大切なもの
「ねえ、お爺ちゃん。教えてあげなくて良かったの?」
「何をじゃ」
「彼のことを、よ」
「今は言わない方がいいじゃろう。もし知ってしまえばあの子は絶対にダメになる。わしとてそうはなって欲しくはないんじゃ」
「……そうだけど、あの子が忘れているだけで、あの子はもう何百年分もの時を繰り返しているのよ。このままこれを続けてたら……」
「じゃが、もうどうすることも出来ん。あの子らが自ら救われるくらいしか方法はない」
「そんな……。私、もう見てられないわ。彼の時だってそうじゃない」
「あの時は二人とも無事に終わったじゃろ」
「そうね、救われたのは良かったわ。でも結局《救おうとした彼》も《救われた彼女》もお互いにお互いの記憶を全て忘れてしまって、大事な記憶を失くしたまま平然と生きているのよ!?側で二人を見守ってきたあの子がどんな気持ちでいるのか、考えただけでも心が壊れそうになるわ」
薄暗い洞穴の中から聞こえる老人と少女の話し声。
洞穴の中にある祠。
それはこの世であってこの世でない場所。
訪れた者がこの場を退くには時を遡る他に手段はない。
それを拒んだ者は暗い洞穴の中で一生を過ごすことになる。
千年の時を祠の主として生きてきた老人にとってもそれは同じであるが、老人は時を遡って過去をやり直すことよりもこの場で生きることを望んだのだ。
初めてこの祠を訪れた老人には時を遡ってまでやり直したい過去など無かったからだ。両親や親戚、周囲の人々に愛され、何不自由なく生きてきた。この祠にだって数百年前に事故で娘夫婦を亡くして以来、世話してきた孫娘と観光のために訪れたのだ。
特に外界でしたいことも無かった老人は孫娘の同意を経て祠に住み着き始める。
この祠に住まうものにはある種の制約がある。というか出来てしまった。
それはこの場を訪れた者に選択権を与えること。
一つは時を遡って過去へ戻るという選択肢。来訪者がこの選択をした場合は来訪者に《戻りたい時間軸》を選ばせ、その時間軸へと誘わなければならない。
もう一つはこの場に居座るという選択肢。来訪者がその選択をした場合はこの場に居座る者として与えられてしまう制約について話を聞かせる。
それが今、老人とその孫娘が担っている祠での制約だ。
ちなみに寿命を対価に……というのは老人の法螺話だ。
祠で洞穴で法螺話。
老人らが住み始めて数十年後に興味本位だけでこの場に立ち入り、去っていった者がいた。
彼は制約について話を聞くと顔を青ざめて身震いした。
そのため、老人は「いい機会じゃ」などと彼に一つ依頼をした。
それが今祠の前に立っている立て札を立てることだった。
「ここから出ることが出来たなら祠の前に注意を呼びかける旨の立て札を立ててはくれぬか。儂等やお主のような者が出ぬようにな」。
彼は二つ返事で承諾。
当初は【この祠に足を踏み入れし者。《過去を望むか、永遠の闇を望むか》問うもの来たれり。過去を見たくば踏み入れぬが吉】とそう書かれていた注意書きは皮肉にも来訪者を呼ぶ結果となった。
そうして更に数十年が経ち、来訪者が流した嘯くような噂はやがて幾重もの噂話となり、都市伝説にまでなった。
来訪者として遡りを経験した神社の神主が紺碧色の大理石を祠の中に埋め、立て札を今の物にした時は彼の老人も大変大喜びしたという。
しかし、膨れすぎた噂の嵐は年数とともに忘れ去られていく。
やがて忘れ去られた祠には誰も近寄ることもなくなった。
数年前までは。
ある時、何度も何度も過去をやり直した少年がいた。
この少年のように時折、複数回の遡りを望む来訪者もいる。
少年は事故で死んでしまった大事な幼馴染みを死なせないために何度も何度も時を繰り返すことを望んだ。
後は老人と孫娘の会話の通りだ。
老人とその孫娘は三百二十七億光年分の時をこの祠で過ごしてきた。
その中でも遡り数最多の少年は数億と数万光年分の時を繰り返した。
その少年は今どうしているのだろうか。
それは老人とその孫娘だけが知っていた。
私は戻ってきた。
君と出会ったあの日に。
もう絶対に君を死なせたりなんてしない。
そうして誓った次の日。
私は君に声を掛けた。
そしてまた君と出会い、君を失う。
何度繰り返したか分からないくらいに同じ時を繰り返す。
多少の誤差や違いはあれど結局はあのカフェテリアで君は私を庇って車にはねられる。
何度も何度も何度も何度も何度も……!
