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不格好な星の焼き菓子

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

わたしは

小さな焼き菓子である

丸くて

少しゆがんでいて

体のあちこちに

茶色いかけらを抱えている

本当は

もっときれいに生まれるはずだった

なめらかな茶色の生地になって

どこを食べても同じ甘さの

美しい菓子になるはずだった

けれど

思い通りにはならなかった

砕かれた甘いかけらは

熱の中で全部は溶けなかった

生地の中に

ぽつり

ぽつりと残った

丸く整えられたはずの体も

焼かれるうちに少し広がり

端はゆがみ

表面はでこぼこになった

わたしは

きれいな菓子にはなれなかった

オーブンの中で

わたしは思った

失敗したのだと

こんな不格好な姿では

誰にも喜ばれないだろうと

隣に並ぶ菓子たちは

つややかで

整っていて

まるで最初から愛される形を知っているようだった

わたしだけが

ところどころ黒い星を抱え

少し焦げ

少し割れ

少しだけ恥ずかしそうに

天板の上で冷めていた

やがて

誰かの手がわたしを持ち上げた

もう終わりだと思った

けれど

その人はわたしを見て

少し笑った

「なんだか不格好だね」

胸が小さく沈んだ

でも次の瞬間

その人はわたしをひとかじりした

さくり

静かな音がした

生地がほどけ

茶色いかけらが舌の上で溶けた

甘さの中に

少しだけほろ苦さが広がった

その人は

目を丸くした

そして言った

「おいしい」

その一言で

わたしの世界は変わった

不格好だったはずの体が

急に愛おしく思えた

溶け残ったかけらは

失敗ではなかった

でこぼこの表面も

割れた端も

焦げた香りも

すべてがわたしの味だった

きれいに混ざらなかったから

ひと口ごとに違う驚きが生まれた

思い通りにならなかったから

誰かの記憶に残る菓子になれた

それから

わたしはたくさんの台所へ広がっていった

子どもの手に渡り

机の隅に置かれ

悲しい日の夜に食べられ

誰かの「もう少し頑張ろう」を支えた

わたしは思う

世の中には

きれいにできあがれなかったものが

たくさんある

思っていた自分になれなかった人

予定通りに進めなかった人

誰かと比べて

自分だけが不格好に見える人

でも

それだけで終わりではない

見てくれが悪くても

誰かが認めてくれることがある

形が整っていなくても

誰かの心に残ることがある

どうして

そんなことが言えるのか

わたしが

そうだったからだ

きれいな菓子にはなれなかった

思い描かれた姿には

届かなかった

それでも

誰かがわたしを食べて

笑ってくれた

「おいしい」と

言ってくれた

その一言が

わたしを失敗から

ひとつの物語に変えてくれた

だから

あきらめないでほしい

まだ

誰にも見つけられていないだけかもしれない

まだ

あなたの味を知る人に

出会っていないだけかもしれない

欠けたところも

溶け残ったところも

遠回りした時間も

全部があなたの中の星になる

不格好でもいい

少し焦げていてもいい

思い通りの形でなくてもいい

あなたには

あなたの味がある

あなたには

あなたにしかない甘さがある

だから

自信を持ってほしい

あなたにはきっと

あなたが輝ける場所がある

わたしは

不格好な焼き菓子である

きれいな菓子にはなれなかった

けれど

胸いっぱいに茶色い星を抱いて

今日も誰かの手の中で

静かに待っている

誰かの今日を

少しだけ甘くするために

そして

不格好なままでも輝けるのだと

そっと伝えるために

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