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魔法詠唱の唱え方  作者: しょー猫
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9章 新たな仲間

辺りは静寂


9章 新たな仲間


「はぁ、はぁ、やっちまったか。」

辺りを見渡す。テロリストの反応はなく、反応があるのは、

「やったな!!ヒロト!!」

仲間たちの反応は強くそこにある。アカネさんもフード野郎を倒したことによって意識が戻っている。正直アカネさんの体を傷つけずに憑依魔法を解くのは大変だったが、魔法が言うことを聞いてくれて良かった。

「しかし、流石だよなー。その魔法を操るセンス。」

そう、俺に特化しているのは魔法を操ることだ。他の人より魔法の改変をしたり、魔法を曲げたりさせることなどが優れている。

「まぁ、このお陰で今回も助かったな。」

この能力で喧嘩に勝とうなんて思わない。だけど、人を助けるときにはふんだんに使っていこうと思っている。

「ヒロト君。」

「アカネさん?大丈夫ですか?」

「えぇ、なんとかね。それよりヒロト君。本当にありがとう。」

「いやいや、感謝なんかされる権利ないですよ。それに僕があの時飛び出したせいでこんなことにまでなって。」

「それはそうだけど。ヒロト君が来てくれたお陰で私たちは助かった。」

「それに、ヒロトのトラウマも解消できた。」

「そう....だな....。はっ、会長とアリスは!?」

「大丈夫。私が治療したわ。二人とも今は安静にして、寝てるわ。」

「そうか、良かった。」

「じゃあ、帰るか。」

「あぁ、そうだな。」

このダンジョンでの収穫はかなりあった。まずはテロリストのアジトへと続くと思われる地図が手に入ったこと。そして次は、俺がトラウマを乗り越えたことだ。帰りに何体かのモンスターに会ったが何事もなく対処できた。

「アカネさん。なに書いてるんですか?」

「報告書よ。ここであったことをまとめてエイラザーノ詠団で会議しないといけないから。」

そうか、終わったように感じてもまだこれからなんだな。

俺たちは、ダンジョンから出てきた。そこに一人の男が立っていた。

「あれ!?もう終わったのか!?さすがだな、あんたたち。」

「あなた。誰ですか?」

「おう!俺の名前は松林レイジ。あんたたちの新しい仲間さ!」


図書室にて。

「彼の名前は松林レイジだ。我々の新たな仲間だ。軽く自己紹介を。」

「松林レイジだ。よろしく頼む。ここの高校2年生だ。」

「「はぁ!?」」

俺とランが口を揃えて言った。

信じらんねー。あの外面で高校2年生だと!?バカいえ!!

「えーと、ヒロトとレン、ランだっけ?これからよろしくな。」

「なにか怪しい。」

「ランもそう思うか?」

「ねぇ、レンもそう思うでしょ?」

「そーか?俺は別になんとも思わないけど。」

「えー、うそー!?」

「なにこそこそ話てるんだよー。俺は正真正銘高校2年生だぜ?」

「「うさんくせー」」


「この前、ダンジョンでテロリストとの接触があったとの報告が来てますが。」

「はい。その点については僕の方から説明させていただきます。」

「ではリーダーお願いします。」

「僕を含め、ヒロト、ラン、アカネ先生、スラグ先生、アリス、ミキ先輩の7名でダンジョンの調査を始めました。そこで、深層10階にて敵からの不意打ちに当たり、スラグ先生が死亡。撤退は不可能と思われたので、交戦開始。ミキ先輩、アリスは意識不明の重症。アカネ先生も憑依魔法にかかり、自己の制御が効かなくなった。そこで僕とヒロトで敵と応戦し、敵を撃破。その際敵のアジトへの地図と思われるものを入手。今回の報酬はそんな感じです。」

あのレンが、立派になったな。

それに比べて俺は、3年間も何してたんだよ。

「ありがとうございました。」

「敵のアジトへと続く地図だと!?そんなのがあるんだったら話は早いぜ!!さっさと乗り込もうぜ!!」

「待ってください。ベルターさん。その点についてはこれから話し合いますので少し待ってください。それでは、今回はここまでです。お疲れ様でした。」


そんな感じで、これからの方針は話し合いの結果しだいということか。それまでは一旦休みがもらえるようだな。ふー、ホントに疲れたぜ。とりあえず帰る....ん?

「あれ?レイジ、さん?」

「よーヒロト。「さん」はつけなくていいぜ。」

「わかったぜ。でレイジはどうして此処に?」

「特訓だぜ!!」

「と、特訓!?」

「あぁ!!『魔法詠唱の唱え方』のな!!」


えっ!?





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