おまけ2-4
「ノエ、悪かった!」
と、そこへ焦った様子の部屋の主が帰ってきた。
「気づいたら、ノエのベッドで眠っていて……ってダリウス様?」
ノエの横にいるダリウスに気づいたクロードは、目をパチパチさせていたが、ダリウスが手にホウキを持っているのに気がつき、そういえば見違えるように綺麗になった自分の執務室を見て、ハッとした。
「ま、まさか、ダリウス様が俺の執務室の掃除を……⁈」
「ノエが一人でやってたから、俺は少し手伝っただけだ。礼なら非番にも関わらず、お前にベッドを提供して部屋の片付けをしてくれたノエに言え」
ダリウスにそう言われて、今度はノエに視線を移したクロードは「す、すまなかった、ノエ!!」と勢いよく近づいてきた。
「別にいいですよ、掃除もいい運動になりましたし。クロードさんが俺の部屋に来て、いきなりベッドに押し倒されたときは、何ごとかと思いましたけど……」
ノエがそう言うと、「え、俺が、そんなことを……⁈」と驚いていた。どうやら完全に疲れ切っていたようだ。
「お礼はこの前、おすすめしてた街のレストランのステーキでいいですよ。特盛で」
と言えば、「え?」とぽかんとするクロード。
「いいですよね?」
にっこりと笑って下から顔を覗き込んでくる部下のおねだりに、クロードは「は、はい」と返すほかなかった。
せっかくの休みを一日ダラダラと過ごそうと思っていたが、こんな休日も悪くない。ノエは、そんなことを思いながら尊敬する二人の上官を、今夜はとことん飲もうと誘うのだった。




