表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

7

このゲームのいいところは

攻略対象が全員フリーなところ。

なので、婚約者を奪って幸せに…なんてことはない。

断罪的なものはあるが、大勢の前で辱めるようなことはない。

そういうところが、前世で好きだった理由でもある。


「「リア〜!帰ろう!」」


そういえばこの双子、学園で結構人気らしい。

公爵家の令息でかなりのイケメン、成績も優秀。

攻略対象じゃないのが不思議なくらい。

すれ違う令嬢達がみんな顔を赤らめている。


「友達できたみたいでよかったな〜」


「あの人嫌いなリアが、珍しい〜」


「だって私、可愛い人には弱いんだもの。」


「「一番可愛い子が何言ってるの?」」


いや、なんでさっきまでフワフワしてたのに急に真顔で言うの?キャラ変?怖いよ?

それにクリスティーのツンデレは本当に可愛いんだからね。美少女の照れた顔なんて最高よ。


「まぁでも、ラクシア嬢達と仲良くなってくれてよかったよ。変な虫に話しかけられなくて済むし。」


「身分が下のものからは、よっぽどのことがなければ話しかけられないからね。同じ公爵家か王太子くらいじゃないと。」


そう、私が割と平和に過ごしてるのはこの身分のお陰でもある。

原作だとヒロインは伯爵令嬢、攻略対象は身分が高い人達ばかりだから逃げるに逃げれない。

今は王家の次に身分が高いので話しかけられる心配が少ないのだ。


「やぁ、ラヴェルディ家の皆さん。」


ただし、王・家・の・次


「「王国の一番目の星であらせる王太子殿下にご挨拶申し上げます」」


なぜ、このタイミングで。

フラグ?フラグを立ててしまったのか私は。

あーぁ。会わないようにしてたのに。

しかも攻略対象を3人も引き連れてくるなんて。

トホホ…


「楽にしてくれて構わない。噂のラヴェルディ家の姫君に挨拶をと思ってね。」


「改めまして、リーリア=フォン=ラヴェルディです。失礼ながら殿下、"噂の"とは?」


「社交界でも姿を見た人間は殆どいない」


「外部から探ろうにも公爵家、および公爵領の鉄壁のガードにより年齢、性別以外は非公開。」


「陰口を言おうものなら即座に家ごと潰される。」


「それはそれは大事にされてるラヴェルディ家の宝」


なんて恥ずかしい噂なんだ!

実際はただの引きこもりなだけなのに!

というか、殿下に聞いたのになんでしれっと答えてるの?


「コリー、ジェディ、こんな恥ずかしい噂ないわよね!?嘘だと言って!」


「「へへっ!」」


あ、うん、どうやら本当らしい。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