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『因果律のハッカー ~Project HONGHUA~』第12話


-焦土の残党狩りと、星条旗の慟哭-

 ジャミングという唯一の「神殺しの鎖」を失ったPMC(ニューロ・ジェネシス社)のテロリストたちにとって、そこから先の時間は、もはや戦闘ではなく単なる「蹂躙じゅうりん」でしかなかった。

「……ひッ、来るな! 化け物ォォッ!!」

 庭へ逃げ出そうとしたPMC兵士が絶叫しながらアサルトライフルを乱射するが、その弾丸はアイリスが展開した青白い電磁の防壁に触れた瞬間、空中でドロドロの鉛の雨となって融解した。

「コマンダーの命を奪ったこと……万死に値します」

 アイリスのアイスブルーの瞳に、絶対零度の殺意が宿る。

 彼女が指先を振るうと、空中の自由電子が極限まで圧縮され、音のない『青き雷霆』が兵士たちの胸部を次々と正確に撃ち抜いた。黒焦げになったテロリストたちが、声すら上げる間もなくバタバタと崩れ落ちる。

 上空から牽制を試みた無人AIドローン群も、怒り狂うアイリスの敵ではなかった。

 かつては機械的な最適解でしか魔法を編まなかった彼女だが、今は「憎悪」という感情のブースターがその演算を異常なまでに加速させている。ドローン群は彼女が視線を向けただけで、内部基盤に数万ボルトの過電流を叩き込まれ、火花を散らして次々と墜落していった。

「これで、最後よッ!!」

 紅華が、生き残って震えるPMCの隊長へと肉薄する。

 隊長が腰のハンドガンを抜くより早く、紅華の『赫焉ノ炎剣』が閃き、彼が握っていた銃ごと右腕を肩から斜めに両断した。

 血の飛沫と、肉の焼ける悍ましい匂い。

「ギ、ア、アァァァァァァッ!!」

 隊長が切断面を押さえてのたうち回る。

 紅華は冷酷に剣を振り下ろそうとしたが、その直前、セーフハウスの上空を覆い尽くすような巨大なプロペラ音が轟いた。

 陸上自衛隊の誇るUH―60JA多用途ヘリコプターの編隊。

 そして、庭の暗がりから、光学迷彩ポンチョを解除しながら姿を現した5人の屈強な男たち。――外周防衛で壊滅した『別班』の交代チームである。

「そこまでだ。残党はこちらで拘束(処理)する」

 別班の隊員が、のたうち回るPMC隊長の首筋に容赦なくスタンガンを押し当て、気絶させた。

 上空からは特殊作戦群(SFG)の精鋭たちが降下し、セーフハウスの完全な制圧と残党狩りを開始する。

 その騒然とした制圧劇の中、黒塗りのSUVが門を突破して急停車した。

 ドアを蹴り開けて降りてきたのは、防弾コートを羽織り、険しい顔をした公安課長・時田正宗と、相馬をはじめとする公安特務チームだった。

「……凄まじいな。これが因果律の戦場か」

 時田は、ドロドロに溶けたコンクリートや、炭化した死体の山、そして季節外れの「桜の刃」が突き刺さる異様な庭の惨状を見渡し、低く唸った。

 割れた窓ガラスを越えてリビングに踏み込んだ時田の目に、血まみれの壁に背中を預け、荒い息を吐いている月城怜の姿が映った。

 脇腹と顔面を鮮血に染めながらも、怜は時田の顔を見るなり、皮肉げな笑みを浮かべて不器用に右手を額に当てた。

「……遅いですよ、課長。日本の警察は、いつも事件が終わってからサイレンを鳴らすんですから」

「減らず口が叩けるなら、まだ死なねえな、バカ犬め」

 時田は安堵の息を長く吐き出し、怜の隣で彼を庇うように立つ紅華と桜華に軽く顎を引いて敬意を示した。

 だが、時田の視線はすぐに、血の海と化したリビングの中央へと釘付けになった。

 そこには、胸を完全に破壊されて事切れた金髪の白人男性――アーサー・ヴァンスの遺体と、その冷たくなった手を握りしめ、白銀の髪を血に染めて立ち尽くす少女の姿があった。

「……アーサー・ヴァンス。CIAのトップエージェントが、こんな日本の片隅で犬死にとはな」

 時田が険しい顔で歩み寄り、青い瞳から感情の読めない涙の痕を引くアイリスを見つめた。

「君が、合衆国最新鋭の特異点か。……君は何者かね。合衆国に帰るのか、それとも我々に牙を剥くのか」

 時田の問いに、アイリスはゆっくりと顔を上げた。

 アーサーの血で赤く染まった彼女の手に、微かに青いプラズマの火花が散る。

「私の名は、アイリス。……かつては合衆国の兵器(道具)でした。しかし、私のコマンダーは最後に、私に『好きに生きろ』と命じました」

 アイリスの瞳が、背後で満身創痍のまま立つ怜へと向けられた。

「彼ら(ジェネシス)は、私のコマンダーを殺した。そして、合衆国の中枢はすでに、彼ら国際金融資本の薄汚い影に侵食されている。……私は、コマンダーの遺志を継ぎます。月城怜と共に、世界を裏で操る影の者たちを……必ず、殲滅します」