何千回何万回、繰り返しても変わらない運命。
「お願いします。また私をあの日に戻して。君と出会うあの日まで」
何度目になるか分からないその願いに、辛そうな表情を見せて答えてくれる老人。
『君と出会える″はず″のあの日へ私を連れて言って』
満開の桜と朋花の声。
何度も見て、聞いてきた。
次こそは必ず君を……。
だが私は何度も繰り返してきたはずの始業式後のホームルームで焦りを覚えた。
息が詰まるような、狂わされた歯車。
それは遡る前には無かったアクシデントが起きてしまったのだ。
君が転校してくるはずの日に君が転校してこなかったからだ。
最初それを知った時は気が狂いそうだった。
「このまま君とは出会えないのではないか」「私が余計な事をしたせいで未来が変わってしまうのではないか」「もしこのまま君と出会う事が出来なかったらどうしよう」「もしかしたら君は死んでしまったままなんじゃないか……」
私の頭の中はそんな恐怖でいっぱいになった。
何度も何度も繰り返した日々を無下にするように、過酷な現実が私を襲う。
だから次の日に転校生として君が顔を見せた時にはとっても嬉しかった。それはもう、涙をごまかせないほどに。
前のように席を立って一人で喜んでクラスメイトの視線を集め、笑を作りながら席に着いた。
千尋くんが挨拶をする。
残念そうなクラスメイトの顔を見て残念に思いながら私は思う。
クラスメイトに千尋くんの良いところを沢山教えてあげたい。そうして「この人は私の彼氏になる人なんだ」ってそう胸を張ってそう伝えたい。
また君と恋人になりたい。
君と沢山話をしたいし、君と色んな所へ出掛けたい。
楽しい事をいっぱいいっぱい経験していきたい。
やり直す前に経験してきた事も出来なかったことも全部全部。
君と一緒に。
そう思っただけで涙がこぼれてきた。
急に一人で大泣きし始めた私はさっきとは違う意味でクラスメイトからの視線を集めた。
私のせいで係決めまでいかないままにホームルームが終わって二日目が始まる。
そんな日の昼休みのこと。
「あの、今大丈夫?」
そう言って千尋くんを連れて朋花がやってきた。
え、なんで二人が一緒にいるんだろう。
思っては見たものの口にはしない。
繰り返してきた中でもこんなパターンは無かった。
何が起きるんだろうか。
「うん、大丈夫だよ。千尋くんさっきはごめんね。 あ……」
そう言って当たり前のように声を掛けることが出来た自分に驚いてしまう。
「え、うん。大丈夫」
凄く短いけど、君から言葉が貰えて嬉しかった。
少し照れちゃう。
『なんで、二人ともそんなに余所余所しいの』
頭の中に声が響く。
ハッとして私は朋花の方を見た。
朋花は少し睨むようにして私を見ていた。
「どうしたの、朋花。怖い目してるよ」
「……別に。この目つきは生まれつきだから」
確かに小さい時から少しキツめに見える綺麗で素敵な目をしていた朋花だけど、今の朋花の目はどう見ても素敵なはずの目が何かに対する怒りを示している。
態度も明らかにおかしいと思う。
透き通るような声で頭に響いた朋花の声のことも気になっていた。
けれど、敢えて話をそらそうとして……
「……『余所余所しい』ってどういう意味ですか?」
口を開いた瞬間に私が訊こうとしていた事を千尋くんが訊いていた。
私は驚いた顔のままに千尋くんの方を見て、その顔をゆっくりと朋花に向けた。
「……なんで」
そう言った朋花は顔を青ざめて怖がるようにして私と千尋くんの顔を見比べる。
