春がやってくる
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
私は、まだ遠くにいる
冬の終わりの向こう側
山の奥
まだ白い雪が残る場所で
私は静かに準備をしている
人は私のことを
春と呼ぶ
私は急がない
ゆっくりと歩く
まず、雪に触れる
すると雪は
少しずつ溶けていく
ぽた
ぽた
溶けた水は
細い流れになり
やがて小さな川になる
さらさらと
歌うように流れていく
その音を聞くと
土の中で
小さなものたちが
目を覚ます
「もういい?」
恥ずかしそうに
つくしの子が顔を出す
「まだ寒いかな」
そう言いながらも
そっと背伸びをする
私は少し笑う
「大丈夫」
「もうすぐだから」
風をひとつ
町へ送る
ふわりと
暖かい風
その風は
人の頬をかすめる
人は言う
「なんだか、少し暖かいね」
まだ気づいていない
私が近くまで
来ていることを
日だまりでは
雀たちが騒ぎ始める
ぴいぴい
楽しそうに跳ねる
猫柳も
雪を押しのけて
顔を出す
「遅かったね」
そう言って
私を迎える
町では
重たいコートを着た人が
歩いている
その中の一人が
ふと空を見上げる
少しだけ
肩の力を抜く
「もうすぐ春かな」
そうつぶやく
去年の冬
その人は別れを経験した
悲しくて
しばらく
空も見なかった
だが、
私は知っている
季節は
止まらない
雪も
涙も
いつかは
溶けて流れていく
川になるように
私はもう少しだけ
町へ近づく
すると、
子どもが
隣の家へ走っていく
「遊ぼう!」
誰かを迎えに行く足音
水たまりでは
小さなカエルが
ぴしゃりと跳ねる
男の子は
少しだけ
おしゃれをして出かける
女の子は
少しだけ
髪を整える
みんな
まだ気づいていない
私はもう
すぐそこまで来ている
だから私は
そっと囁く
「もうすぐ春ですよ」
「少し気取ってみませんか」
「外へ出ませんか」
そして
一番小さな声で
こう言う
「恋をしてみませんか」
雪は溶けて
川になり
流れていく
その流れの先で
私は静かに
町へ足を踏み入れる
もうすぐ
春だから