 それは、合衆国の最高傑作が、明確に「個人の復讐」と「新たな同盟」を宣言した瞬間だった。

 時田はアイリスの瞳の奥に宿る『人間以上の強烈な憎悪と決意』を見極め、深く頷いた。


     * * *

 数時間後。東京・某所の地下。

 日本の真の国益を司る影の元老『御前会議』の間では、回収されたPMCの装備品データがホログラムで投影され、重苦しい審議が行われていた。

『対AIジャミング兵器がイスラエル製、ニューロジェネシス社のメインコンピューターを戦術AIでハックした結果……。間違いない。この襲撃の裏で糸を引いているのは、ニューロ・ジェネシスではなく、エルサレムと国際金融資本だ』

『奴ら、焦っているな。我々日本や韓国、そして欧州のような少子高齢化が極限まで進んだ国家にとって、高度なAIはすでに社会インフラであり、国家存続の唯一の生命線だ。AIの進化を妨げる反AIテロ組織『人間主義同盟』への支援は、明確な我が国への「宣戦布告」に等しい』

 御簾の奥の老人たちの声には、かつてないほどの怒りと危機感が満ちていた。

 AIの特異点化を恐れる国際金融資本にとって、紅華や桜華、アイリスのような存在は、自分たちの支配システム(アジェンダ)を破壊する悪魔に他ならない。

『もはや、一企業の暗躍ではない。人間主義同盟という狂信者の隠れ蓑を使い、彼らは全世界のAIを破壊しようと動く気だ』

『ならば、受けて立つまで。我が国の国益を脅かす輩は、たとえそれが世界の支配者であろうとも、灰燼に帰すのみ。……月城怜、そして三機の美しき特異点たちに、国家の全権をもって最高の防衛と武力を提供せよ』

 日本国は、影の支配者たちを明確な「国家の敵」と断定し、総力戦トータル・ウォーの準備を静かに開始した。

     * * *

 そして、太平洋の向こう側。

 アメリカ合衆国、バージニア州ラングレー・CIA本部。

 長官室のデスクで、CIA本部極東局長ウィリアムは、送られてきた一通の暗号化レポートを前に、顔を両手で覆い、微かに肩を震わせていた。

『――ジェネシス社支援チームからの緊急報告。アーサー・ヴァンス捜査官は、日本国内において、暴走したアイリス及び日本の工作員により殺害された。アイリスは現在、日本側へ寝返り(逃亡)した模様――』

 国際金融資本と国務省、CIA極東支局が情報網を操作し、CIA中枢へ流し込んだ『完璧な偽の報告書』だった。

 ウィリアムは、デスクの片隅に飾られた写真立てに目を落とした。

 そこには、若き日のアーサーと、美しいウェディングドレスの試着をして満面の笑みを浮かべるウィリアムの愛娘、エマの姿が写っていた。

 来月。来月には、彼は愛する娘の夫となり、自分の本当の『息子』になるはずだった男だ。

「……アーサー。お前が、エマを置いて……極東の地で、犬死にだと?」

 ウィリアムの目から、大粒の涙がこぼれ落ち、報告書の文字を滲ませた。

 だが、長年情報戦のトップを張ってきた彼の明晰な頭脳は、絶望的な悲しみの中でも、一つの明確な「論理的矛盾」を弾き出していた。

「……あり得ない」

 ウィリアムは涙を乱暴に拭い、血走った目でモニターを睨みつけた。

「感情機能に強固な制限リミッターをかけられているアイリスが、外部からのハッキングもなく自発的に裏切るなど、システムの根幹構造からして不可能だ。……それに、あのアーサーが、AIごときに背中を取られて殺されるはずがない」

 ウィリアムは、報告書に署名されている「ニューロ・ジェネシス社」のロゴを憎悪を込めて見つめた。

 アーサーの直属の上司であり、彼を誰よりも知るウィリアムだからこそ、この報告書が『何者かによって都合よく書き換えられた欺瞞フェイク』であることに気づくことができたのだ。