私達を睨むようにして見る朋花のその顔は悍ましいものを見るような恐怖を全面に出したようなもので……。
私の様子を見て同じように『心の声』を聞いていることを悟ったのだろう。
「気持ちが悪い……」
そう短く呟いたあとに慌てて逃げるようにして教室から出ていった。
その日、新山朋花は早退した。
「持病の喘息が出たから」という理由らしい。
もしかしたら朋花にあんな顔をされたのは初めてかもしれない。
朋花を怖がらせてしまった。
その思いだけが頭に残り、授業にはこれっぽっちも集中出来ていなかった。
私はこの日以降、学校で朋花の顔を見ることは無かった。
次の日もその次の日も、さらにその次の日も……。
全く学校に来ない朋花が心配になって、私は新山家を訪ねてみた。
そうして知る。
朋花が交通事故に遭って意識不明の重体になり、病院に入院していることを……。
いつからか私は人の『心の声』が聴こえるようになっていた。
時折、急に頭に響いてくるのだ。
今日みたいに無意識下で突然に唐突に。
偶然聴こえてしまった朋花の声。
『余所余所しい』は私も気になったけど、話してくれないのは分かっていたから何とか話をそらそうとしたんだ。
でもまさか千尋くんまで同じ事が出来るだなんて。しかも同じ言葉を聴いてしまっていただなんて思っていなかった。
あの『余所余所しい』とはどういう意味なのか。
あれから一ヶ月が経った今でも未だに分からない。
皮肉にもこの事故のおかげで千尋くんとまた当たり前のように話せるようになっていた。
二人で朋花が入院している病院に行ったり、それ以外にも色んな話をした。今までどんな風に生きてきたか。
遡る前に一度聞いていた話でも、何度も何度も聞いた。
二人で好きなアニメや小説の話もした。
楽しそうに笑う君。
私も同調して笑おうとする。
幸せなはずの二人の時間。
遡る前の私が命を懸けてまで取り戻したかった時間。
それが楽しいと思えていなかった事に気づいた日。
そして、今の私に足りないものが何なのか、気づくことが出来た日。
それは朋花の葬儀の日だった。
一ヶ月の入院期間中に朋花が目を覚ますことがなく、朋花はそのまま息を引き取った。
葬儀の場で朋花のお母さんが泣きながら別れの言葉を告げる。
周囲から聞こえる啜り泣く声。
私の隣に座っている千尋くんも眼鏡を外して涙を拭っている事から泣いていたのだろうか。
私が取り戻したかったはずの幸せな日々。
そこには欠けてはならない存在がいた事に今更気づいた。
朋花はいつでも側に居てくれた。いつでも私の事を大事に思ってくれていた。
中学の時、どうしてだか茶色に染めた髪を私に自慢しながら「私が花音を守ってあげるから」と宣言してくれた次の日。私に色目を使ってた男子達が朋花を見て怖がって逃げていってた事があった。
そんなこともあったな。
お揃いの服やら髪飾りをつけてみた時、当時仲良かった誰かが「朋花にはそれ似合わないよ」なんて言ってその子と朋花が喧嘩して、私が仲裁。
そんなこともあったな。
朋花に好きな人が出来た時に相談に乗ったらその人は私の事が好きで朋花が嫉妬のあまり口を聞いてくれなかったことだってあった。
朋花はとっても女の子だったんだよね。
色んなことを思い出す。
私の中には朋花が沢山いる。
もし、朋花が居なかったら今の私は存在しないんだ。
なんて今更だろう。
葬儀の最後。
朋花の親族に見守られながら棺桶の中で安らかに眠った朋花の顔を覗き見た途端のこと。
私の中にある涙という名の貯水とそれを貯えるためのダムが決壊した。
