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卒業

「師匠、あの…両親と決別しました。もう来ないようにもいいました。それでも毎週来ていたのでギルド長に連絡するっていったらやっと来なくなりました。いつか話合えたらいいと思います」

 エトは涙目だが、吹っ切れたようだ。

「そうか」


「あ~それから俺のこともう師匠呼びなしな。ロゼでいい。みんな見習い卒業な。おめでとう」

 パチパチとロゼは拍手する。精霊たちも拍手する。

「え~でも急には…」

 3人は困惑している。


「みんなに黙っていたんだけど実は俺も13歳なの。先週なった。同じ歳。敬語もおかしいからエトももうなしな!」


「え?えーーーー!!うそでしょ!13な訳ないでしょ!!」

「そうだよ!いやいや、若いだろうと思っていたけど15.6くらいかと…」

「…」

 ミタもウキもエトも驚いている。エトに至っては言葉も出ない。



「ずいぶん早くから家を出ていたから苦労はした。小さかった頃から父親はクズで母親は死んでいたし。ギルドに登録した時に、勝手に大人たちが俺を成人していると勘違いをしてくれたから助かった。これは秘密な。あと2年成人するまで黙っといてくれ。あっ聞かれたら知らないとでも言えばいいから」


 あっけらかんと言うロゼに3人は黙って頷いた。


「あっミタとウキは金を忘れるなよ。木の根っこに隠してるんだろ?」


「え?あぁそうだ。でも家に持って帰ったらまた取られる…」

ウキがムっとなる。


「大丈夫だ、レオンに頼んでお前らの銀行を開設してもらった。今日ギルドに行って預金すればいい」



「「本当か!!やったーー!ありがとう!!」」

2人はいそいそと木の根っこに向かう。


「師匠は…ロゼは同じ歳だったんですね。それなのにしっかりしていてすごい…」

なぜだかショックを受けているエト。


「もう敬語はなしだよ、エト。しっかりしていたのは苦労したからだ。そう言ったろ?しっかりなんてしなくていいんだ、本当は。成人になったらみんなしっかりしてくる。そういうもんだろう?俺は時期が早くなっただけだ」


エトは顔を上げしっかりとロゼに向き合う。

「そうで…そうだね、ロゼ。僕これからしっかりする」

にっこり笑うエト、かわいいなと思う。

「エトは十分しっかりしているよ」

ちょっと幼かったルーイに似ている。こういう顔に弱いロゼであった。



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