表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/20

4

その頃王宮では


「聞こえたか?今の声。」

「はい。今、“冬の良さ発見を確認済。達成率5パーセント”と聞こえました。」

「わたしにも聞こえた。わたしが不勉強だったばっかりに婚約式に冬の魔女殿を招待せずそのせいで、怒らせてしまい、冬の良いところがわかるまで冬のままにするという宣言のもと、冬がずっと続いている。そのせいで王国全体が弱体化している今、この声は一筋の光だ。誰がこの偉業を成し遂げたのか、調べて欲しい。誰かわかったらわたしがそこに出向くつもりだ。この目で冬の良さを確かめたい。」

「御意。影も含めて出来る限りの人数を割いて異変のあった場所を探して参ります。」

「頼むぞ。わたしにはどう考えても冬は寒いものとしか考えられなかった。冬の良さとは何なのだ。どうしても知りたい。父上、わたしは愚かでした。このままではわたしのために王国民がすべて餓死してしまう。それだけは避けたいのです。」

「ユーリウス、わたしも愚かだった。ユーリウスから冬の魔女殿を招待しなくても良いのではないかと問いかけられた時、たいしたことはないだろうと、おまえを説得することをせずに、そのまま流してしまった。この冬が続く現状はわたしの無知のせいでもある。今回の声は王国にとって救いの手でもある。一刻も早くヒントを手に入れねば。」


陛下も王太子殿下もこの11か月間何もしなかったわけではなかった。冬の魔女殿のことも調べたし、毎日魔女殿もいない空間に謝罪もした。教会でも祈ったし、たくさんの本を読み、賢者様にも教えを乞うたし、住民にもいいアイデアがあれば褒美を取らすと通知もしたが、今まで何も進歩が無かった。それだけに5パーセントでも、前に進むことができた偉業。是非ともヒントを得ないとこの王国が滅亡してしまう。

王国中に散らばった部下の成果の報告をひたすら待つことになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