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 魔女の弟子であるロージーは、ヒミツをたくさん持っています。


 中には師匠の魔女には言えないヒミツもあったりします。


「あ〜。やっぱり春はいいなぁ」


 毎日の習慣である洗濯をしながら、晴れ渡った空に声をかけるロージーは、その澄んだ瞳で未来を見すえるようにほほえみます。


 ロージーは春が大好きです。


 寒い冬を乗り越えて、一生懸命に咲く花は生命力にあふれていますし、冷たかった水もあたたかになるからです。


 洗濯物を物干し竿に干しながら、ロージーは今日の予定を頭の中で思い出します。


「今日の予定は、アランと魔法の勉強をして、と……」


 アランの名前を出した途端、ロージーははずかしくなりました。


 師匠の魔女が知らないところで、ロージーはアランから好きだと告白されていたのです。


「キャ〜!! はずかしいっ」


 なにしろ、告白なんて初めてなものですから、ロージーはどうしたらいいのかまったくわかりません。


 師匠の家で住み込みで魔法を教えてもらっているロージーと、家から魔法を習いに来ているアランは、勉強の後必ず紅茶を飲みます。


 師匠がいれてくれた紅茶はとても香りが深くて美味しいのです。


 紅茶をいれてくれると、師匠は奥の仕事部屋にこもります。


 そうなると、師匠の邪魔をするわけにはいきません。


 今日こそ気持ちを教えてくれよな、なんてアランは言いますが、ロージーはまだ自分の気持ちがわかっていません。


 いったいどう答えたらいいのでしょう?


     つづく

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