第31話 婚約者は誰だ!part2
・は?
・なんて?
・いっけめーん…
・何この画面の中の顔面偏差値の高さ…
・って…はぁ?
・何言ってんだこのガキ?
「というわけでこの度私の婚約者のyou_1に来てもらいました…というか今配信しているこの場所は彼の家なんですけどね」
「そうとも言う」
「そうとしか言わないわよ…」
・彼の家!?
・家って事はご両親公認!?いや、婚約だから当たり前か…
・おい、もっとマシな嘘つけ
・中学生が見栄張りたくなったのかな?
・流石にそれは訴えられたら負けるからやめとけ
・表に一切出てこない人だからかも知れんが名前語るのはやめろカス
・クソガキ死ね
「わぁ…全然信じられてない…」
「それはそうでしょ」
・ってはああああああ
・ちょっと待って!?
・おい待てみんな『剣王』を連載してる出版社のSNS見てみろ!
・待てyou_1のSNSにもこのチャンネルのURL貼られてるぞ!
・まじでいってんのか!?
・中学生だぞ!?
・『剣王』ってなに?
・ゲーム詳しくないからわかんない
「おー、本当だ出版社のSNSで呟いてくれてる」
「あなた本当に出版社さんに大事にされてるわね…」
なになに?この配信に出ているyou_1先生は本物です。
ありゃ、思ったよりちゃんと断言してくれてるな、ありがたい話だ後でお礼言っておこう。
「と、話を戻しますが彼が私の婚約者です。本来であれば一般人の彼が顔を出して配信する事はかなりリスクがあるのですが…」
「我慢できなくてきちゃった。それに皆んな顔見たほうが安心するでしょ?翠ちゃんが碌でもないやつに捕まってるんじゃないかって心配する人もいるだろうし」
「だそうです」
・う、うおおおおおおお!!
・俺あんたの作るゲーム好きなんだよ!!
・『剣王』マジで面白いです!!
・なんかコメントが盛り上がってる
・へー、凄い人なんだ…
・てゆーかまじイケメンじゃん
・中学生でこれなのすっご
「んー、やっぱり一般的な知名度はないね俺」
「でも熱狂的なファンがかなりいるみたいじゃない」
いいねぇ、いい調子だねぇ、ヤッベェコメントを思考達が次々に消去しているとはいえコメントの流れを『翠ちゃんには婚約者がいた!』から、『翠ちゃんの婚約者はyou_1っていう奴らしいぞ!』に持っていく事には成功した。まぁSNSではまだガチ恋勢が暴れてるっぽいけどね
「さて、自己紹介も済んだ事なので今から質問コーナーいっくぞーー」
「テンション…さっきまで私が真面目にやってたのが台無しじゃない…というかなんでいきなり質問コーナー?」
・1人で作ってるってマジなの!?
・『Fallen Remains』のDLCは出ないの!?
・『創世のレガリア』をpc以外でプレイさせて欲しいです!
・すご…
・いつからゲーム作ってるの?
・コメントの勢いやば、そんなに凄い人なんだ
・友達に知ってるか聞いてみよ
・なんで腕時計も作れるの?
「おぉう…数がすごい…」
「ねぇyou_1私ご飯作ってきていい?もうみんな私のこと忘れてるじゃない…」
・草
・そういえば婚約者の話だった
・忘れてた
・でも、でも!you_1には質問したいことが多すぎるんや!
・うちの横で一緒に配信見てる彼氏がめちゃくちゃ荒ぶってるww
・私んとこのパパもスマホ取り出して質問打ち込んでるんだけどw
・私あの腕時計売ってほしいー
「あー、腕時計はなぁ…作るのめんどくさいからやだ!」
「言い方」
「…手間がかかりすぎて翠ちゃん用を作るだけで限界です」
・死ぬほど尻に敷かれてて草
・これはちゃんと幼馴染の距離感だわw
・美男美女カップルめっちゃいいーー
・羨ましいー
・なんかの雑誌の表紙とかに載って欲しい!
「すっげぇ勢い…というかかなりの数で英語が混じってんだけど…んー、いちいち訳すの怠い Use Japanese. No other languages are allowed here.」
「だから言い方…」
・なんて?
・アメリカ語わからん
・日本語でおけ
・連投すまん!『Fallen Remains』のDLCは出ないのか?
・今のは海外の人に日本語使ってね?って言っただけだぞ
「んー、DLC?今作ってるよー」
「そんなに簡単に言っていいの?」
「いいよ、この後実際に作業風景見せるつもりだったし」
・DLCうおおおおおおお!!!
・やったあああああああ
・どんなボスですか!?
・彼氏が叫んでんだけどw
・って、作業風景!?
・作業風景ってマジですか?
「どんなボス?えーっとレイドボス?この質問コーナー終わったら実際に作るから暇な人は見てってよ」
・レイド!?
