四話
壊れた
たとえ復旧が出来ていても。
見えない景色に
「ここも悲惨だね。」
そうだね。ここさ、震災が多くて復旧しても間に合わないって。記録もここは新しくて情報も少ないって。
「じゃあここの世界はあまり直せそうにないね。でもこの世界。なんか見覚えあるんだよね。だってさほらあそこ。燃え広がっていたところじゃない。君はさ多分だけどあそこの建物で見ていたよね。」
…なんで覚えているの?まだあそこにいた証言だって無いじゃない。カメラだってもう手元にないし。手元には…なんでカメラがあるんだ?どぉして?
「多分、この街に来てから持っていたよ。しかも見たことあるカメラ。写真の内容だって覚えているでしょ。でも、まだ君を確証しているわけではないんだ。ごめんね。」
いいよ謝らなくて。でもこれが証拠になるんじゃない?街を直すためにも。
「確かに言われてみればそうだね。じゃあ確認しとく?…充電がなかったようだね。あとで充電して確認しなきゃね。…振り返ると大体の街復旧不可じゃない?」
どうして?
「直した後、悲惨な状況がまた起こるんじゃないかって。まだ一つ街は生き残っているし、そこの街の政府がどう出すのかまだ不明じゃん。政府も稼働して確認しているらしいけど、犯罪の街は復旧できるじゃん。能力の街も復旧できる。でも牢獄の街と今いる崩壊の街は復旧できない。手放すしか選択が無いんだ。でも空気が循環していたら牢獄の街は住める…はず。でも…。」
今まで通りのサイクルになってまた崩壊が始まる…要するにループし続けるっていうことね。まぁそれはしょうがないよ。もうそういう未来がここに見えているからさ。ほらあのヘリコプター。私たちのこと見ているみたいにこっちに来ているよ。
「本当だね。でももう消えなきゃいけないよね。この街から。それじゃあ。後は。頼みます。」
内閣総理大臣!今までの街はどうするんですか!
「今までの街は全て復旧する。何が起きようが今まで通りの政略で進む。しかしながら大量の資料が送られてきた。今までの街のデータだ。これによると「2つ復旧可能、2つ復旧不可」と書かれている。しかしこれを鵜呑みにしてはならない。今の最新技術を使えばあのサイクルに戻れるはずだ。そのためこの資料は今ここで破棄する。」
そうですか。確かに賛成多数ではあります。サイクルを戻してしまう理由はなんでしょうか?
「それは黙秘を使わせてもらう。申し訳ない。ここまで突っ込んでくる輩がいるとは思いもしなかった。」
黙秘ですね。まぁ仕方ないですよね。この街が崩壊するリスクとかありますか?
「そんなもん無い。心配するな。この街は安全だ。まぁ崩壊したらすぐに復旧できる準備もある。この街は安全だ。もう一度言おう。この街は、安全だ」
今日も雨だ…。やっぱ雨は憂鬱になるな。
正直会社に通いたくない。だってあの傘を見られると恥ずかしいし。
今日は休もうかな。
またあの子片目赤いよね。
そうわね。可哀想に。
今日もあの子を見る。
どうせ思っていることは一緒だ。
何故計画がバレたんだ。
だったら
この街を。
崩壊させるしか無い。
????年
この街は崩壊した。
どう崩壊したか不明。
死亡者不明。
生存者不明。
崩壊した街 不明。
Fin




