代行屋
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
代行屋は、今やいろんな便利屋として知られている
引っ越しの手伝い
退職の代理連絡
謝罪代行
別れ話の立ち会い
世間の代行屋は、だいたいそんなものだ
だが、私のは違う
私は“恨み”を代行する
路地裏の黒い扉
看板はない
必要な者だけが見つける
今日もひとり、来た
男は椅子に座ると、何も言わずに拳を握った
「……あいつを終わらせたい」
その目の奥にあるものを、私はよく知っている
恨みは根深い
特に、この世では
理不尽は繰り返され
謝罪は形だけで
弱い者ほど踏みつけられる
人は飲み込む
そして溜める
溜まりすぎると、腐る
「名前を書け」
黒い紙を差し出す
男は上司の名を書く
ペン先が強く、紙を抉る
私はそれを折り、胸ポケットに入れる
「人を呪わば穴二つ、という言葉を知っているか」
男は顔を上げる
「……聞いたことは」
「呪えば、相手だけでなく自分にも穴があく」
私は続ける
「それでもやるか?」
沈黙のあと、男はうなずいた
私はそれ以上止めない
私の仕事は説教ではない
私は因果を少しだけ押す
積み重なった不正に光を当てる
隠された記録を浮かび上がらせる
崩れかけた信用に、そっと指をかける
三日後、男の上司は失脚した
監査
暴露
内部通報
偶然のように、連鎖は起きる
私は何もしていない
ただ、押しただけだ
だが私は知っている
穴は、ひとつでは済まない
数日後、男は再び来た
顔は軽い
だが、目が空洞だ
「終わりました」
「そうだな」
「……なのに、何も感じない」
私は灰皿に灰を落とす
「穴があいたからだ」
呪いは跳ね返る
罪悪感
虚無
熱の消失
恨みを他人に預けると
自分の中の何かも削れる
私はそれを知っている
なぜなら、私はかつて依頼人だったからだ
昔、私も黒い紙に名を書いた
終わらせた
確かに終わった
だが、私の中にも穴があいた
それは埋まらなかった
だから私は、代行屋になった
他人の恨みを燃やすことで
自分の穴の深さを測っている
恨みはなくならない
この世では特に
私は今日も扉を開ける
便利屋のふりをして
本当は呪いの交通整理をしている
人を呪わば穴二つ
私はその穴を知っている
だから、少しだけ押す
崩れすぎないように
世界が血で満ちないように
そして願う
いつか誰も、この扉を見つけなくなる日が来ることを




