第8話 なんかめっちゃ売れてて草
「なんかめっちゃ売れてるんだけど…」
え、何これマジかこれすげぇなこれ…季節は夏、中学1年生の夏休みを謳歌していた(引きこもってゲーム作ってるだけ)俺は先月販売を開始したゲーム『創世のレガリア』の販売ページを見てそう呟いた。
えぇ…何これ…マジでやばいくらい売れてるじゃん…
なんで急にこんなに売れ始めたの?発売当初は全く売れてなかったし、まぁ宣伝らしい宣伝もしていなかったのでこんなものだろと思っていたし、何よりこの『創世のレガリア』は俺のロマンを有り得ないくらい込めたゲームなのだ。
簡単に説明するとこのゲームの舞台は俺が目標としている完全没入型VRMMOの舞台となる世界『エターナル』の1000年前の物語、要するに前日譚の一つの物語。
この『創世のレガリア』の物語の本筋としては世界を旅するという夢を主人公が田舎から旅立つところから物語が始まり、様々な仲間出会い魔王というやべぇ奴がいると知り魔王を討伐しにいくというまーーじで王道中の王道の物語である。もちろんシナリオの出来としてはもの凄く良いものができたと自負しているし思考2も「頑張った」と言っていたので買って損はさせないと言い切れる出来だしジョブシステム、スキルツリーシステムにはこだわりまくって主人公の最終ジョブだけで100種類もあるのだ。
このジョブシステムの開発もマジで頑張った。将来的に作る予定のVRMMOでも導入予定のジョブシステムをダウングレードしているとはいえゲーム内に組み込んでるからね
ちなみに覚えられるスキルは348種類。ぶっちゃけやりすぎたしゲームを作ってる時に何でこんな量のスキルを採用したんだ…とゲーム内のキャラクターのモーションを担当していた思考5は愚痴っていたけどそれでも思考5は必死で頑張ってくれて(モーションアクターは自分でやった。この体は運動神経が死ぬほど良いので余裕でできた。)とてもかっこいいものができた。のだが…
正直このゲームのメインストーリーの超王道具合敵に俺自身もそこまで売れないと考えていた作品なのだ。だって今までに置いて大量のRPG作品が発売されている中で何の撚りも無い王道作品だからね…ただし前日譚に相応しい作品になるように1000年後に向けた伏線をまぁこれでもかと貼りまくっている作品でもある。もちろん違和感のないようにだけどね?
1000年後の伏線なので『創世のレガリア』には欠片も関係無いしあからさまな伏線だと本当にまずい事になるからめちゃくちゃ慎重に混ぜ込んだのだ。
と、色々と語ったが要するにこの作品はそこまで売れないとは思っていたし、俺の理想では将来VRMMOを世に出した時コアなファンがこれはもしかしてこの『創世のレガリア』の未来の話なのでは!?とか言って一部の界隈で盛り上がってくれねぇかな?とか考えていたのである。
もちろんゲームを作り始めた当初の目的である資金の為という目標は忘れていないので売れてくれることはとっても良いことなのだけど…
何で急にこんなにバズったんだ?
少し気になったので調べてみる事にした。とりあえずSNSは開き検索タブに『創世のレガリア』と打ち込んでみると…
「なーるほど…そりゃバズるわ…」
そこには有名配信者さんである「よろずさん」のアカウントで「今日このゲームやる。視聴者さんから死ぬほどおすすめされた。」という投稿とともに『創世のレガリア』のリンクが貼ってあった。
「そりゃこの人がやったら一気に知名度上がるわ…この人今フォロワー何人だよ…100万超えてたよな
?てか何でそんな有名人がやってんだよ…」
俺はそう呟きながらその配信者さんがメインで使っている配信サイトを開きどんな反応をしてくれているのか確認しに行った。まぁ制作者としてお客さんの生の声は気になるよね
ってこの人まだプレイしてんだけど…しかも配信開始してから23時間とか書いてる…えぇ…こわ…寝た方がいいよ絶対…
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「しゃあ!おらぁ!!!『魔像レギオン』撃破ぁ!!!!」
・やるじゃん
・うおおおおおおおお
・うおおおおおお!!!
・ないっすぅうううう!
・最後主人公の『豪覇炎斬』で決めたのカッケェえええ!!!
「それな!いやぁ!マジで最高だわこのゲーム!くっそ楽しい!敵が強いのがマジで良い!」
・とりあえず買った
・もうポチった
・まさかこんな良ゲーが埋もれてたとは…
・もっと宣伝してくれ…
「ほんとな!いやぁ、おすすめしてくれた視聴者さんマジ感謝!お、レベルも50突破した!」
・お
・きちゃ
・く、くる
・↑それやめろ
・新しいジョブ生えるんじゃない?