葬儀中に流れることの出来なかった涙が今だ今だというように溢れ出す。
私は泣きながら一つの決意をする。
新山さん一家やその親族に丁寧に頭を下げ、千尋くんと一緒に式場を後にする。
0時を回る頃、帰路を歩いていると千尋くんが「コンビニあるけど寄る?」と声を掛けてくれた。
そういえば何も食べていなかったな、と千尋くんに同意。
コンビニに立ち寄り、簡単に弁当と飲み物を買うと近くの公園に向かう。
弁当を食べ終わったあと、なんとなくブランコに揺られる私と目の前の手すりでそれを眺める君。
決意したことを実行するためにしなくちゃいけない事がある。
そう気づいたのは葬儀でひとしきり泣いたあとの事。
私は今回、幸せという名の君との時間を手にするために大きなものを犠牲にしてしまった。
そしてその犠牲にしてしまったものが無ければ幸せなど手に入らないのだ、とそう気づくことが出来た。
だからもう一度。
朋花が生きている世界でまた君と幸せな時を過ごしてやるんだ。
そのために、まずは君に想いを伝えよう。
たとえ、全てが忘れられるのだとしても、私だけは憶えている。
君に想いを伝えて、そして次への一歩を切り出そう。
そう決めたのだ。
勢いよくブランコから飛び降り、
私は一歩力強く君に歩み寄る。
「私は千尋くんの事が好き。大好きだよ。それはもう一生一緒に……居たいくらいに」
真剣な顔で私は君にそう告げる。
言葉の意味を理解して顔を真っ赤に染める君。
初めて見た君のそんな顔が素敵で眩しくて微笑んでしまう。
数え切れないくらい時を繰り返してきたはずなのにこんな顔初めて見た。
やっぱり好きだなあ……。
顔を俯いて泣きたくなる。
これから告げるのは別れの言葉だから。
「……あ、えっと。僕も……」
「でも返事はいいの。その代わりに聞いてほしいことがあるんだ」
顔を俯きながら返事をしてくれようとした君。
私は泣きたい気持ちを噛み締めながら顔を上げて、出来る限りの笑顔で言った。
「私ね。幼い頃からずっと朋花と一緒だった。保育園も幼稚園も小学校も中学校も、そして今の学校でも。もうね、朋花は私の体の一部なんじゃないかって思える程にずっと一緒だったんだよ。なのにそれがこうして側から居なくなっちゃった。ずっと一緒に居ると思ってたのに、居なく、なっちゃったんだよ」
言ってるうちに、自分でも言葉が詰まってくるのが分かる。
泣き尽くしたはずなのに尚も流れようとする涙を必死で我慢しながら最後の一言。
「千尋くんには分からないことかもしれないけど、言っておきたいの。あの日に帰って君と出会うことが出来たなら、また君とこうして想いを伝えるから」
君に歩み寄り、抱きついた。
絶対に離さない。
次こそは、必ず。
だから待っていてね。
「……さようなら」
私は公園から逃げるようにして走った。
家にも帰らず、タクシーを使って例の神社を目指す。
初めて君を失った日から何度も何度も繰り返して、今やっとようやく君を失わずに済んだ。
けれど、その代わりに朋花を失ってしまった。大切な大切な私の一部。
絶対に失くしちゃいけないもの。
でも、皮肉にもそうして初めて気がつくことが出来た。
何度も時を繰り返してきた私はただ千尋くんのためだけに頑張ってきた。
だから朋花の事は蔑ろにしてしまっていたかも知れない。
でもそれじゃダメなんだ。
私は二人のことが大好きだ。
もう、絶対に失くしたりなんかしない。
二人がいない世界で私は生きたくなんてない。
だから次は二人共助ける。
