↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
西郷吉之助の帝国と音速の魔女  作者: のなしげ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
105/112

【異世界編】うっかたはバケモノか?(4)

シミュレーター戦当日。


ここは市ヶ谷防衛省にある、J-NEXUS(ジェイ・ネクサス)管制判定センター


「公式戦争ごっこ鯖」の運営である。


武器管制の担当は鹿屋と横須賀から申告の電子メールを見ながら、


申告の通りにミサイルと弾薬をそれぞれの機体、船体へセットしていく、


「『つるぎ』は通常通りのミサイル配置だな、いじる必要はないですね。」


「ほう、なるほどね、一方吉野三佐の方のペイロード配置は…


対艦ミサイルラック…!?


Mk46?もう退役した魚雷だぞ?しかもなぜ?イナート?


退役した魚雷って、なぜ?、イナート弾…コンクリートの訓練弾じゃないか


設定候補には… ある… 


胴体のガトリングには曳光榴弾、ポッドには半徹甲榴弾


交差は3000m


全部設定入るのか?


…


…


ほう、設定入った


燃料は全搭載量の50%…」


「退役した魚雷が、あるのかね」


質問してくるのは防衛大臣、普段は中立性を保つために部外者は立ち入り禁止だが、


防衛大臣を追い出すわけにはいかない。


「武器は各国共通です、日本で引退していても、登録国が抹消していないならば、リストには残ります、P-1に装着は可能ですし、今回のルールの範囲内です。」



「あの音速の魔女、吉野三佐だろう、何か面白いこと企んでいるようだね、特等席で観戦していくよ。」


大きなモニターがたくさん並ぶJ-NEXUS(ジェイ・ネクサス)管制判定センター


の運営センター長から奪った椅子にすわり、足を組み出した、


その横では運営センター長が管制判定センターの設備について説明している。


*


「大臣、横須賀、鹿屋、映像つなぎます。」


「やあ、みんな、敬礼はいらない、楽にして、トイレには行ったかな、昨夜は良く寝れたかな?」


「今日は面白い試合が見れると聞きつけて、国外からも観戦者がきてるね、国内からも


いま何か所から来てるかな?」


「中継28か所あります。J-NEXUSの設置基地の全てからです。」


「てことで、試合が始まるまであと40分、これから運営センター長からの説明がある、


では運営センター長よろしく!」


そう告げると画面は運営センター長に切り替わる


「まず、HADS(ハッズ)の通信テストから行います、全員装着済みだね?


姿勢のテストを行います、訓練対象者、全員両手を上げて万歳!」


鹿屋と横須賀のシミュレーターで一斉に両手を上げる一同


「次椅子から立ち上がって、屈伸、はい、イチニイ、イチニイ」


シミュレーター内で、一斉に体操がはじまった。


「次死亡判定通知の一斉送信テストを行います、お互いにランプのステータス確認してね」


一斉に、ヘッドセットや、ヘルメットに装着した端末が赤く光りながら携帯のマナーモードのような


バイブレーション音が聞こえる


「各地、動作確認したら、報告を上げてください」


「『つるぎ』艦橋、ウイング、全員問題ありません」


「鹿屋P-1全員問題ありません」


千尋が代表として報告を入れる


「『つるぎ』機関室、全員問題死亡判定通知鳴動しました」


「『つるぎ』CIC、全員死亡判定鳴動、クリア」


HADS(ハッズ)シミュレーター訓練参加者の ヘルメット、ヘッドセット、両手足首、


腰のベルトに装着して、位置と姿勢を取得しダメージ判定や、死亡判定通知を行うための


特殊デバイスだ、ちなみに、バイタルサインも取得しているので、


心不全の兆候を拾い九死に一生を得た、訓練生がいたらしい、噂ではあるが。


現場では、「棺桶センサー」「デスゲームの爆弾」などいろいろな呼称がある


重量も軽く、装着しても活動に支障はない。


*


「今日の訓練シナリオはシナリオマップ14番トカラ列島突破、


訓練海域200キロ四方。」


「勝敗はこうだ。『つるぎ』はトカラ列島を西から東へ抜け、19時までに指定海域へ到着すれば勝ち。P-1を撃破しても勝ち。20時までに到着できなければ、あるいは戦闘不能になればP-1の勝ち。民間船舶・航空機・民間人に被害を出せば、その時点で即負けだ」


「採点は、勝敗とは別枠で付ける。ミサイル・弾薬・燃料は調達単価に応じて減点。


人員の死亡・戦闘不能は、もっと重く減点する。


得点より失点が重い——


相手を落とすより、自分が落ちない・失わない・使わないことを評価する。


任務に勝っても、高くつく勝ち方は評価しない。


いつも通りの、うちの採点だ」


「今回の参加者は横須賀 CIC 艦橋 機関室シミュレーターから65名


鹿屋 P-1シミュレーターから15名


自分に死亡、戦闘不能判定がでたら、速やかに操作をやめシミュレーターから退去すること


弾薬、ミサイル、燃料は申告通りに積載済みだ」


運営センター長が説明を終える。


「ではシミュレーター戦20分前です、訓練海域の天候は当日の時刻と実際の気象を再現しています、


お互いに150キロ以上離れている位置からスタート、


衛星などの、オンラインリソースの利用は禁止。使えるのは、自分の機体と艦のセンサーだけです


ほか質問がありますか?」


システム員が、説明を終えて、参加者に質問を募る。


「はい」


手を上げる防衛大臣


「鹿屋も横須賀も、この条件でいいの?私がセッティングしておいてなんだけどね


中名(なかみょう)君と吉野君」


「はい、問題ありません、面白い試合をセッティングしていただきクルー一同感謝しております」


防衛大臣へ機長として返事をする千尋。


「瀬々串(せせくし)君と、小田代(おだしろ)艦長」


「同じく問題ありません、こちらこそクルーの余興として楽しませてもらいます」


防衛大臣へ返す小田代(おだしろ)艦長


「わかった、では始まるまで、15分ゆっくりすごして、双方とも武運を祈る」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。