・死にゲーでレイド!?
・ど、どういうことだってばよ!
・わからん!!
・というか翠ちゃんほったらかしで草
「みんな私の事より彼に質問したいみたいだから良いわよ…」
「翠ちゃんに勝った!」
「ーーーん?」
「何にも言ってません」
あー、翠ちゃんがしっかり演技してくれるのでやりやすいー、普段なら翠ちゃんはここまで俺のことを尻に敷いたりしないがこの場ではこうしたほうが視聴者に良い印象を与えるって直感で判断してこう言う対応をとってくれている。
流石だわ〜、人間は得体の知れない人間…まぁこの場合は俺だな。そういう奴が出てきた場合、無意識にこいつはどんな奴なんだ?って本能的に警戒してしまう。それに今回は翠ちゃんの婚約者として出てきているのだ。その結果普段以上に人々から警戒される立ち位置に俺はいたのだが。
全てを翠ちゃんがぶっ飛ばしてくれた。俺が画面に出始めてから翠ちゃんはずっと俺の手綱を握ってますよーというアピールを繰り返してくれている、そのため視聴者の人たちはこう感じたはずだ。「あぁ、この得体の知れない人間は、翠ちゃんが完璧にコントロールしているんだな」とこうなったらもう俺の勝ちだ。警戒が解けると言う事は即ち…相手の懐に潜り込みやすいと言う事である。
・力関係がわかりやすいな
・草
・クソガキ
・おい、俺いまだに信じれないんだが…
・わかる、中学生があのレベルのゲームを1人で作れるわけないじゃん
・それな
「だよねー、そう思うよね!それについては今の今までもずっと言われ続けてきたし…」
「そんなに言われてたの?」
「まぁね、明らかに1人でできることではないし」
・ほんそれ
・まず不可能
・というかアンタの場合ゲームに意味わからん機能が盛り込まれすぎてんだよ
・一回、you_1のアカウントで呟いてみて、まだ信じられん
「ん?呟く?まぁ良いけど…それならもうちょい面白くしよっか」
「…何をするつもりなのかしら?」
「へーい、視聴者さん達。俺が今からコメ欄に↓(下矢印)を入力するよ。んでそこにドンピシャで当たった人がリクエストしたイラストを描いてSNSに投稿するね?」
「アンタはまた…じゃあ手元が写る様にカメラ動かすわよ?」
「あ、いいよ。俺やるから。翠ちゃんはゆっくりしてて」
・リクエスト!?
・マジすか!?
・なんでもいいの!?
・待って?本当に待って?
・そんな急に言われても何にも出てこないって!
「はい、じゃあいっきまーす!」
・剣王のなんか!!
・恋色のヒロイン全員!
・↓
・災害級魔王種 ノスフェラト!!周囲に英雄全員出てきてる感じで!
・姫さま!
・イザヨイ君!
「お、決まったなじゃー描いくよ〜」
・ノスフェラトだああああああ!!!
・ワイ、七英雄だいすち
・しらない…
・って集合絵描いてくれんの!?
・クソ!もう少し考える時間があれば!
・はずしたああああああ
「ほい、皆さんこれで見えてる?ちゃんと俺が描いてるってことがわかる様にしてるせいで配信画面が三つに分かれてるけど見にくかったらごめんね。あ、それと今回はスケブに書いていくね〜」
・スマホ勢です。ヤベェです
・おっきなモニターで見てるので余裕
・ちょっとpcつけるわ
・パパが急いでタブレット持ってきて笑う
うし、画面は大丈夫そうだな。俺と翠ちゃんが映った画面、手元画面、後ろからしっかり描いているところが見える画面…カメラが3台あってよかったよ…過去の俺ナイス。ちなみにスケブに書く理由はデジタルだと不正を疑われそうだからです。まぁスケブでも、うすーく下書きしてたんだろと言われそうなのでカメラにしっかりと何もないとこを写しておかないとね
さぁ、ここからが本番だ。
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主人格「じゃあ、思考5。任した」
思考5「任された」
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思考5にお願いした瞬間体の操作権が思考5に移った。そしてその瞬間ものすごい勢いで手が動き始め…
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思考5「終了した。タイムは3分…少し丁寧に描きすぎたか…」
主人格「やりすぎ」
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・きもいきもいきもいきもい!?
・おい待って!?意味わからん!?
・なんで下書きなしに最初からペン入れできてんだよ!
・う、うますぎる…
・何これマジで何これ
・その絵買わせてくれ
・なんなんだアンタ…
「相変わらず凄いわね…」
「いやぁ〜これくらいしないと色々間に合わなくなるからね」
・意味わからん完成度してるんだが…
・SNSでイラストレーターさんが泣いてるぞw
・これ…もしかして継続してこのタイム出せるの?このクオリティで…
「ん?そうだよ〜『剣王』もこんな感じで全話描いたし」
・は?
