第四一話 振るえる矢
今晩は。
投稿です。
余震、怖いです。
金色の眼を持つ白い一つ目の鬼は、俺を認めるとゆっくりと輿から降りた。
コケェー!?
で、でかいっ!
3m以上はあるぞ!?
「アンキロオオオオオオオッ!」
アンキロちゃんが咆哮と共に、猛然と襲いかかる!
白鬼は手にした途轍もないでかい金棒で、アンキロちゃんをブッ叩く!
ガキイイイイイイイッ!
火花が飛び散り、周囲の空間が歪む!
アンキロちゃんはその重りの付いた尻尾で、金棒とどつきあいである!
俺が走り出そうとすると、香衣の虎さまが動いた。
「向われるか?勇者殿?」
「ああ」
「我が背を使われよ」
香衣の虎は俺を掴むと背中に乗っけた。
カタカタ!
背中の矢はカタカタどころではない、振るえすぎて異様な音を発し始めた!
キイイイイイィィィンンンッ!
「勇者殿!弓を!弓を鳴らされよ!」
猛然と走りながら香衣の虎さまが叫ぶ!
迫り来る大鬼達は全て一撃で倒している!
「え?」
弓を鳴らす?なんだそりゃ?
「かみたのしじゃ!」
「じゃ!」
横に付いた輝さまとアイさまが言う。
神楽し?コケェ?突然なんだ?
「かぐらと読むのじゃ!このちびっこ!もっと勉学に励め!大将が読み書き苦手でどうする!」
「どうもせん!家来が知っていればそれで良い!」
「よい!」
堂々と言い切る輝さま。
なんか嬉しそうなアイさま。
「神楽も読めぬとは情けないっ!」
「かぐら?ふーん」
「ふーん」
「あああああハラ立つ!親は何をしておったのじゃ!甘やかしすぎじゃ!」
「ああああっ!どら猫っ!親の悪口言うでないっ!ととさまとかかさまは一生懸命我を育てたのだぞっ!」
「だぞっ!」
あ、アイさまも怒っている?
「ならもっと勉強して親の恩に報いろ!このちびっ子!」
「勉強はいやじゃ!なんの役に立つ?」
「たつ!」
「せめて神楽は読めるようになれっ!」
「ふんっ!かみたのしで意味は通じるっ!」
「る!」
神楽?神楽だったら少し知っているぞ!
神さまの前で踊ったり演奏したりすることだ!
「ふん!ドラ猫よ!では、暮れの目の儀は知っておるか?」
「蟇目の義、暮れではないっ!蟇!ひきめのぎじゃ!目が悪いのか!」
「似たような漢字じゃ、同じでよいではないか!」
「ないか!」
問答しながらも、次々と大鬼を斬り伏せていく関東管領殿!
凄い太刀捌きである!
次回サブタイトルは 第四二話 鳴る弓 の予定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




