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黄金の休日

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

わしは、ゴールデンウィークである


春の終わりにやってくる

少しだけ特別な休みのかたまりだ


わしが来ると、町の空気がふわりと軽くなる


駅には大きな荷物を持った家族が増え

高速道路には車が並び

観光地には子どもたちの声が弾む


「海だ!」


「おばあちゃんち行くの?」


「ホテル泊まるの初めて!」


「ソフトクリーム食べたい!」


その声を聞くたび

わしは胸を張る


「そうじゃろう、そうじゃろう

いっぱい遊べ

いっぱい笑え

今しかない春を、ちゃんと覚えておくんじゃ」


子どもたちは、まぶしい


目に映るものすべてが宝物で

車の窓から見える山も

サービスエリアのジュースも

旅館の畳の匂いも

全部が冒険になる


わしは、そんな声が好きだった


けれど、耳をすませると

もうひとつの声も聞こえてくる


「渋滞、まだ続くのか……」


「腰が痛い……」


「帰ったら荷物おろさなきゃな……」


「明日から仕事か……いや、考えたくない……」


それは、お父さんやお母さんたちの声だった


ハンドルを握る手

眠気をこらえる目

後ろの席で眠ってしまった子どもたちを

ミラー越しにそっと見る顔


楽しかった

たしかに楽しかった


けれど、思い出を作る人は

思い出の裏側で、ちゃんと疲れている


わしは腕を組んだ


「むむ……コレはいかん!」


海もよい

山もよい

旅行もよい

遠くへ行くのも、もちろんよい


しかし、休みというものは

遊ぶためだけにあるのではない


ちゃんと休むためにも、あるのだ


わしは、春の風に向かって言った


「よし…今日は休みにしよう!」


その日だけは

予定を少しゆるめることにした


朝は少し遅く起きればいい

洗濯物は、できる分だけでいい

おみやげの袋は、玄関に置いたままでもいい

写真を見返して

「楽しかったね」と笑えたら、それで十分だ


子どもは、旅の話を何度もする。


「海、きらきらしてたね!」


「旅館のごはん、おいしかった!」


「おばあちゃん、すごく笑ってたね!」


「夜に見た星、いっぱいだった!」


「それも思い出だね」


お父さんは苦笑いする。

お母さんは笑いながら言う。


わしは、それを聞いて満足する


そうだ

旅は、行って終わりではない


帰ってきて

少し疲れた体で

同じ話を何度もして

そのたびに笑うところまでが旅なのだ


やがて夜になる


家々の明かりが

ひとつ、またひとつと静かになる


布団の中で、子どもがつぶやく


「また行きたいね」


隣で、お父さんが眠そうに答える


「ああ。また行こうな」


お母さんも、小さく笑う


「そのために、また明日から頑張ろうね」


わしは、そっと窓の外から見守る


休みは、ずっと続くものではない


だから少し寂しい

だからこそ、温かい


終わりがあるから

人は思い出を抱きしめる


明日が来るから

今日の休みが力になる


わしは、ゴールデンウィークである


子どもたちの笑い声のために

運転を頑張ったお父さんのために

荷物をまとめたお母さんのために

家族の思い出を、そっと春の中に残すために


さあ、今日はもう眠ろう


明日から、また頑張ろう


また来年も会おうな


その時まで

わしはみんなの心の中で

少しだけ金色に光っている

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