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6話

「ふぅ外に出てみたけどもう夕方か。昼前に迷宮に入ったのにな」


「それだけ、釣りが楽しくて時間が経つのが早かったんだな、しかしオオナマズを二度見するために出して貰った時はまだ生きててビックリしたな」


「ララが大物釣れたし少しだけど魔物も倒したし、なかなかいい日だったね。アイテムボックス内は水がないのに生きてるって事は時間が止まってるんだろうな。」


「そうなんだろうな。そして、釣りは楽しかった!」


「また機会があれば釣りをしようか。竿も常にアイテムボックスにあるから」


「ああ!その時は釣り竿を頼むな!」


「では、目の前だけど冒険者ギルドで買取をしているみたいだし魚売ろうか」


「了解だ!市場より高かったらいいんだがなぁ!」


そして俺たちは冒険者ギルドに入って受付嬢さんの所に行ってみた。

他の独身者の受付には人が結構いるのにリスの受付嬢さんの所は人が少ないなぁ既婚者だから?


「こんばんは、買取を買取をお願いしたいんですが」


「あ!朝のコンドウ様達ですね。迷宮に潜って戦利品ですか?」


「そうなりますね。ウサギの毛皮と肉とオオナマズ1メートル12センチなんですが、売れますか?」


「売れますよ~!けどウサギは安いですよ。誰でも倒せるので。あとはオオナマズですが買取表を見ないと値段が分かりませんね」


「オオナマズは値段表なんてあるんですね。」


「はい。基本小さいのは値段が決まってるんですが、80センチ以上は値段が5センチ毎に上がるんですよ。では、私の受付の隣の買取カウンターにどうぞ!!」


「他の受付嬢さんは行列が出来てるのになんで暇なんですか?それと受付嬢さんが買取?」


「私は既婚者ですから、もうハーレムを増やさない既婚者位しか来ませんので。他の受付嬢は暗黙の了解で5分程口説いていいって事になってるので皆さん時間がかかるんですよ。本当に行列が長くなりすぎたら、口説くの禁止ですけどね。あと受付嬢には時間停止型のアイテムボックスを持ってる方しかなる事は出来ないんですよ!」


「アイテムボックスにも種類があるんですか?」


「ええ!時間停止型、時間同期型、で無機物型、生体型、無機物生体複合型等があります。生体型は生きてる生き物を入れることが出来ます。まぁ自我が薄い魚や虫位ですが。無機物型は生きてさえいなければ入れれます。私のアイテムボックスは時間停止型の無機物型です。結構珍しいんですよ時間停止型!10人中5人はアイテムボックスを持っていますが時間停止型はアイテムボックス持ちでも10人に3人位しかいないんですよ!!ほとんどの方が時間同期型です!」


「じゃあ俺のアイテムボックスは、時間停止型の無機物生体複合型か。」


「えええええ!!!!!2千人に一人位しか持ってない最高の輸送チートじゃないですか!」


「そ そうなんですか?」


「そうですよ!海で魚を取って内陸の街に持って行ってもまだ生きてるんですよ!この町には迷宮がありますが、それでも種類には限りがあるし、他の町に持って行って生きていれば魚の値段なんて1,5倍には跳ね上がりますよ!それに無機物型との複合なので食料や荷物も全部しまえるんですよ!」


「す すごいんですね・・・・」


「すごいんです!ですが困りましたね。生きてるオオナマズでは、私のアイテムボックスに入りませんし、値段が下がるので殺すわけにはいきませんし・・・・時間停止型で生体型の買取専門の職員を連れて来ますね。少しお待ちください」


「・・・・・俺のアイテムボックスってなんかすごいらしいね」


「そうみたいだな。流石マモルだ!」


「お待たせしましたー!もう暫くすれば来ると思うので先に査定をしましょうか。では、この入れ物にオオナマズを出してください。」


「分かりました。よし、これでいいですか?」


「おお!大きいですね!では大きさを測りますねー!・・・・・・おお!1メートル12、6ミリ!大きいですねー。そして重さは・・・・8キロと950グラムですか!これは大物ですね!皆さん冒険者ギルドではなく大体市場に売っちゃうんで滅多に入荷できないから明日の朝市は冒険者ギルドが威張れますね!!」


「なんだか、受付嬢さんうれしそうだね。」


「勿論ですよ!冒険者ギルドの売り上げが私の給料にも反映されるんですから!さてと、値段は・・・・1メートル12センチで重さが約9キロだから・・・・金貨12枚と銀貨9枚ですね。生きてるから2枚足して・・・・金貨14枚と銀貨9枚ですね。この値段で大丈夫ですか?多分ですが朝市では金貨17枚から20枚位で競り落とされると思います。まぁ出品する権利が冒険者さんにはないんですけど。冒険者ギルドは競りと購入価格の手間賃で経営してるので納得してもらわないといけないんですが。」


「それでお願いします。あとウサギの毛皮と肉をお願いします。」


「分かりましたー。毛皮2の肉6ですね・・・・えと言いにくいのですが銅貨5枚ですね」


「思ってた以上に安いな!!」


「まぁ誰でも倒せますし、子供の小遣い稼ぎの相手ですし。」


「子供と同じことをしてたのか・・・・恥ずかしいな」


「いえいえ、大人も屋台や家計の手助けのために倒してますよ!では金貨14枚銀貨9枚銅貨5枚です。」


「はい。確かに受け取りました」


「これで大きなベットでマモルと寝れるな!」


そしてアイテムボックス持ちの職員さんが来るまで会話を楽しんでいた。


「またせたな。買取生体部門の職員だ。もう買取が終わってるなら、このオオナマズを引き取るが大丈夫か?」


「買取は終わってますよー。次のお客さんが来ないので駄弁ってるだけです」


「あんまりサボるなよ。じゃ俺は行くわ」


「先ほどの職員が生きた魚専門の人ですね。毎日朝市で早起きして魚を売ってる人でもあります」


「生きた魚専門という事は死んだ魚専門もいるんですか?」


「死んでる魚は受付嬢がアイテムボックスに入れて、後で先ほどの職員の相方にまとめて渡します。時間停止型の生体型は先ほどの職員だけなので、受付まで来てもらわないといけないんですよ」


「そうなんですか・・・あ!お客さんが後ろに並んだんでそろそろ行きますね」


「はい。ありがとうございましたー!」


「じゃ俺達も猫獣人の巣に行きますか!」


「オオナマズを食べるぞ~!」



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