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氷の女王

作者:深海
大陸の北の果てにある、岩窟の寺院。
そこは風の結界に守られている、閉じられた場所。
封印された太古の英知と遺物が外に持ち出されないよう、黒き衣の導師たちが守っている。

導師見習いのサリスは、黒き衣のセイリエンの五番目の弟子。
寺院に入って、まだ半年ほどだ。
北国の高貴な家に生まれたので、ちょっと下品で粗野な兄弟子のことが、気にさわって仕方がない。
「これが一国の王子とか。信じられません」

他の優秀な兄弟子たちに感心したり。魔力がないことに落ち込んだり。
そんな彼は心ひそかに、ふるさとを想うのだった。
一面氷に覆われた、銀色の湖を。
 
氷の女王 シアティリエ
あなたの息なんか、こわくない
でも、永遠にさよならだ――

  氷の女王
2019/04/22 09:36
1 セイリエンのジェリ
2019/04/22 09:39
2 岩の円堂
2019/04/22 09:44
3 ナツメヤシ
2019/04/22 09:47
  なみだ
2019/04/22 10:12
4 特別な日
2019/04/22 10:20
5 黄金色の飴
2019/04/22 10:33
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