので、今出来るだけたくさんの依頼を受諾したいのだが、そこには制限時間という条件もしっかりと考えないと依頼失敗ということになってしまいかねないのだ。


以上の点からクエストの候補を決める。

簡単に言うと

クエストの難易度と報酬のバランスが取れている。

つまり、比較的短時間でそこそこの報酬を得ることが出来るクエストを選ばなければならない。

その時、難易度と受諾期間も比べ合わせなければならない。

と言った具合だ。

それらの条件を持って来たクエストと合わせてどのクエストを受けるかを考える。

単に報酬だけで選んでは駄目だ、効率的にちょうどいい依頼を受ける。

今はお金を急いで稼がなければ行けないのだから。

そんなこんなで、結構な時間が経ってしまったが、まずは最初の依頼を選ぶことが出来た。

土竜討伐。

Aランクに分類される竜族ではあるが最底辺の土竜。

土竜だけはBランクに認定されている。

その上大きさも然程では無いためBランクの方でも、まぁまぁの強さでしかない。

報酬は20000とまぁまぁだし、近場な上にランク指定箇所では無い場所に分布して居るので、ちょうどいい依頼だと判断した。

ちなみにランク指定箇所について先ほどの条件の中に入れ忘れていたが、特別なダンジョンであったり、魔物が多くでる危険な場所は一定のランクが無いと立ち入れない可能性もある。

その場所がランク指定箇所と一般的に言われている場所だ。

その点に関しても、このクエストならばクリアして居る。

リオンも、いきなりBランクなんて緊張するな〜と言いつつも若干楽しそうである。

リオンは自分が奢らない程度には自分の実力を把握して居る様で、一人ならまだしも俺達3人だったら土竜討伐位ならば、不可能では無いと理解して居る様だ。

むしろ、自分の力が試せる事に喜びを抱いて居るまである。

ナミに関しては、ヒロさんが一緒だったら大丈夫でしょ?と言った風にしていて随分余裕だ。

自分に一生つきまとうはずだった呪いを解いてもらったと言うことで、俺をかなり信頼して居る様だ。

信頼してもらえるのは嬉しいことだが、緊張感は持って欲しい。

今も、クエストというより別の何かに気を取られてそわそわして居る風に感じる。

何をそわそわして居るのかは分からないが、危険なことになるのは勘弁してほしい。

まぁ、いざとなったら俺が守ることは出来るだろうが、少しでもクエストに集中して欲しい。

とまぁ、そんな事で二人の同意も得られた所で、土竜の討伐に向かうことになったのだった。


ナミside

最近、少し声が聞こえる気がする。

悲しそうで、泣きそうで、辛そうで、それでいて酷く怒っている声。

頭の中に直接響くその声は、明らかに空耳だとは分かっているのだけれど、最近その声が次第に大きくなっているのが気になっている。

ヒロさんには、心配をかけたく無くて相談出来ない。

いや、嘘だ。

本当は、手間のかかる奴だと思われて捨てられてしまう事が怖い。

一度、呪いを解いてもらったばかりなのに、こんなに直ぐにまた厄介ごとを持って行ったら今度こそ捨てられてしまうのでは無いかと思ってしまうのだ。

ヒロさんがそんなことをする人では無いと分かってはいるのだけれど…。

今回行くことになったBランクの依頼だってヒロさんがいればどうにだってなるのだ。

そこまで思って、私は考えを直す。

ヒロさんに迷惑をかけない様に、集中して頑張ろうと。

次に行くクエストにシフトチェンジしようとする頭の中を、いつまでもあの声は邪魔していた。

竜族はAランクですが

龍族はSランク認定です。

Sランクに認定されている魔物は、いくら魔物をバカにしている人間でもあまりちょっかいをかけません。

人間も本能で格の違いを感じているのでしょうかね。

どうでもいい話ですいませんでした。

おやすみなさい。

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