「確かに!ジョブ更新かも!いやぁ今の『オーラブレーダー』も気に入ってたんだけど…お!やっぱ新しいジョブ生えてる!えーと?……………は??」
・うっそん
・えぇ…
・既プレイだけどこれは草
・いろんなサブクエ回ってたからかもなww初見プレイでこの量は初めて見た
「えーと?『オーラマスター』に『超大剣士』、『炎王』、『超剣士』、『豪覇一刀』、『調合王』、『剣聖』『大工王』…大工王??」
・サブクエで死ぬほど大工の親方の手伝いしてたからじゃない?
・え、このゲームRPGだよな?ジョブシステムの時点でだいぶおかしいのにこんなに種類あんの?
「ま、まようううううううううう!!!!他にもまだあるし!!くっそ迷うううう!!!」
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何でこの人まだ中ボス戦なのにレベル50いってんだよ…早いよ…まぁ中ボスまでのサブクエ全部してたらそれくらいはいく想定だったけど、これ多分ゲームの難易度ハードでやってるよな?だとしたら後半だいぶきついぞ…このゲーム難易度ハードの場合主人公のレベルの合わせて敵のレベルも上がるし行動パターンも使ってくるスキルも変わるから…
というかハードモードによく気づけたな…一応隠してあるんだけど。
いや…まぁ見つかるか…主人公の住んでた村、要するにチュートリアルステージの村長に話しかけた後村長の家の裏にある掲示板にある刺激的な冒険をしたいを選び、村にある祠に行って祈るとハードもモードになるとかいう簡単な仕様くらい…
んー?あれ?ちょい待てよ?俺は少し気になった事ができたので配信画面を付けながら『創世のレガリア』の販売者ページに行って実績欄を見てみると
「ハードモードクリア者1人もいねぇじゃん…」
え?うそ、まじ?
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「ていうか敵がつえーーよ!!!このゲーム30時間以内のクリアしたとかいう視聴者嘘だろ絶対!」
・それな
・あまりにもゲームバランスが良すぎて毎度毎度ギリギリの戦いだもんな
・敵のレベルが気になるよな
・わかる。このゲーム何故か鑑定スキル持ってないと敵のレベル表示してくれ無いんだよね
・ごめん、既プレイだけど俺プレイした時こんなに敵は強くなかった気がする
・わかる
・それな
「え?まじ?どゆこと?」
・わからん
・あまりにもこのゲームのプレイした人が少なくて攻略サイトすらないからわからん
・草
・だいぶ地下にあったゲームだもんなwwww
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あっ…気づかずハードモードにしてたの!?まじで!?ってそういえば確かにハードモードに切り替わる表示とかは作ってなかった気が…あ、敵のレベルについては俺のロマンです。何もスキル持ってないくせに見ただけで敵のレベルがわかるなんてロマンがねぇだろ
うーん、教えてあげるか…この人のお陰で『創世のレガリア』を買ってくれる人爆増したし
えーとアカウント作って、宣伝用に公式として持ってるSNSと同じ名前にして、SNSのプロフィール欄にこのアカウントのURLを貼り付けて…よし完成
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・ドーモ、制作者です。それハードモードになってますよ。頑張ってね
・というかジョブはどーすんの?
・大工王になろうぜ
・ん?制作者?
・本物か?
・ハードモードまじ?
「え、制作者さんいんの?どこ?……あ、いた。え?本物?」
・今見てきた。本物だわ
・マジだww制作者さんのSNSにこのアカウントのってる
・き、きたーーー
・ハードモードってマジすか!
・マジだよー、細かいフラグは言わないでおくけど、というか見つけて欲しいので…ちなみにハードモードは主人公のレベルに合わせて敵のレベルも上がるし、使ってくるスキルもレベルに合わせて強くなるから頑張ってくださいねー
「え、まじ?」
・ハードモードあったの!?
・どうやってハードモードにするかおしえてくれぇえええ!!
・【悲報】よろず知らずにハードモードプレイ
・既プレイのやつはもっと早く気づけよwww
・それな
「と言うか制作者さん!マジこのゲーム面白いわ!作ってくれてあざす!!!ただもっと宣伝してくれ!マジで!」
・それな
・宣伝もっとしてね
・俺も買ったよー、よろずを見ながらプレイしてる
・面白いわ
・おー、ありがとーじゃあ宣伝しまーす。3日後ノベルゲー出すから買ってねー
「マジっすか、それ配信でやっていいんすか?」
・ノベルゲーマジかw
・何でRPGからノベルゲーww
・草、配信者としては配信許可は大事だもんなw
・全然良いですよーちなみにヒロインは30人いてそれぞれ個別ルートがあるんで楽しんでねー
・30?
・おい待て
「ん?ちょっ!?は!?30!?」
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よし、宣伝完了よろずさんの配信画面閉じて、さぁ作業をはじめようか…といっても最終の最終の最終チェックだけどね
いやぁ売れると良いなぁ…
価格1万2千円するけど…はははは…高すぎて草も生えんわ…