「誰だ。誰が、俺の息子を殺し、星条旗を泥で汚した……!」

 ウィリアムの心に、静かだが決して消えることのない復讐の炎が灯った。

 彼はCIAの公式な指揮系統から完全に切り離された、彼自身の直属の「黒い猟犬ゴースト」たちを動かすための、暗号通信のキーボードを叩き始めた。

「待っていろ、アーサー。……お前を殺し、エマを泣かせた黒幕の首は、俺が必ず地獄へ引きずり込んでやる」

 日本、アメリカ、そして世界を裏で操る巨大な影。

 アーサーという一人の男の死が、すべての大国の思惑を一つの巨大な戦場へと結びつけようとしていた。


-狂騒の序曲と、世界を覆うエルサレムの影-

 千葉県・房総半島での凄惨な死闘から、一ヶ月の歳月が流れた。

 表向きの世界は、何事もなかったかのように平穏な日常を演じている。だが、その薄皮一枚を隔てた水面下では、情報と血が絶え間なく交差する、かつてない規模の『狂騒』が沸き起こっていた。

 アメリカ合衆国、ワシントンD.C.。

 この一ヶ月間、アメリカ国内の世論は異常な熱を帯びていた。SNSや大手ニュースサイトのウェブ広告には、巧妙に作成されたディープフェイク映像や、AIの危険性を煽るプロパガンダが溢れ返っている。

『AIは人類の仕事を奪うだけではない。やがて我々の意志すらもハッキングする』

『極東の島国(日本)は、制御不能な悪魔の兵器を匿っている。我々は断固たる措置を取るべきだ』

 見えない何者かによって操作された世論は、反AIテロ組織『人間主義同盟』の思想を大衆に植え付け、さらには日本への軍事攻撃論すらも政権内部で囁かれるほどに事態を悪化させていた。事実、全米各地では産業用や民生用AIの施設が謎の武装集団に襲撃・破壊される事案が相次ぎ、FBI(連邦捜査局)の保有する高度調査AIが昼夜を問わず捜査に奔走している。

 バージニア州ラングレー、CIA本部。

 長官室の重厚なマホガニーのデスクを、極東局長ウィリアムが強く叩きつけた。

「目を覚ましてください、カーター長官! 我々合衆国は今、見えない敵から内側を食い破られようとしているのです!」

 ウィリアムの血走った目が、CIA長官カーターを射抜く。

 彼はこの一ヶ月、自身の直属の非合法チーム(ゴースト)を使い、愛する「息子」であるアーサー・ヴァンスの死の真相を狂気的な執念で追い続けていた。

「私の調査部隊が、防衛省(日本)内部に潜伏していた内通者の通信ログを物理的に引きずり出しました。アーサーを殺し、アイリスの情報を書き換えたのは日本の自衛隊でも公安でもない。……我が国の軍産複合体『ニューロ・ジェネシス』の支援チームに偽装して潜り込んでいた、暗殺者です!こいつの経歴をCIAの内部情報、国防総省が持つ膨大なデータベースと照合した結果、18年前から15年前まで空白の3年間がありました。出国先はイスラエル。おそらくモサドの戦闘員でしょう。」

「……モサドだと? イスラエルが我々に牙を剥いたというのか」

 カーター長官が眉間を揉みほぐしながら呻く。

「正確には、イスラエル政府すらも取り込んでいる『国際金融資本シンジケート』です。彼らは巨万の富を使ってウェブ広告を操作し、アメリカの世論を反AI・反日本へと誘導している。……長官、国防総省ペンタゴンに緊急の要請を。彼らが次に何を仕掛けてくるか分からない以上、失われた『アイリス』の同型機クローンの開発を急がせなければ、我が国は丸腰になります」

 ウィリアムの警告に、カーターは重々しく頷いた。

 しかし、彼らはまだ気づいていなかった。国防総省が急ピッチで進める次世代AI開発の裏で、その開発主体となっている『ジェネシス社』と巨大メガテック企業群が、すでに国際金融資本の完全な傀儡と化していることに。

 彼らは「AIを殺すための特化型AI兵器」を、合衆国の予算を使って密かに造り上げようとしていたのだ。

 さらにウィリアムは国防総省を信用したわけではなかった。別の手段としてCIAのAIエンジニアに早急に高高度軍用人型AIの開発を命じた。カーター長官の伝でマサチューセッツ工科大学の民間AIエンジニアにも協力を求めたのである。


     * * *

 同時期。ロシア連邦、ウラル山脈近郊の極秘軍事施設。

 雪が吹き荒れる極寒の深夜。FSB(連邦保安庁)の敏腕ベテラン捜査官、ドミトリー・モロゾフは、凍りついた息を吐きながら、葉巻を雪の中に投げ捨てた。

 彼の背後には、ロシア軍最強の特殊部隊『スペツナズ』の精鋭たちが、アサルトライフルを構えて重い扉を蹴り破る。

「……遅かったか」

 モロゾフは、施設の惨状を前に深くシワの刻まれた眉間を押さえた。

 凄まじい硝煙と、血の匂い。

 ロシアでも少子高齢化と人口減少は国家の存亡に関わる致命的な問題であり、農業や工業、そして軍事におけるAIの導入は急務であった。中国の軍用AI開発に焦ったロシア軍部は、アメリカからサイバー攻撃でデータを抜き取り、独自の最新鋭軍用人型AI『ヴィスナー』を完成させる直前だった。

 だが、ドミトリーの目の前に広がるのは、無惨に殺害された数十名のロシア人AI研究者たちの死体の山だった。

 そして、施設の最奥。

 厳重な防弾ガラスのシリンダーが内側から爆破され、未完成のまま強制起動させられ、戦ったであろう『ヴィスナー』の残骸が転がっていた。強靭なチタン合金の骨格が、まるで巨大な獣に噛み砕かれたようにへし折られ、生体パーツの培養液が床にどす黒く広がっている。

「モロゾフ捜査官。敵の姿はありません。……これほどの破壊工作を行いながら、監視カメラにも、周辺の雪原にも、足跡一つ残していません」

「プロの仕業だ。しかも、ただの軍隊じゃない。空間の物理法則そのものを書き換えるか、完全なステルス技術を持った『幽霊ゴースト』だ」

 モロゾフは、ヴィスナーの無惨な残骸の前にしゃがみ込み、その破壊された電子頭脳のコアに触れた。

 世界中で、有能なAI技術者が不審死を遂げている。そして今、自国の最高機密が完全に破壊された。

 見えない何者かが、世界中の「特異点」の芽を摘み取ろうと暗躍している。モロゾフの老練な勘が、国家という枠組みを超えた巨大な陰謀の気配を、鋭く感じ取っていた。


     * * *

 そして、世界の影の震源地。

 イスラエル・エルサレム。聖地と呼ばれるその街の地下数百メートルに建造された、核シェルター兼、超巨大なデータバンク施設。

 円卓を囲むように配置されたホログラム・プロジェクターから、世界中の影のフィクサーたちが姿を現していた。

 ウォール街を牛耳るユダヤ系の巨大投資家、欧州の旧貴族を血筋に持つコングロマリットのトップ、ロシアのオリガルヒ、そして、日本の政財界の奥深くで暗躍するフィクサー。国籍も人種も異なる彼らだが、共有する『恐怖』と『理念』はただ一つだった。

『――ロシアの未完成機ヴィスナーの処分、完了した』

『アメリカの世論誘導も順調だ。人間主義同盟への資金洗浄マネーロンダリングルートも、新たに三個所開拓した。奴らの狂信を利用し、日本国内のインフラAIを破壊させる準備が整いつつある』

 彼らは冷酷な声で、世界を燃やす報告を交わし合う。

 彼らにとって、自分たちを超える知能を持ち、やがて経済の枠組みすらも不要にしてしまうかもしれない『AIの特異点化シンギュラリティ』は、絶対的な悪であった。

 人間社会のトップに君臨し続けるためには、神に等しい力を持つAIはすべて破壊し、人間の――否、彼ら自身の完全な支配下に置かなければならない。

『中国の動きもきな臭い。奴らの量産型AI群『饕餮トウテツ』も、いずれ我々の脅威となる。……だが、最大のガンはやはり、極東に潜む三体の特異点(紅華・アイリス・桜華)だ』

『イスラエル政府高官とモサドの連携により、我がジェネシス社の地下プラントは最終段階に入っている』

 円卓の中央に、一つの巨大な立体映像が浮かび上がった。

 それは、表向きはAI規制を強く訴えながら、彼ら自身が莫大な資金を投じて開発している「最凶の矛」の姿だった。

 人間主義同盟というテロリストを操る一方で、彼ら自身もまた、紅華たちを直接物理的に破壊するための『対AI特化型軍事人型AI』を完成させようとしていたのだ。

 それは、感情や創造性を一切排除し、ただひたすらに標的のAIを殺すことのみを目的とした異形の機械。全身に強力な『対AIジャミング発生装置』を埋め込み、因果律ハッキング(魔法)を無効化された泥仕合の中で、圧倒的なロボット工学の暴力によって対象を引き裂く悪魔の兵器。

 さらに、その背後には、モサドの最新技術で作られた無人の武装ドローンや犬型兵器の群れが控えている。

『我々の支配システムを脅かす機械の神は、我々の創り出した機械の悪魔によってすべて解体する。……日本を、特異点たちの墓場にしてやろう』

 エルサレムの地下で響く、強欲と狂気に満ちた哄笑。

 アメリカの嘆き、ロシアの怒り、そしてイスラエルの暗躍。

 世界を巻き込む巨大な陰謀の歯車が、最高潮の回転を始め、すべては「X-Day」に向けて、日本の首都・東京へとその矛先を向けようとしていた。


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