・全話?
・もうやだ何こいつ…
・全話!?
・完結までもう描き切ってるの!?
「もちろん!持ち込み時点で完結まで描いた物持っていったし!」
「あぁ…あのダンボールで届いたやつね…」
「数ヶ月前の話だけど懐かしいね〜、描きすぎて原稿用紙で持っていくのは面倒だったから印刷業者さんに頼んで製本してもらったんだよね」
・情報量でなぐるな!?
・ねぇ、もうお腹いっぱい…
・手元にある絵買わせてくれませんか?
・ということはもうこの世に『剣王』全巻が存在してんの!?
・そ、それはいくらで買えますか!?
「え、しらない…担当編集さんに渡しちゃったし…」
・担当編集うううううう!?
・絶対に保管しとけえええええ!!
・それ後々エグい値段になるぞ!?
・まだ連載開始して数ヶ月しか経ってないけどもう雑誌看板張ってる漫画だぞ!?えぐい値段になるぞ
・絵を…絵を買わせてください…
「なんかさっきから絵が欲しい人いるな…まぁ別に良いけど…後で俺のSNSのDMに住所送っておいて、郵送しとくよ。あ、ちゃんと本人だってわかるようにしてね?」
「はぁ…」
「え、何そのため息…」
・や、やったあああああああっああああq!!!すぎゅおkうります!!!
・誤字りまくってて草
・ちゃんと本人だってわかる様にしろよ、多分俺も欲しいって奴が死ぬほどDMしてると思うから
・おい、マジで羨ましいんだが
・ぶっちゃけその絵額縁に飾っても違和感ないくらいの絵だぞ
「はい、じゃあ次の絵のリクエストいきまーす」
「…飲み物持ってくるわね」
「オレンジジュースでお願い!」
「はぁ…」
こうして先ほどのリクエストを合わせて5枚ほど絵を描き、イラストコーナーは集合した。いやはやまさか鬼面童子戦を漫画みたいに描いてくれっていうリクエストが来るとは思わなかったな〜ちょっと楽しくなっちゃって思考5に無理言って156ページの大作ができちゃったし…
出来上がった瞬間担当編集者さんから連絡きてこの漫画はプレゼントせずに雑誌に掲載することになった。いやまぁ別に良いんだけどこれスケブで描いてるから原稿用紙に描き写したほうがいいのかな?
「と、これで俺が漫画を1人で描いてる事はわかってくれたよね?」
「あまりにも力技だし、この配信のテーマが全力で変わってるわね」
・アンタが神だ
・マジでバケモンだ
・SNS見てみろ、SNSやってる作家先生方がみんな泣いてるぞ
・そ、そういえば婚約者の件だった…
・文句言うことすら忘れてた…
「なははは!て事は俺は翠ちゃんの婚約者として認められたってことかな?」
・まぁはい…
・異論言ってる奴はまだいるけど負け惜しみにしか聞こえない…
・これに勝てる奴いねぇよ…
・イケメン、作家、ゲーム作れる、腕時計も作れる。なのにまだ中学生…
・勝てるわけねぇよ
・むしろ翠ちゃんの男運の良さがすげぇよ
・しかも絶対金持ちだもんなw
「あ、そうだ思い出した。えーと、翠ちゃんに殺害予告だとかヤッベェこと送ってた人は魚拓とってるんで普通に訴えます」
・草
・落差よw
・残等
・金持ちに喧嘩売るのが悪い
・こればっかりは報いを受けろ
「もう、ちゃんと徹底的にやるからね、あっオレンジジュースありがと。じゃなくて俺貯金額すごいからマジで手加減しないからね?赤字とか気にしないし」
「気にしなさいよ…」
・あ、翠ちゃん帰ってきた…
・だいぶ長く離席してたなって…なんかおにぎり作ってきてない?
・うまそー
・興味本位なんだけどyou_1君貯金どんだけ持ってんの?
「え?貯金?確か今は896億円くらい?」
「ちょっ!?」
あ、やべ口が滑った…
・ん?
・なんて?
・wwwwwwww
・バグだろwwwwwwww
・バカな事した奴ら震えてる眠れwww
・流石に嘘だと思いたい…
・けどこのガチで口を滑らせた感じマジなんだろうなぁ…
「…………はい、気を取り直して次はゲーム作りの作業をお見せしまーーす」
・取り直せねぇよ!?
・翠ちゃんマジで男見る目ありすぎ問題
・さっきまで翠ちゃんを婚約者にできる男羨ましい!だったけど今は逆になった…
・草
・おい翠ちゃん!その場所ずるいぞ!私がyou_1君と結婚したいわ!
………やっちた
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思考3「セキュリティの強化を明日から即始める…」
思考2「警備会社とはすでに契約を完了させた」
思考5「守衛でも雇うか…」
思考4「くそばか」
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