今度は私達三人で仲良くなって、三人で一緒に生きて行こう。
数時間後、神社に到着するとそのまま祠へと向かう。
以前と同じように薄緑色の大きな石に触れ、私は祈った。
「君に出会えますように……」
目を開くといつぞやの薄暗い洞穴の中にいた。
「また来たんだね」
優しい声が洞穴中に響く。
声の主を探してみて見つけたのは前にいた老人ではなく私と同じ歳くらいに見える少女。
この少女は一体……。
そう思った時だ。
「私が誰かなんてこと気にするよりも大事なことがあるんじゃない?」
まるで私の『心の声』を聞いたようにそう言った少女の口調はなんだか不機嫌そうに聞こえた。
「そうなの。私をあの日に戻して欲しいの。でもあの老人がいないのなら……」
「……別に、あの人じゃなくても過去に戻ることは出来るわよ」
「そうなんですか……!なら、お願いします!」
「……分かったわ。前と同じように行きたい時間軸を思い描いてね」
「はい!」
私が戻りたいのはあの日。
三年生の始業式の日で朋花と一緒に通った桜の道。
千尋くんと会えたあの日に……
そこまで思い描いた時だった。
「あー、これはまずいわね」
少女がそう呟いたのが聞こえた。
「え……?」
唖然としながら私は少女の次の言葉を待ち、少し寂しそうな申し訳なさそうな顔をした少女の顔を見ながら闇の中に飲まれていった。
閉じた瞼に差し込む光が眩しくて、目を開ける。
目の前には満開の桜が咲いているあの光景。
戻ってこれた。
この景色を見る限り、何の問題もなく戻ってくることが出来たのだろう。
安心して隣にいるはずの朋花の安否が確認したくて振り向く。
「……え?」
確かに朋花だ。
少しキツく見える吊り目。
元気なままの朋花。
黒くて長い綺麗な髪。
中学生時代の制服であったセーラー服に身を包んだ新山朋花がそこに居た。
私は自分の身につけている服を見てみる。
私も朋花とお揃いのセーラー服を身につけていた。
「どういうこと……」
意味が分からない。
あの時、私が戻りたいと望んだのは高校三年生の始業式の朝であり、朋花と一緒に歩いた桜の道であり、君と初めて出会った日のはずだ。
だというのにこれは一体どういう事なのだろうか
今は一体いつなのだろうか。
「ねえ、朋花」
「なに?花音」
「変な話するけど、今って中学何年生……?」
「本当に変な話。今日から中学生二年生だよ。私達」
え……?今日から中学生二年生……?
「……え、今日から……?じゃあ何でここに?」
「はあ?花音がこの桜が見たいって言ったんじゃん。綺麗だからって。初めてなんでしょ?満開の桜見るの」
もう訳が分からなかった。
何故か私は5年前に戻ってきてしまったらしい。
5年前の桜を見ながら私はその場で卒倒した。
すぐに目を覚ましたらしい私は朋花と走りながら中学校へと向かった。
凄く懐かしい景色や校舎の中。
古臭い机に当時仲の良かった人達。
「じゃあ、今日は転校生を紹介するよ〜」
担任がそう告げた途端、クラスメイト達は大はしゃぎだ。
私もはしゃぐフリをしながら様子を見守った。
中学の時に転校生がいた記憶がない。
そうして入ってきたのは……
「じゃ、簡単に自己紹介お願いね」
「はい!僕の名前は春川千尋!趣味は絵を描くことです。これからお願いします!」
私が見たこともないくらいに笑顔でハッキリと元気に挨拶をした千尋くん。
あの日とは比べ物にならないくらいに沸き起こったクラスメイト達からの歓迎の声。
何で同じ中学に千尋くんが居るの……。
狂っていた歯車が正常に動き出す。




