【異世界編】赴任先は異世界の魔法大学。初日の授業は『チェスト!』の否定から始まります。1
朝、海上自衛隊の制服に袖を通す主人公、
旦那はキッチンで目玉焼きとベーコンを焼いている。
「あやちゃん、保育園のお迎えはボーが来るからね」
エプロン姿の旦那が、フライパンを揺らしながら愛娘に声をかける。
ボーとは平日の昼から晩まで家事の手伝いに来てもらっている、獣人のパートタイムメイドである。
クロネコ種の猫の獣人で主人公が過度にモフり散らかすため、すこしウザがられ始めている。
猫派の主人公は最後までやめるつもりは無い。旦那も娘も少し引いている。
「はい わかった、ママはきょうおそいの?」
「あやちゃん、ごめんね、きょうからあたらしいがくねんがはじまるの、たぶんいろいろあるから……ね」
旦那は察したような顔で笑いながら言う。
「たしか南方の伯爵家のシードアイランド家のお嬢様も入ってきたんだよね、評判は聞いているよ、困ったらウチの家の名前だしていいから、遠慮なく、ひいひいおじい様も言ってたから問題ないよ」
「ダメ、この生活を守るために、それだけはダメなの絶対」
主人公は2DKのこじんまりした、異世界生活を気に入りだしていた、旦那の実家(豪邸)も近くにあるし
そこに住むことはできたが、メイドや、執事がおり、快適な生活が約束されていたが、教官として職場で増長したお嬢様たちをみて、自分の娘あやちゃんをあんなにするわけにいかないと、心に誓い
こじんまりとした2DKを選んだ、質素は生活を行うのは、旦那と結婚するときの条件の一つである。
「できたよー」
旦那が目玉焼きとベーコンが乗った皿を食卓に乗せる。
先にトーストは焼き上がり食卓の上にあり、追加で昨晩の残り物の豚汁も食卓へ旦那が持ってくる。
豚汁は昨晩主人公が作った物である。
「「「いただきます」」」
今日は月曜日、主人公は朝が早いため、朝食をとるとすぐに出勤、家を出ないといけない。
あやちゃんの保育園への送りはいつも旦那だ、主人公は早く帰れるときだけ保育園へ向かへに行くが
今日は旦那も遅い時間帯に会議があるため、迎えはボーに任せている。
「では行ってきます」
「まま、ばいばい」「気を付けて」
重い扉を開けると、刀を腰に下げた武人や獣人や、エルフが歩き、空を箒にまたがった人が飛び
城が浮き、そして、はるか上空には『二つの月』が浮かんでいた。
ここは紛れもない ---剣と魔法のファンタジー異世界である。




