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才能
黙りこくった僕をよそ目に、
ショウマはなんだか憑き物が落ちたような満足そうな表情をしていた……。
でも、なんだか、ショウマの気持ちも春風の気持ちも少しはわかった気がするんだ……。
ショウマは才能があるのに、誰よりも才能の力を信じていなくて……
だけど春風をみてたからわかるよ、才能はその人を形作る要素でしかなくて、核じゃないでしょって……
ただの欠片…。
だけど、春風を取り巻いた環境はそうじゃなかった…
彼の傍にはずっと才能がいた……。才能が彼にとっての救いで……、呪いで……。
憎むのと同じくらい才能を愛してた……。
だから僕を作って大切にしたんだね……。
自分を消せても、才能は消せなかった…。
春風は誰よりも才能の力を信じてた……。
春風とショウマは正反対に見えて、きっと誰よりも自分を信じてるってことなんだね……。
春風は自分を愛してるからこそ、自分に付属する才能を愛して、ショウマは自分を愛してるからこそ、本質の自分を見てるんだ。
僕にとっても、春風もショウマも運命だったらいいのにな……
ショウマの横顔を見ながらそんな事を考えていた……。




