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病弱な女性がお好きなので
病弱な女性がお好きなので
丈夫な妻なら我慢できると
あなたは冷めた晩餐を残し
か弱いあの人の手を取った
帳簿を整え 客を迎え
領地も屋敷も守る指には
一度も口づけなさらなかった
ですから今日から休みます
お水は遠くて取れません
羽根ペンは重くて持てません
胸が苦しい 目が回る
どうか朝まで抱き締めて
お仕事など捨ててくださいな
食材は消えて 茶会は荒れて
積まれた書類は山となり
あなたの誇りも崩れていった
「頼む、屋敷を元に戻してくれ」
あらまあ ひどいお方ですこと
病弱な妻を働かせるのですか
わたしが丈夫だったのではない
倒れることさえ許されず
あなたの分まで立っていただけ
遅すぎる涙を拭くための
ハンカチならば差し上げましょう
その代わり こちらへご署名を
あなたが震えて名を書いた
離婚届を胸に抱き
わたしは寝台から立ち上がる
屋敷も領地も信用も
止めて初めて気づいたでしょう
動かしていたのは誰なのか
今度は誰かに愛されるため
弱いふりなどいたしません
疲れた日には ただ休みます
丈夫な女性にも涙はある
有能な妻にも限界はある
我慢を愛とは呼ばせない
さようなら 騎士道の伯爵様
か弱い女性をお守りください
わたしは自分を守ります




