第10話【魔王vs5人組】
魔王は再び、優嘛達の前に現れた。
前回とは違い優嘛・冬馬・淡谷・祐也・優奈がいる。
魔王は1人見知らぬものがいるなと思った。
少しベージュに似た白髪に黒いキャップ、
ドライフラワーのピアス、白いニットと黒いズボン
を着ている女性
名前は神谷優奈 年齢は21歳である。
「・・・」
どうしよどうしよっ!ほんとに私ここにいていいの?
「ふぅん、前は2人でボコされたから次は5人でリベンジってかぁ?」
と魔王に怒りが迸る。
なぜなら、思い通りに進んでいないから。
魔王は2対1の場合は想定しているが、5対1は想定していない。
前回の戦いからもう既に5日たっている。
なので【黒殺閻魔】はもう使えるが———
ドンッ!と轟音をたて動いたのは………
『弱体化の先祖』井仁祐也
小声だったから気づかれていないよねぇ?
大丈夫だよねぇ?やばい魔王に対する畏怖で
正確に頭が働かない!状況を!整えろ!
しかし魔王には聴こえていた。祐也の言葉が
「ほう?身体組成《龍》と言っていたな?どういうことだ?」
「聴こえてたんかよ!まぁいい俺の固有能力<身体強弱>には3つの権能がある。
今のは第一権能・身体支配だよ。
俺は今、身体組成を操ることで細胞レベルで龍になっている。
ま、見た目は全く変わってねぇがな!!!」
「面白い。だが、まだ動いてないあの女を狙うか」
新夜がボソッと呟く
「不味い!優奈!固有能力!」
「っ!固有能力!<次元支配>!」
新夜の目の前の空間が捻れる。
「空間干渉系の固有能力、か。危なかったな。」
優奈の固有能力は固有能力<次元支配>
次元支配には2つの権能がある。
第一権能・次元支配と第二権能・空間支配である。
今のは第二権能・空間支配の方だ。
「これ、結構舐めてかかってたわ」
と呟く魔王に皆が驚きを隠せない。
魔王が畏れられているのは、残虐の限りを尽くしているからだと
この場にいる者達が思っていたからである。
しかし、実際の魔王の言動は少しフレンドリーである。
あくまで、言動だけで行動は全くフレンドリーではないが。
「っ!」
意識がっ!消えていく!?
「固有能力<錯覚>第三権能・意識遮断」
魔王の意識が完全に途切れる——はずだった。
「そんなの、ありかよ!?」
魔王は固有能力<破滅新生>第二権能・新生支配にて
意識を創造していた。
「ふむ。認識の変更…いや、認識の遮断もしくは意識を失わせる能力か。」
まだ、正確にはバレてねぇ。ならまだ俺でも戦いに参加でき・・・っ!?
新夜「弱付結界!!」
「「「「「なん……くる…しい!!」」」」」
「この程度で、と言いたいところだが、
実際、俺もそれを喰らえばおなじようになる。」
「な、にを、した!」
「そもそも、俺たちは生物だ。生物である以上、ある程度の弱点がある。
これは、その弱点に強制的に干渉する結界だ。」
「そんなの、師匠は、教えてくれなかったぞ!」
「お前らは、自分が知らないものを、全てその師匠とやらのせいにするのか?」
「「「「「っ!?」」」」」
「ふん、図星か」
「だからって、関係ねぇだろ!」
と、そのとき何かが"来た"




