3話 冒険者ギルドにて
冒険者ギルドは、街の中心へと続く大通りを真っ直ぐ行ったところにある。
街の中心にある領主の館に次ぐ大きな建物で、右手には魔物の解体場、左手には食堂がある。
教会からは歩いて30分ほどだ。
普通に歩けばだが。
ちょっとはしゃぎ過ぎたか。
前世では海外旅行にも行った事がないおれに、中世のヨーロッパのような町並みはだいぶ刺激的だった。
しかも様々な獣人達が歩いている。
道を往く獣人達を眺めてるだけでも飽きないぐらいだ。
お、女性の獣人の炭鉱奴隷もいるんだなー
奴隷を示す首輪を付けた獣人は、意外に女性もよく見かける。
獣人は身体能力が高いらしいし、女性でも大丈夫なんだろう。
おれより重そうなツルハシを、片手で持っている人までいた。
ようやく冒険者ギルドの前に到着した頃にはお昼ごろ。
ここが冒険者ギルドで間違いないだろう。
剣に盾に鎧、色んな人が出入りしてる!
バタンッ
両開きのスウィング扉を開けて中に入る。
(たのもーー!)
入り口から少し先の正面カウンターでは、数名の受付嬢達がそれぞれ冒険者と話していた。
両端に並んだ椅子とテーブルにいる冒険者達は、受付前の列に並ぶの仲間を待っているみたいだ。
お昼時なおかげで、ギルド左手の食堂が賑わっているが、本部は空いている。
しばらく会話を眺めて、メルさんと呼ばれている一番優しそうな受付嬢が空いた時に話しかけた。
「あの、冒険者登録がしたいんですけど!」
メルさんがチラッとこちらを見た。
「ごめんね〜。登録は15才になってからなのよ〜」
「はい。なら16才なので問題ありませんよね?」
マジマジとおれを見つめて来る。
「嘘はダメなのよ?」
「本当に16才なんですけど…」
「じゃあ、何か年齢を証明できる物を見せてちょうだい?」
無いんだよなぁー。それが欲しくて登録に来たんだから。
「それが失くしてしまいまして…」
「はぁ〜。それじゃあ残念ながら登録できないわね」
「え?冒険者ギルドは実力主義で、年齢確認は自己申告に任せてるって聞きましたよ?」
「それはそうだけど…さすがにあなたほど若い子は見過ごせないわ。命に関わる危険な依頼もあるの。いくら礼儀正しい子でもね。」
うーん。これは意地悪で言ってるんじゃなさそう。本当におれが15才未満にしか見えないらしい。
メルさんと押し問答をしていると、だんだんとおれへ集まる視線が増えて来た。
そして
「おい、そこのガキ! わがまま言ってねぇでとっと家に帰んな!」
ついに絡まれてしまった…
反応などいただけたら幸いです。
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