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二十日の夕焼け  作者: 春宮晴兎
第1章 異世界物語編
10/13

第10話【魔王vs5人組】

 魔王は再び、優嘛達の前に現れた。

前回とは違い優嘛・冬馬・淡谷・祐也・優奈がいる。

 魔王は1人見知らぬものがいるなと思った。

少しベージュに似た白髪に黒いキャップ、

ドライフラワーのピアス、白いニットと黒いズボン

を着ている女性

名前は神谷優奈かみやゆな 年齢は21歳である。


「・・・」

 どうしよどうしよっ!ほんとに私ここにいていいの?


「ふぅん、前は2人でボコされたから次は5人でリベンジってかぁ?」


 と魔王に怒りが迸る。

なぜなら、思い通りに進んでいないから。

魔王は2対1の場合は想定しているが、5対1は想定していない。


 前回の戦いからもう既に5日たっている。

なので【黒殺閻魔】はもう使えるが———

ドンッ!と轟音をたて動いたのは………

『弱体化の先祖』井仁祐也


 小声だったから気づかれていないよねぇ?

大丈夫だよねぇ?やばい魔王に対する畏怖で

正確に頭が働かない!状況を!整えろ!

 しかし魔王には聴こえていた。祐也の言葉が


「ほう?身体組成《龍》と言っていたな?どういうことだ?」

「聴こえてたんかよ!まぁいい俺の固有能力<身体強弱しんたいきょうじゃく>には3つの権能がある。

今のは第一権能・身体支配だよ。

俺は今、身体組成を操ることで細胞レベルで龍になっている。

ま、見た目は全く変わってねぇがな!!!」

「面白い。だが、まだ動いてないあの女を狙うか」


 新夜がボソッと呟く


「不味い!優奈!固有能力!」

「っ!固有能力!<次元支配じげんしはい>!」


 新夜の目の前の空間が捻れる。


「空間干渉系の固有能力、か。危なかったな。」


 優奈の固有能力は固有能力<次元支配じげんしはい>

次元支配には2つの権能がある。

第一権能・次元支配と第二権能・空間支配である。

今のは第二権能・空間支配の方だ。


「これ、結構舐めてかかってたわ」


 と呟く魔王に皆が驚きを隠せない。

魔王が畏れられているのは、残虐の限りを尽くしているからだと

この場にいる者達が思っていたからである。

 しかし、実際の魔王の言動は少しフレンドリーである。

あくまで、言動だけで行動は全くフレンドリーではないが。


「っ!」

意識がっ!消えていく!?


「固有能力<錯覚さっかく>第三権能・意識遮断」


 魔王の意識が完全に途切れる——はずだった。


「そんなの、ありかよ!?」


 魔王は固有能力<破滅新生>第二権能・新生支配にて

意識を創造していた。


「ふむ。認識の変更…いや、認識の遮断もしくは意識を失わせる能力か。」


 まだ、正確にはバレてねぇ。ならまだ俺でも戦いに参加でき・・・っ!?


新夜「弱付結界(じゃくつきけっかい)!!」


「「「「「なん……くる…しい!!」」」」」

「この程度で、と言いたいところだが、

実際、俺もそれを喰らえばおなじようになる。」

「な、にを、した!」

「そもそも、俺たちは生物だ。生物である以上、ある程度の弱点がある。

これは、その弱点に強制的に干渉する結界だ。」

「そんなの、師匠は、教えてくれなかったぞ!」



「お前らは、自分が知らないものを、全てその師匠とやらのせいにするのか?」


「「「「「っ!?」」」」」

「ふん、図星か」

「だからって、関係ねぇだろ!」


 と、そのとき何かが"来た"

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