表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された悪役令嬢ですが、帳簿を燃やした王都が先に滅びそうです 〜追放先の辺境で実務改革を始めたら、国家より信用が強くなりました〜  作者: 篠宮しずく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/106

第96話 再接続の形

小さな取引は、増えていた。


---


港の端。


信用だけの取引。


---


別の場所。


金だけの取引。


---


さらに奥。


国家通貨だけ。


---


それぞれが、


独立して動いている。


---


「……繋がってないのに」


ユーリが呟く。


---


「動いてる」


---


アーネストは頷く。


---


「それでいい」


---


マルクが言う。


---


「でもこれじゃ小さいままだ」


---


事実だった。


---


大きな取引はできない。


---


外洋が持っていく。


---


中央が拾っていく。


---


分散は、


端に追いやられている。


---


リゼットが言う。


---


「勝てないわよ、これじゃ」


---


アーネストは答えない。


---


ただ、


港を見る。


---


動いている。


---


小さい。


---


だが


止まっていない。


---


その時。


---


「これ、繋げられませんか?」


---


ユーリが言う。


---


全員が振り向く。


---


「どういう意味だ」


---


ユーリは帳簿を見せる。


---


信用取引。


---


金取引。


---


「これ」


---


「同じ商品です」


---


沈黙。


---


マルクが言う。


---


「……つまり」


---


ユーリが続ける。


---


「別々に成立したものを」


---


「あとから繋ぐ」


---


空気が止まる。


---


アーネストの目が変わる。


---


「逆だ」


---


小さく呟く。


---


「最初に繋がない」


---


「あとで繋ぐ」


---


リゼットが言う。


---


「……後付け接続?」


---


ユーリが頷く。


---


「分断したまま成立させて」


---


「後から整合する」


---


沈黙。


---


マルクが笑う。


---


「めちゃくちゃだな」


---


「だが」


---


「動くかもしれない」


---


アーネストは言う。


---


「やる」


---


港。


---


試験。


---


信用取引、成立。


---


金取引、成立。


---


別々。


---


だが後から、


帳簿が重なる。


---


「……合う」


---


ユーリが息を呑む。


---


「成立してる」


---


沈黙。


---


二つが、


一つになる。


---


「繋がった」


---


誰かが言う。


---


それは、


最初から繋がっていたわけではない。


---


あとから


繋がった。


---


リゼットが呟く。


---


「これが分散…?」


---


アーネストは言う。


---


「これが分散だ」


---


「最初から一つにしない」


---


「あとで繋ぐ」


---


港。


---


同じ現象が起き始める。


---


バラバラの取引。


---


あとで合流。


---


整合。


---


成立。


---


流れが生まれる。


---


小さな流れ。


---


だが確実な流れ。


---


ユーリが言う。


---


「ネットワークになってきてます」


---


マルクが頷く。


---


「これは…広がるな」


---


リゼットが静かに言う。


---


「中央とは違う」


---


「外洋とも違う」


---


沈黙。


---


彼女はアーネストを見る。


---


「……これが答え?」


---


アーネストは言う。


---


「まだ途中だ」


---


だが確信がある。


---


分散は死んでいない。


---


形を変えただけだ。


---


その時。


---


ユーリの顔色が変わる。


---


「報告です」


---


空気が引き締まる。


---


「外洋帝国」


---


「新しい保証条件を発表」


---


沈黙。


---


「分散接続を」


---


「制限します」


---


空気が凍る。


---


マルクが呟く。


---


「潰しに来たな」


---


港の外。


---


戦艦が、少しだけ前に出る。


---


静かに。


---


だが確実に。


---


再び、


力が迫る。


---


分散は繋がり始めた。


---


だが


---


その瞬間を狙って、


---


外洋が動く。


---


戦いは、


まだ終わらない。

ここで分散が「新しい形」で繋がり始めました。


一度壊れたからこそ見えた構造、

それをどう伸ばしていくのかが次の焦点になります。


ただし、敵もそれを見逃しません。


ここからは“成立するか潰されるか”のギリギリの攻防に入ります。


続きが気になる方は、ぜひブックマークと評価で応援していただけると嬉しいです。


次話、分散は本当に世界に広がるのか。

それとも再び止められるのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