表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の完全無欠  作者: 広瀬コテツ
コルク村編
13/105

<一族殺し>



 「…さてと…次は…」

デカブトムシを殺した俺は次の行動を取るべく地面に目を向けた。

 先ほど確かにデカブトムシは倒した。しかし、気配からしてまだ幼虫が地面の下に何匹かいるだろう。幼虫、つまりワーム共だ。

「…どうしようかね。わざわざ地面から出すのも面倒だし、かといって地面を通して強力な魔力を送って殺しても魔力が強すぎて土壌がダメになっちまう…」

うんうん唸りながら様々な方法を考える。そして良い方法を思いついた。



 先ほど倒したデカブトムシの角を持って全身に<魔>を纏い、魔法を発動する。

「<一族殺し>!」

 するとデカブトムシの角が一瞬強く輝き、次の瞬間に光は消えた。

「これで死んだっぽいな」

直接見たわけではないが、魔力の反応が消えたから間違いないだろう。とりあえずこれで一件落着だ。



 今使った<一族殺し>は<共有>の上位魔法にあたる。簡単に言えば死を共有させたのである。

 ただしこれで何でも殺せるという訳ではない。<共有>の魔法は共有させるものによってその発動条件が大きく異なるため使い勝手が悪い魔法なのだ。

 例えば感情、喜びや悲しみを共有させる場合は自分を中心とした半径5メートル以内である。それ以上だと魔力はあっても伝える感情が薄くなり上手く伝わらない。

 思考を共有するには最低でも知り合いである必要がある。そして親しければ親しい程、より深く思考を共有できる。

 先日、姉妹に使った記憶の共有は共有させる記憶の持ち主の許可が無ければ共有できない。


 <一族殺し>は死を共有させる。条件の難易度と魔力の消費はダントツトップだ。条件は自分が殺した者の血族に死を共有させる。致し、殺した10分以内に行うことと共有させる相手に悟られてはいけないこと。それと一族は皆殺しであり誰かを特別に生き残らせる事はできない。というものだ。主に魔物の討伐に使う魔法だが消費魔力が大きいためあまり使われない。いや使えない。


 ここで当然の疑問として生を共有させることは出来るのか、という疑問が出てくるが答えは否だ。生を共有させるという事は即ち魂を共有をさせるという事である。魂はその肉体と精神の二つが揃って初めて型にはまるもので他者の肉体や精神に宿るものではない。故に生の共有は不可能という訳だ。



 「んじゃ、帰って寝ますかね」

一仕事終えた俺はゆっくり歩いて帰った。

 しかしゆっくり歩きすぎてコルク村に着く頃には空が明るくなってきていて結局ゆっくり寝れなかった俺だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