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入学式と美少年。

さっそく初小説スタートです!!

つたない文章ですが、読んで頂けると嬉しいです^^

「蓮〜!!梓〜!!おはよ〜!」

元気な声でこっちに走ってくるのは親友の麻衣。

「麻衣、おはよう。」

あいさつを返したのは同じく親友の梓。私たちはいつもこの3人で行動してる。

「麻衣おはよっ!早くクラス割り見に行こ!」

春休みが明けた4月。私たちは高校2年生となった。

1年のころにクラスが同じになって以来、仲良くなった麻衣と梓は今では私の親友。

「あっクラスまた一緒だよ〜よかったね〜」

「ほんとだ!!やったぁ」

「今年もよろしくね、蓮、麻衣。」

「「うん!」」

声が重なって、同時に吹き出しす。それから体育館に向かった。

まるで春休みの間の合わなかった時間を一気に埋めるかのように互いに話をした。


体育館に入るとなんとなく、私たちのときより人数が多い気がした。

去年より人口密度が高いような。なんとなく、席が多いような。

「うわぁ〜新入生がいっぱいいる〜」

「今年の1年なんか多い?席がこんなに後ろまである!」

「なんか、10人くらい増えたらしいわよ?なんでかはわからないけれど。」

「へーそうなんだ。何でなんだろうね」


「あ〜〜〜〜〜!!見て見て〜!!」

いきなり大声を出す麻衣にびっくりして体育館にいた人が一斉に振り向いた。

声の主が誰なのか分かると元に戻っていく。

「しっ!もう少し声を抑えて。」

梓がなだめる。ごめんなさいというジェスチャーをして麻衣は続けた。

「あのね、すっごいかわいい男の子がいるの〜!」

そういって指さすのはある男の子。

麻衣はミーハーだから、かっこよかったり、かわいかったりする顔立ちの子によく気がつく。

ふわふわした髪に、黒目がちの大きな目。背はだいたい160cmくらいで、体の線は細い。

「あぁ確かに。麻衣が好きそうな雰囲気の男の子ね。」

「でしょ〜まぁ麻衣は静くんがいるけど〜」

静くん、というのは麻衣の彼氏。

帰る時には他校なのに必ず麻衣をこの学校まで迎えにくる優しい彼氏だ。

「麻衣はあいかわらずだなぁ」

そう言って男の子の方を見た瞬間、目が合った。

すると彼は蓮に向けてにっこりと微笑んだ。そう、まさに天使のような笑顔で。

蓮はといえば、まさか目が合うと思わず、とっさに目を逸らしていた。

彼の笑顔を見た女子たちは一瞬で彼に恋をした。

まぁ残念ながら、笑顔を向けられた本人はその微笑みを見ていなかったのだけれども。

そしてそれを知った男の子の纏う空気が刹那黒く染まったが、それに気づいた者はいない。


場内にアナウンスが流れるとともに生徒は着席し、司会が式の始まりを伝える。

私の右隣には麻衣、左隣は話したこともない男子が座った。

「新入生の皆さん、本校へようこそ…………」

校長先生の長い話は20分にも及んだ。

ここまで長いと、パイプ椅子に座っていてもさすがにお尻が痛くなってくる。

さて、何故20分だと言い切れるのか。それはずっと時計で測っていたからだ。

しかも右隣にいる男子の腕時計で。理由は簡単。あいにく、自分のを持ってくるのをわすれたのだった。

当の本人はそんなことに自分の腕時計が使われているとは知らずに、夢の世界と現実とを行き来していた。

新入生も必死に耐えてこそいるが、気を緩めてしまえばそのまま眠りに落ちてしまいそうな人がたくさんいる。

校長先生の声は穏やかで単調。眠りを誘うにはちょうどいい。

「気をつけ、礼」

突然響く司会の声。

その声に、うたた寝をしていた生徒たちは一斉に目を覚まし、慌てて背筋を伸ばす。

みんなが揃ってするその姿がおかしくて笑いそうになったが、堪える。

やっと、長い長い式が終わった。


ぞろぞろと体育館を出て来ながら梓と合流。

ふと視線を感じて辺りを見回すと、またさっきの男の子と目が合った。

「蓮〜?どうかしたの〜?」

「ん?いや、なんでもないよ」

なんであんなに目があうのかな。どっかで会ったことがあるとか…?

「おーい榊原ぁ!!」

せっかく考え事してたのに邪魔が入る。この先生はいつもこうだ。

そして私に面倒なことを押し付ける。おそらく今回も。

「何ですか」

「お前、俺のクラスだよな?教室に帰ったら出欠席確認して黒板に書いといてくれないか」

「嫌です」

ほら、やっぱりね。誰がそんな面倒臭いことを。

「即答!?まぁそんな嫌そうな顔するなよなー。頼むわ。んじゃ俺、職員会議あるから!!」

「えっ……あ、ちょっ…………」

はぁ、と深い溜め息が出た。どうしてよりによって私に頼むの。

「なんだかんだ言ってても、最終的にはちゃんとやってくれるからでしょうね……。」

私の考えを読み取ったかのように梓が呟く。まったくもって迷惑な話だ。

面倒事はさっさと済ませるに限る。

そしてこれ以上押し付けられるのも面倒、とゆうわけで私たちはそそくさとその場を去り、

これから新たに過ごすこととなった教室へと向かった。


出欠席をとり、黒板に書き留めて、用事を終える。

「おつかれ〜」「ね、なんだかんだ言ってても頼まれたらちゃんとやるでしょう、蓮は。」

「そりゃあそうでしょ!押し付けられたとは言え、頼まれたんだもん」

「蓮はえらいね〜いい子いい子〜」

「うん、ありがとー」


蓮が去った体育館で彼は一言つぶやいた。

「……さかきばら…れん…………」

さてどうだったでしょうか。

感想等、頂けるとうれしいです!

次回もお楽しみに〜♪

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