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プロローグ
「わ、私……、ずっと前から貴方のことが好きでした……!!」
少女の告白。
少女は安堵したような顔で「ああ、やっと言えた」と呟く。
その告白を受け驚く少年。
続けて少女は言う。
「こんな私だけど貴方のためならなんだってするし、してあげたい。もしまた貴方が一人になってしまったのなら、その時は必ず私がそばにいてあげます。
だから……」
決意を込めた笑顔でそう告げる少女。そんな少女の言葉を遮り少年は言った。
「こんな時にまで強がらなくていいですよ。貴女の気持ちは充分に受け取りましたから。
気づいてると思いますが、僕も貴女の事が大好きです。僕は貴女の側にずっと一緒にいます。
貴女に出逢った日にそう誓いましたから」
少年は戯けるようにそう言った。
それから二人は手を繋ぎ、桜の咲く見慣れた花道を歩く。
彼の左手には彼女右手。
そして少年は誓う。
「握ったこの手は絶対に離したりしない」と。
お久しぶりです。
逢坂瀬娜です。
このお話は私が初めて書いた小説をリメイクしたものになります。
書きたくなったので書きます。『紡ぐ想いとその彼方。』を其方退けでごめんなさい。
宜しくお願いします。