2話 目標
短めです
ステータスを閉じて目を開けると、リーナさんが笑顔だ。
「とても熱心に祈ってたわね!」
今回は時間が止まっていなかったようだ。
「夢中になってしまって…すいません」
「全然大丈夫よ!きっと女神様も喜んでるわ。獣人の礼拝者は希少だもの!」
リーナさんは話しやすいし、教会だって綺麗なのにあんまり獣人が来ない?
「こんなに良い所なのに、何か理由があるんですか?」
「みんな目に見える力を持つ獣王家を信奉してる方が多いのよ。ユウキ君は獣王家を信奉していないの?」
「えーっと、そうですね…目に見える力も、精神的な力も、両方大事だと思いますの?今はちょっと訳あって精神力を鍛えたいですけど。」
「そう、両方なのね…」
「リーナさん?」
「なんでも無いわ。偉い!この街の獣人冒険者は力自慢ばっかりなのよ。きっとユウキ君は立派な冒険者になれるから無茶して倒れたらダメよ?」
「はい!もう倒れないように気をつけます」
もう、さっき解脱しそうになったけどな。
「そういえば、ステータスの精神力って分かります?効率的に伸ばす方法なんかあったら知りたいんですけど。」
「普通はレベルが上がればステータスも伸びていくんじゃない?そういう意味でも冒険者はユウキ君向きかもね。他だとあとは祈りを捧げたり、魔法の制御を練習しても増えるけど…獣人は魔法関連のステータスは伸び難いのよね...」
レベルアップ、お祈り、魔法制御か。
上がりにくいなら、全部やっていくか。
「分かりました。ここに祈りに来てもいいですか?」
「いつでも歓迎よ!孤児院の子達とも遊んであげて欲しいの。この街の獣人に慣れさせたいからユウキ君ならピッタリだわ!」
話を聞く限り、おれはこの街の獣人とだいぶ違いそうだけど大丈夫かな?
ギルドの場所を聞いて、教会を出る。
約束通りパンを1つもらった。
出るとすぐ、隣の小さな孤児院から人間種の子供が何人かこっちを見ているのに気づいた。
リーナさんと一緒におれを運んでくれた子達かな?
「助けてくれてありがとーなー!」
手を振ると、わんぱくそうな男の子が1人振り返してくれたが、他の子達は隠れてしまった。
獣人は乱暴なのが多いらしいし、しょうがないか。
あの子達も、リーナさんも痩せていた。
食べ物を寄付したら恩返しになるか?
そんな事を考えながら、おれは冒険者ギルドへ向けて出発した。
反応いただけたら幸いです。
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